PCCY-01741 \2,625(tax in) 2005年7月20日発売
01. フィール・イット 02. クリーパー 03. プリティー・ライフ 04. ゴー・アゥエイ 05. テル・ミ・ホワイ 06. ドント・クライ 07. スクリーチャー 08. カム・オン 09. ライト・アフター・ナイト 10. ナッシング・ノーウェア 11. バッドリーム 12. 恐怖の館 13. プリティー・ライフ CHR REMIX 14. プリティー・ライフ Death Remix
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▲「フィール・イット」
▲「プリティー・ライフ」
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| ──まず、ケイティーはどんなアーティストに影響を受けたの?
ケイティーB(以下、ケイティー):いろんなアーティストから影響を受けているの。最初はママの影響でモータウン系のソウル音楽を聴いたし、その後はマドンナ、ジャネット・ジャクソン、アラニス・モリセット、ニルヴァーナといったアーティストを聴いたし、時にはラモーンズといったパンク・バンドにもハマったわ。本当に幅広いジャンルを聴いてきたの。私は、これまで聴いてきた音楽のベストな部分を抽出した音楽をやりたいと思っているのよ。
──いつ頃から、ミュージシャンになりたいと思ったの?
ケイティー:もともとはママから、歌のオーディションに出場したら?と薦められて。実際出場すると、賞をもらえたりしたから、その頃から私には音楽の才能があるのかしら?と思っていたわ。で、音楽を真剣にやろうと思ったのは大学生になってから。学校でいろんな勉強をやってみたけど、音楽ほど私をエキサイトさせてくれるものがなかったの。常にまず頭に浮かぶのが音楽のことだったしね。だから音楽をやることが私の進むべき道だと思ったの。
| ▲ケイティーBからのコメント 本当、キュートです☆
| ──ジャカロープに入ったきっかけは?
ケイティー:大学卒業後、バンクーバーのスタジオで働いていたんだけど。そこをデイヴがよく使用していたのがきっかけで知り合ったの。ある時、彼からジャカロープの話を聞かされて。よかったらそこで曲を書いてみないか?と誘われたの。そうしたらあれよあれよという間にヴォーカリストとして参加することになったのよ。
──ジャカロープの中心人物、デイヴ・オギルヴィーってどんな人?
ケイティー:彼はとてもフレンドリーでいい人よ。最初に会った時から、ジョークをとばして場を和ませていたような気がしたわ。彼はこれまで素晴らしい仕事をしてきた人だと頭ではわかっているけど、そのフレンドリーさに触れると、この人ってすごい!!だなんて信じられないくらいよ(笑)。
──そんなデイヴとアルバム『ドリームズ』を作るにあたって、どういう話し合いをしたの? ちなみに、ケイティーは全曲の作詞・作曲を担当しているよね?
ケイティー:デイヴから『こういう感じの曲を作れ』といった指示はいっさいなかったわ。私の好きなコトを書いて、完成したものを持ってきなさいって。だからソングライティングは完全に私任せだったの。
――じゃあ曲作りは、ケイティが自由に作ったものを、デイヴや他のアーティストが味付けしていくという方法だったの?
ケイティー:まずデイヴが、基本となるギターリフやベースのビートを作るわ。だいたい2分くらいの。そこから私が曲作りをする方法なの。デイヴは私が作った曲を聴くと、たいてい驚いていたわ。自分が想像していたものとは、全く異なる仕上がりになっているらしくて。それがデイヴは新鮮で楽しく、私も驚くデイヴの表情を見るのが楽しかったわ。
――ちなみに、アルバムにはどんな気分の曲が多く収録されているの?
ケイティー:曲は1年かけて作ったのね、その期間の気分をすべて網羅した内容よ。だから悲しい気分の曲もあるし、楽しい気分の曲もある。すべての感情を網羅していると思うわ。
──なるほど。あと、アルバムにはナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナーが参加している曲があるけど。彼との作業はどうだった?
ケイティー:残念ながら私は彼と作業をしていないから、どんな人なのかわからないの。トレントは、デイヴと2人だけで作業をしていたから。でも一緒に同じ曲に関われたことは、光栄に思うわ。だからと言って萎縮しないで、私ができることを精いっぱいやったつもりよ。
──それから気になるのがアートワーク。幻想的でありながらどこかエモーショナルで毒々しいその世界は、作るサウンドと共通点を感じますね。
ケイティー:ジャカロープという存在自体が、ウサギに角を交配させた想像上のキャラクターなんだけど。それがアルバムのトータルイメージになっていて、アートワークもそこから派生したものなの。すべてがデイヴの頭の中にあったアイデアを具現化している感じよ。だから、ここにどういう真意があるのかは、残念ながら私にもよくわからないわ。まぁ、私はこのアートワークを気に入っているから、それでいいのよ(笑)。
取材・文●松永尚久 |
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