東京事変、映画『魍魎の匣』のエンディング・テーマに

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9月26日にリリースされる東京事変のニュー・アルバム『娯楽(バラエティ)』収録曲の「金魚の箱」が、12月22日に公開される映画『魍魎の匣(もうりょうのはこ)』のエンディング・テーマに決定した。東京事変が映画音楽を手掛けるのは、今回が初となる。

映画は、500万部を超えるベストセラーを誇る人気作家・京極夏彦氏の同名ベストセラー小説が原作。物語には、戦後間もない東京で起こった美少女連続殺人事件をきっかけに、匣(ハコ)を祀る奇妙な霊能者や巨大な匣型の建物など、“ハコ”にまつわるものが次々と登場する。3つの事件に関わる“ハコ”に隠された恐るべき謎を解き明かすべく、“京極堂”こと中禅寺秋彦が動くというもの。堤真一、阿部寛、椎名桔平、宮迫博之、田中麗奈、黒木瞳ら豪華キャストが物語を彩る。

上京して間もない頃、通勤電車の中で京極氏の小説を読んでいたという椎名林檎(Vo)は、「この度はまたとない機会を頂戴し、大変光栄に存じています。(中略)夕暮れ時、独り暮らしの小さな部屋に帰り突如恐ろしく感じられたのは、狭苦しい物入れや、閉ざされた浴室ではなく、ただそこに在る余白でした。安全圏の不確かさを知る大人にとってこそ、京極文学は脅威なのです。身動き一つ出来ず、考えを巡らすだけの余白を下さるせんせいの作品群。読み続けます」とコメントしている。

また、「金魚の箱」の作詞作曲を行なったメンバーの伊澤一葉(Key)は、次のようにコメントしている。

「もともと「金魚の箱」という題名で「金魚」と「箱」を題材として音楽制作を進めていたところ、映画『魍魎の匣』のエンディング・テーマのお話をいただきました。すでに箱つながりであるだけに、私はひとり舞い上がり、勝手に縁を感じておりました。編集前の映画を拝見し、歌詞の内容までもがリンクしたものになっていたのでさらに驚き、その後原作を読み、すっかり世界に飲み込まれました。完成した映画を拝見したときには、物語の展開にどんどん引き込まれて行き、3つの事件、時間軸の提示の仕方に感服いたしました。あの長編を2時間強にまとめあげる至難の業を、一切感じさせないリズミカルな運びに音楽を感じました」

映画『魍魎の匣』は、12月22日(土)より渋谷東急ほか松竹・東急系にて全国ロードショー。

■映画『魍魎の匣(もうりょうのはこ)』予告編

◆リリース情報
ニュー・アルバム『娯楽(バラエティ)』
TOCT-26350 ¥3,059(tax in)
2007年9月26日発売

東京事変 オフィシャル・サイト
http://www.tokyojihen.com

映画『魍魎の匣』公式サイト
http://www.mouryou.jp/
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