【ライブレポート】T.M.Revolution主催<イナズマロック フェス 2013>2日目、「一人一人のほんの少しの革命を起こしたい」
滋賀ふるさと観光大使であるT.M.Revolution西川貴教が2013年9月21日と22日の2日間、地元・滋賀県草津市の烏丸半島芝生広場で大型野外フェス<イナズマロック フェス2013>を開催した。過去最高となる合計5万人(1日目2万3千人、2日目2万7千人)がびわ湖畔で音楽に酔いしれた2日間をレポートしたい。
◆<イナズマロック フェス 2013>2日目 拡大画像
トップバッターは、“アイドルとメタルの融合”をテーマに結成されたメタルダンスユニットBABYMETALだ。白塗りのサポートバンドメンバーを引き連れて数々の野外フェスで会場を盛り上げる異色のアイドルは、2013年6月19日リリースのシングル「メギツネ」ほか、「ヘドバンギャー!!」「イジメ、ダメ、ゼッタイ」など全6曲を披露。シャウトあり、激しいダンスあり、ヘドバンあり、そして笑顔は少なめ、などなどアイドルの概念を覆すステージを見せた。
“ゲッツ”でおなじみのダンディ坂野がいつもの黄色いスーツでステージに登場。“ゲッツ”のバリエーションで“シガッツ”“クサッツ”とご当地バージョンで会場を盛り上げる。続いては2009年の初出演以来、サプライズゲストとしてT.M.Revolutionのステージに毎年かけつけているHOME MADE 家族だが、<イナズマロック フェス>出演は実に約4年ぶりとなる。それぞれデザインの異なるブルーのジャケット姿のメンバーが、グループ10周年の大きなフラッグを掲げてステージに登場した。「まだまだ叶えたい夢もたくさんあるから20年、30年ずっと続けていきたい。メンバーや応援してくれる人を見ると力が湧いてきて、まだまだ走り続けることができる。そんな気持ちの新曲を初披露!」とMCで語った彼らは、10月23日に発売されるシングル「ハシリツヅケル」をプレイ。「FREEDOM」「少年ハート」など全7曲で熱い想いを客席に届けた。
お笑いトリオのジューシーズの不思議な世界観のコントに続いて、3ピースロックバンドUNISON SQUARE GARDENの登場だ。「第1回の初日のオープニングアクトをやらせてもらったんです。また同じステージに立ててすごく嬉しく思ってます」とボーカルの斎藤宏介がMCで語ったように、彼らは4年ぶりの出演であり、オープニングアクトからメインアクトに成長しての同フェス凱旋となる。「リニアブルーを聴きながら」「オリオンをなぞる」ほか、11月6日リリースの新曲「桜のあと(all quartets lead to the?)」もプレイし、勢いのあるステージでバンドの確かな実力を証明した。
T.M.RevolutionとはCM『消臭力』の共演でお馴染みのポルトガルの歌手・ミゲルと、さくらまやによるユニットMarMeeの登場に会場が沸く。「チカラにかえて」のワンフレーズを挨拶代わりに披露した彼らは、8月7日リリースのデビューCDから「お気軽 ウッキーラッキー」「Never Give UP!」の全2曲でフェスを華やかに盛り上げた。その微笑ましいアクトに続いては、格闘家の須藤元気が6名の男性ダンサーと結成したダンスパフォーマンスユニットWORLD ORDERの登場となる。コマ送りのような先鋭的なアニメーションダンスが硬派で力強く、息を飲むように見入る客席。オリジナルナンバー「WORLD ORDER」「2012」「FIND THE LIGHT」「MACHINE CIVILIZATION」など全7曲で観客を虜にした。
2013年『R-1ぐらんぷり』の優勝者である三浦マイルドは、自身のビジュアルをネタにした自虐トークで会場を笑いの渦に巻き込んだ。そして時刻は17時半頃、日が暮れかけた会場に、真太郎によるショートドラムソロが轟くとUVERworldのライブがスタートした。オープニングの「Don't Think. Feel」から全開のステージだ。「最高のテンションですね、イナズマロックフェス! UVERworldがトリ前にえげつない情熱を見せてやるからな!」との熱いMCに続いて、「KINJITO」へ。TAKUYA∞は「イナズマロックフェスを4回経験したけど、今日が一番いい雰囲気!」と客席に最高の賛辞を贈ったほか、「フェス、楽しいね、出てよかった。音楽をこれだけたくさんの人と共有できて、素晴らしいことだと思う」との嬉しい発言で客席を盛り上げた。ステージは「Wizard CLUB」「7th Trigger」「CORE PRIDE」など全7曲を披露、初日に続いて熱い情熱を見せつけてくれた。
