増田勇一の『2009年のヘヴィロテ:私的年間ベスト・アルバム』

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お約束どおり、2009年度のヘヴィロテ作品10選をお届けする。正直に白状すれば、年間を通じていちばんよく聴いていたのは、ガンズ・アンド・ローゼズの『チャイニーズ・デモクラシー』とDIR EN GREYの『UROBOROS』(ともに2008年11月リリース)だったような気もするのだが、“2009年生まれのマスターピース”もたくさんあった。

●アリス・イン・チェインズ『ブラック・トゥ・ブルー』
●チープ・トリック『ザ・レイテスト』
●DEAD END『METAMORPHOSIS』
●デッド・ウェザー『狂おしき薫り』
●ヘヴン・アンド・ヘル『ザ・デヴィル・ユー・ノウ』
●KISS『SONIC BOOM』(輸入盤)
●ミュートマス『アーミスティス』
●スレイヤー『血塗ラレタ世界』
●ゼム・クルックド・ヴァルチャーズ『ゼム・クルックド・ヴァルチャーズ』
●THIRTY SECONDS TO MARS『THIS IS WAR』(輸入盤)

以上、表記の順に意味はない。気がついた読者もいるはずだが、10作品はあくまでアーティスト名のアルファベット順に並んでいる。

これらの作品以外によく聴いたり強い感銘を受けたりしたのは、マニック・ストリート・プリーチャーズ、キルスイッチ・エンゲイジ、ラム・オブ・ゴッド、吉井和哉、U2、BUCK-TICK、プラシーボ、Pay money To my Pain 、パパ・ローチ、ポーキュパイン・ツリー、ラムシュタイン、ソニック・ユース、D’ERLANGER、ドリーム・シアター、メリー、ジョー・ヘンリー、ミーカ、陰陽座、OUTRAGE、清春、マストドン、UVERworld、アトレイユ、メガデス、HEAD PHONES PRESIDENT、ザ・ブラック・クロウズ、Jのミニ・アルバム2枚、シール、ヨーロッパ…などなど。

最終的に10選がこうしたラインナップになったのは、単純に僕自身の2009年12月31日現在の感覚によるところでしかない。が、まさかアリス・イン・チェインズとDEAD ENDの新作を同じ年に聴くことができるとは思ってもみなかったし、かれこれ30年以上ファンであり続けているチープ・トリックが、歴代アルバムのなかでも最強レヴェルと思えるような新作を届けてくれたことも嬉しかった。KISSの作品タイトルのあとに(輸入盤)と書かなければならなくなる日の到来というのも、まったく考えていなかったけども。

悲しいニュースもたくさんあったが、素晴らしい音楽ともたくさん出会うことができた2009年。2010年も、豊作を祈りたい。

増田勇一
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