ボブ・ディラン「ビル・ワイマンのいないストーンズはファンク・バンド」

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ボブ・ディランが最新のインタヴューで、ザ・ローリング・ストーンズは「終わってる」、ビル・ワイマンなしではただの「ファンク・バンドに過ぎない」と発言した。

MTVのプロデューサーでジャーナリストのビル・フラナガンが行なったインタヴューで、ストーンズについて問われたディランはこう答えたそうだ。「彼らをどう思うかって? もう終わってるだろ」。フラナガンが「彼らは2009年、どでかいツアーをやったのに終わってるって言うのかい?」と突っ込むと、ディランはこう続けている。「ああ、『Steel Wheels』(ストーンズの1989年のアルバム)のこと言ってんだな。彼らがやり続けていかないとは言わない。でも、彼らにはビル(・ワイマン/ベース。『Steel Wheels』ツアーに参加した後、1992年に正式に脱退)が必要だ。彼なくしては、ただのファンク・バンドだ。ビルが戻ったら、本物のザ・ローリング・ストーンズになるよ」

しかし、ストーンズへの評価が低いわけではない。フラナガンがさらに「本当にストーンズが終わったと思ってるのか」と念を押すと、ディランはこう話したそうだ。「もちろん、違う。終わりとはほど遠い。ザ・ローリング・ストーンズは本当に世界1のバンドだ。これからもそうだろう」。その後、生まれたメタル、ラップ、パンク、ニュー・ウェーブ、ポップ・ロックすべてがストーンズに由来すると評価し、「彼らは最初で最後だ。彼ら以上の者はいない」と閉めた。

フラナガンとのインタヴューは、ディランのサイト(Bobdylan.com)および、『Telegraph』紙のサイト(Telegraph.co.uk)で通覧できる。

ボブ・ディランは間もなく、33枚目のスタジオ・アルバムとなる『Together Through Life』をリリース。プロデューサーのジャック・フロストは、ボブ・ディランのペンネームのひとつである。

Ako Suzuki, London
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