『R-1ぐらんぷり』優勝者の笑い飯のコントで会場が温まったあとは、いよいよ2日間の大トリとなるT.M.Revolutionの登場だ。ひときわ大きな会場の歓声に迎えられてモノトーンの法被風衣装で登場した西川は、新曲「Count ZERO」でライブをスタートさせた。「LEVEL 4」「Albireo -アルビレオ-」「FLAGS」「WHITE BREATH」「HEART OF SWORD~夜明け前~」と新旧ヒット曲を立て続けて、客席はもはや爆発状態。もちろん途中で法被を脱ぎ、太ももを露わに恒例の短パン姿で熱演を繰り広げる。「イナズマは、最初は家族やふるさとのためになりたいという小さな思いからスタートしました。たくさんの方の熱意と協力で出来上がっています」と語った西川は、「ここにいる一人一人の、ほんの少しの革命を起こしたい。だからまだまだやります。来年もよろしくお願いします」と第6回の開催を約束した。
鳴り止まないアンコールに応えて登場したのは西川と、黄色のイナズマロックTシャツを着用したゲストの水樹奈々だ。「滋賀県ふるさと観光大使から、愛媛県の観光大使をご紹介させていただきます」と西川が語ると、「伊予観光大使、水樹奈々です!」とさわやかな挨拶で笑顔を見せる。ステージは地域に尽力する大使2人の顔合わせとなった。
T.M.Revolution×水樹奈々は2013年5月リリースの「Preserved Roses」を2人揃って熱唱した後、10月から放映されるTVアニメ『革命機ヴァルヴレイヴ』のセカンドシーズンオープニングテーマとなる水樹奈々×T.M.Revolutionの「革命デュアリズム」もフルサイズで初披露した。スピード感溢れるナンバーを力強いボーカルで歌い継ぎ、そのサウンドが夜空いっぱいに気持ちよく突き抜ける。ラストには、HOME MADE 家族のMICROも飛び入り参加して「Lakers」を披露。ステージも客席も笑顔であふれる最高のエンディングとなった。そしてびわ湖畔から打ち上がる特大の花火の数々に過ぎ行く夏を惜しみつつ、<イナズマロック フェス2013>は大盛況のうちに幕を閉じた。
T.M.Revolutionは、8月に北米ボルチモアで行われた<OTAKON 2013>にて会場限定発売された『GEISHA BOY –ANIME SONG EXPERIENCE-』の海外配信をスタートさせたほか、10月9日にはアルバムパッケージでのリリースも決定している。そして水樹奈々とのコラボレーションシングル第2弾「革命デュアリズム」は10月23日にリリースされることとなった。さらに11月8日(金)、9日(土)、10日(日)にシンガーポールで行われる東南アジア最大のJ-POPカルチャーの祭典<AFA13(アファ、Anime Festival Asia 2013)>にも出演が予定されているなど、国内のみならず海外での活動もますます本格化していく。
■<T.M.Revolutionリリース情報>
ANIME COLLABORATION ALBUM「GEISHA BOY –ANIME SONG EXPERIENCE-」
2013年10月9日発売
【初回生産限定盤A(2CD+豪華ブックレット)】ESCL-4123~4125 ¥4,200(税込)
トールサイズ三方背BOX、デジパック仕様、アニメ6作品「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」
「機動戦士ガンダムSEED/機動戦士ガンダムSEED DESTINY」「ソウルイーター」「戦国BASARA」「BLEACH」「革命機ヴァルヴレイヴ」
オリジナル描き下ろしイラストカード封入、「リスアニ!」編集部監修 豪華64P特典ブックレット封入
各アニメのオンエア当時に使われたアニメサイズ音源、8曲を収録した特典CD付
【初回生産限定盤B(CD+DVD)】 ESCL-4126~4127 ¥3,800(税込)
「HEART OF SWORD ~夜明け前~」から「Preserved Roses(Short Edit)」まで、ミュージックビデオ全10曲を収録したDVD付
【通常盤】CDのみ ●ESCL-4128 ¥2,800(税込) ¥2,667(税抜)
■<水樹奈々×T.M.Revolutionリリース情報>
COLLABORATION SINGLE「革命デュアリズム」
TVアニメ「革命機ヴァルヴレイヴ」2ndシーズンオープニングテーマ
2013年10月23日発売
【Type-A】初回生産限定盤(CD+DVD) KICM-91471 ¥1,500(税込)
※<DVD>革命デュアリズム MUSIC VIDEO 他収録
【Type-B】期間生産限定盤(CD) KICM-91742 ¥500(税込)
【Type-C】通常盤(CD) ¥888(税込)
◆T.M.Revolutionオフィシャルサイト
◆イナズマロック フェス 2013 オフィシャルサイト
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