オール・アメリカン・リジェクツ、LAでの破滅的体験が新作のインスピレーションに

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オール・アメリカン・リジェクツのニュー・アルバム『キッズ・イン・ザ・ストリート』はフロントマンのタイソン・リッターの「失われた週末」の結果である。そのおかげで「このレコードを作るあらゆる面でカッ飛んだことができた」という。

「自己発見はすごく重要なことだ。音楽においてサウンドの面でも歌詞の面でも新しい領域を見つけると、マゼランみたいな気分になる。新しいものを見つけていないなら、うまく行ってないってことさ。僕たちには違う場所を見つける必要があると思っていた。偶然っていうのか…よくわからないけど、この旅の中で僕は自分たちの音楽のための違った方法と新しい声を見つけたんだ。僕の歌い方にも新しい声を見つけたよ」

リッターは2008年の『ホエン・ザ・ワールド・カムズ・ダウン』のツアー終了後、ロサンジェルスに引っ越し、すぐさまトラブルにはまってしまった。

「女、過剰摂取、飲み過ぎ…もちろんそれは破壊的だったけど、意図的ではなかった。僕はただ楽しんでいたんだよ。実際楽しかったし。そこから抜け出せたのは音楽があったからだ。歌を書くという浄化体験で救われたんだ」

ギタリストで共同ライターのニック・ウィーラーもアルバムの最初の曲作りのために「北カリフォルニアのセコイア山脈に僕を引っぱっていってくれた」という。

その結果『キッズ・イン・ザ・ストリート』はこれまででいちばん暗くてもっとも自伝的な作品となった。また、プロデューサー、グレッグ・ウェルズ(アデル、ケイティ・ペリー、ケリー・クラークソン、ワンリパブリック)のおかげでサウンド的にはもっとも幅の広いものになった。「このレコードで目指したのは自分たちの限界を押し広げてオリジナルなサウンドを作ることだった。これまでのレコードだって、2本のギターとベース、ドラムスの4人組ロック・バンドの演奏にとどまってはいなかったけど、その上を行きたかったんだ。初めてキーボードの大きな壁に踏み込んでみたよ。思いっきりはしゃいじゃったね」

それでも彼らは「今なおロック・バンドだよ。相変わらずギターがそこら中に入ってるし。ただ、今までとは違う使い方を見つけたってことさ」

バンドは3/31にアリゾナ州フラグスタッフから春のツアーをスタート、5月にはブリンク182の前座を務め、バンブーズル・フェスティバルに出演の予定もある。6~7月にはブリンクと共にヨーロッパをツアー、秋にはまた北米ツアーをしたい意向だ。

◆ニュース提供:ビルボード
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