コールドプレイ、サトリアーニ、盗作疑惑について語る

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ジョー・サトリアーニが先週、コールドプレイが「Viva La Vida」で自分のリフを無断使用したと裁判所に訴え出た件に対し、両者がそれぞれの立場、見解を表明した。

サトリアーニは、バンドを告訴した理由を『Music Radar』にこう話している。「彼らの曲がリリースされてすぐに、僕のイーメール・ボックスは“コールドプレイの曲を聴いたか?君のをパクってる”ってメールでいっぱいになった」。類似性が指摘されているサトリアーニのトラック「If I Could Fly」は、完成に10年近くを要し、奥さんへのラヴ・レターでもある思い入れ深い曲なのだという。「あの曲を書くのに、ものすごく時間がかかった。それなのに、誰かが同じ曲をプレイして、自分らのものだって言い始めたんだ」

サトリアーニは「できる限り、裁判沙汰になることを避けようとした」ものの、「コールドプレイはこの件について話したがらなかった」と続けている。「彼らはこの話が立ち消えればいいと思ってたんだ。しばらくしたら、この小者ギタリストは黙るとでも思ってたのかもしれない」。また「悪意があって」告訴したのではないとも話している。「アーティストとしてやらなきゃいけないことをしたまでだ。自分の曲を、そしてこの歌に込めた感情を守るために」。

一方のコールドプレイは火曜日(12月9日)、サトリアーニの主張を否定するコメントをオフィシャル・サイト(Coldplay.com)に発表した。「残念なことに、彼(サトリアーニ)の申し立てに対し公然と返答せざるを得なくなりました。もし2つの曲の間に類似性があるとしたら、それはまったくの偶然であり、彼同様、我々も驚いています。ジョー・サトリアーニは素晴らしいミュージシャンですが、彼は“Viva La Vida"を書いたわけでも、(曲作りに)影響を与えたわけでもありません」

サトリアーニの弁護士は、このコールドプレイの応対に「納得がいかず、裁判でかたをつけるつもり」だという。弁護士はAP通信にこう話した。「この問題を公表する前に、彼らと話し合いをもとうとしてきました。訴訟を強いられたように感じています…。“偶然"ということに関しては、最終的には陪審員が決めることです」

Ako Suzuki, London
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