平原綾香、倉本聰脚本ドラマで女優デビュー
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平原の役柄は、ホテルのラウンジなどでピアノの弾き語りをしている無名歌手で、中井貴一演じる末期癌を抱える主人公の最後の恋人という設定。物語のキーパーソンとなる一人だ。
平原綾香をこの役に抜擢したのは、脚本家の倉本聰。倉本氏は、2005年に放送された自身脚本のドラマ『優しい時間』でも、平原綾香の「明日」を主題歌にと自らオファーするなど、これまで彼女のアーティストとしてのセンスを信頼してきた。
今回、平原を女優として起用したことについては、「歌手の役っていうのは、普通の役者ではなく、歌い手じゃないとできないんですよね。それから平原さんが持っている、ある純粋さみたいなものがこの役に合っていた」と理由を明かしている。
しかしながら、その時点で平原の演技力について未知数だった倉本氏は、「できるだろうかと実は、ドキドキしていたんです(笑)」と明かす。しかし、「本読み(台本の読み合わせ)を聞いて、あぁよかったとホッとしました」と語っている。また、どんなに緊張していることだろうかと心配していたという中井貴一も、「初めてとは思えないくらいのナチュラルさに“やられた感あり!”です。彼女の歌には表現力があると思っていましたが、芝居についても同じように感じました」と太鼓判を押すほど、平原の演技は堂々たるものであったようだ。
当の平原本人は、「自分には無理だと思い1度はお断りしたのですが、やりますって言ってしまってから後になってどうしよう、って」と照れながらも、「ストーリーを聞いただけで、涙がぽろぽろ出てきてしまいました。テーマでもある“最後に自分が帰る場所”について考えさせられました。『優しい時間』で主題歌として関わった時にも感動しましたが、今回は役者として参加できて、とても光栄だと思っています」と意気込みを感じさせるコメントをしている。
なお、平原の新曲でドラマ主題歌「ノクターン」は、ショパンの「ノクターン(夜想曲)」を原曲とした楽曲で、英語の歌詞で切なく“愛”を歌う。ホルスト作曲の組曲「惑星」を原曲としたデビュー曲「Jupiter」同様、クラシックの優美な旋律と深みのある歌声が相まった、ドラマティックな作品に仕上がっている。
また、この「ノクターン」の日本語版「カンパニュラの恋」は、ドラマの内容に合わせて平原綾香が作詞。劇中、ある重要な場面で劇的に登場するという仕掛けが用意されている。
「ノクターン / カンパニュラの恋」は、11月12日に両A面シングルとして発売される。200年の時を経て、新たな命が吹き込まれたショパンの曲と、女優として新たな顔を見せる平原綾香に乞うご期待!
◆フジテレビ開局50周年記念ドラマ
木曜劇場『風のガーデン』
10月9日(木)22時スタート
毎週木曜 22:00~22:54放送(初回22:00~23:09)
◆リリース情報
両A面シングル「ノクターン / カンパニュラの恋」
MUCD-5142 ¥1,050(tax in)
2008年11月12日発売
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