NIN、無料でダウンロードするファンの多さに落胆
ナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナーは、自身がプロデュースしたソウル・ウィリアムスのニュー・アルバム『The Inevitable Rise And Liberation Of Niggy Tardust』をレディオヘッドと似た方法でダウンロード・リリースしたが、無料で手に入れようとする人の多さに落胆してしまったそうだ。
レディオヘッドの『In Rainbows』のダウンロード方にインスパイアされたレズナーは、上記のアルバムをダウンロードするにあたり、購入者に“無料”もしくは“有料/5ドル(約570円)”のどちらかを選んでもらうようにした。その結果、“無料”を選んだ人の数が考えていたより多かったそうだ。
レズナーはNINのサイト(nin.com)で、アルバムをどうやってリリースしたらいいか模索中のアーティストの参考になればと、ダウンロード/セールスの数字を報告した。
「ソウルが'04年にリリースした前作は3万3,897枚売れた。1月2日現在、新作をダウンロードした人の数は15万4,449。そのうち2万8,322人が5ドル支払った。すなわち18.3%が金を払うほうを選んだわけだ」
「俺たちはアルバムのマーケティングに1セントたりとも使っちゃいない。俺ら自身が出来る限りの声を振り絞って宣伝しただけだ。ということは、このプロジェクトの存在を知った人たちは、もともとソウルのファンだったかNINのファンだったと考えていいだろう。ダウンロードした人たちは、俺たちのファンが大半だったはずだ。それなのに(アルバムに)5ドルの価値があると考えたのは5人に1人もいなかった。これはいいニュースなのか? 自分が何を期待していたのかわからないが、このパーセンテージには落胆したといっていい」
レズナーは、アルバムを制作するにあたり「たくさんの金を費やしたため、大儲けはしてない」と加え、「もし君がアーティストで同様のリリース方法を考えているのなら、これが君の得る数字だと考えてくれ。この情報が参考になればいいのだが」と結んでいる。
しかし、レズナーは完全に失望したわけではない。「ソウルの音楽はこれまでになく、人々のiPodに入った。ソウルは今年、年間を通じてツアーを続ける」とも記している。アルバムではなくツアーで儲けるといわれているこのご時世。アルバムにお金を払う人が少なかったのは残念だが、ソウルの名を世に広めるチャンスになったのは間違いなく、これまで以上に大きいツアーが開けるのではないかと思われる。
Ako Suzuki, London
レディオヘッドの『In Rainbows』のダウンロード方にインスパイアされたレズナーは、上記のアルバムをダウンロードするにあたり、購入者に“無料”もしくは“有料/5ドル(約570円)”のどちらかを選んでもらうようにした。その結果、“無料”を選んだ人の数が考えていたより多かったそうだ。
レズナーはNINのサイト(nin.com)で、アルバムをどうやってリリースしたらいいか模索中のアーティストの参考になればと、ダウンロード/セールスの数字を報告した。
「ソウルが'04年にリリースした前作は3万3,897枚売れた。1月2日現在、新作をダウンロードした人の数は15万4,449。そのうち2万8,322人が5ドル支払った。すなわち18.3%が金を払うほうを選んだわけだ」
「俺たちはアルバムのマーケティングに1セントたりとも使っちゃいない。俺ら自身が出来る限りの声を振り絞って宣伝しただけだ。ということは、このプロジェクトの存在を知った人たちは、もともとソウルのファンだったかNINのファンだったと考えていいだろう。ダウンロードした人たちは、俺たちのファンが大半だったはずだ。それなのに(アルバムに)5ドルの価値があると考えたのは5人に1人もいなかった。これはいいニュースなのか? 自分が何を期待していたのかわからないが、このパーセンテージには落胆したといっていい」
レズナーは、アルバムを制作するにあたり「たくさんの金を費やしたため、大儲けはしてない」と加え、「もし君がアーティストで同様のリリース方法を考えているのなら、これが君の得る数字だと考えてくれ。この情報が参考になればいいのだが」と結んでいる。
しかし、レズナーは完全に失望したわけではない。「ソウルの音楽はこれまでになく、人々のiPodに入った。ソウルは今年、年間を通じてツアーを続ける」とも記している。アルバムではなくツアーで儲けるといわれているこのご時世。アルバムにお金を払う人が少なかったのは残念だが、ソウルの名を世に広めるチャンスになったのは間違いなく、これまで以上に大きいツアーが開けるのではないかと思われる。
Ako Suzuki, London
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