8月で一番熱かったジャズCD『THIS IS JAZZ ベスト&グレイテスト』

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記録的な猛暑となった2010年の夏だが、8月で一番熱かったジャズCDは『THIS IS JAZZ ベスト&グレイテスト』であったという。このアルバムはブルーノートをはじめとした名門レーベルをまたがってジャズの名曲・名演ばかりが収録されたコンピレーション作品で、8月度のジャズ&クラシック・チャート1位の座を獲得しているのだ(SIPサウンドスキャン調べ)。

本作が、発売から5週連続で1位を記録しているという銀座山野楽器本店のJAZZフロアのスタッフによれば「これはとにかく内容が良い。ジャズをじっくり聴きたいお客様とのニーズがバッチリ合った商品」と、ストレートに太鼓判を押している。店頭販売でCDをかけると、誰もが聴いたことのあるJAZZの名曲に人が集まり、CDジャケットのわかりやすさも手伝って手に取る人のほとんどが購入していくのだという。

この作品が売れている現象の重要なポイントには、今までジャズを聴かなかったオーディエンスに波及しているという背景が挙げられる。それを証明するかのように、販売元には、今までジャズに馴染みのなかった20代~30代女性からの“本物のジャズに出会えて嬉しい”という声が多数寄せられているという。

「ジャズに興味があったが、膨大な作品があるジャンルの為に何から聴いていいのかわからなかった。このCDに書いてあった“ジャズのすべてがここに”に惹かれて購入。このCDを入門編として聴き、さらにジャズの幅を広げたい」(30代・女性)、

「あまりにも有名な曲ばかりでジャズ好きでもなく、ジャズに詳しくない私が楽しむことが出来ています。このCDに会えて良かった」(20代・女性)

収録曲のほとんどが半世紀以上も前に録音された作品であるにもかかわらず、それらのオリジナル・アルバムは21世紀の日本だけでも150万枚を超えるセールスを記録、その数字は今もなお伸びている状況下にある。そんな色あせないジャズ名曲・名演だけを厳選して、その作品の存在を広く伝えることさえできれば、ジャズ・ファン予備軍とでも言うべき潜在層に、静かにじっくりとアピールできるということだ。そうしてベストヒットとなっている奇跡の1枚が『THIS IS JAZZベスト&グレイテスト』なのだ。

2010年秋は、横浜、神戸、仙台、阿佐ヶ谷、銀座ほか全国各地の街角でジャズ祭りが行なわれる。少しずつ秋の気配が見えてきているが、日本列島のジャズ熱はこれからが本番なのである。

『THIS IS JAZZ ベスト&グレイテスト』
2枚組TOCJ-66540/41 2,500円(税込)

◆EMIオフィシャルサイト
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