| ▲お待たせしました! ついにメッセージ映像到着☆ 上記画像を | ──早くも2ndアルバム『The Voice』が完成しましたね。今の率直な感想は?
平原綾香(以下、平原):よくできたな~。よしよしって感じですね(笑)。
──今回、アルバム収録全13曲中、7曲がタイアップ曲ってすごくないですか? こんなに曲の依頼があるのはきっと、平原さんの歌声にイマジネーションを刺激するものがある証拠、だと思うんですけど。
平原:改めて考えてみるとすごいことかも! そうやって求められるのはうれしいですし、すごく有り難いことなんだなって思います。
──さて。アルバムの内容ですが、今回はオープニングからラストまでストーリー性のある構成になっていると思うんですが?
平原:そうなんですよ! 今回はアルバム全体を通して1日を表現できたらいいな、と思って制作しました。1曲目の「BLESSING 祝福」は夜明けで、最後の「The Voice」は満点の星空!
──なるほど。サウンドは前作に比べ、ストリングスを用いたスケールの大きな曲が多い気が。
平原:ほとんどの曲に弦、ストリングスを使ってますね。響きが大好きで、曲を作っていると、これにも弦を! あれにも弦を!っていう気分になるんですよ。それが積み重なって、弦の音色が多くなっていったという。
──前作はサックスの腕前を披露してましたが、今回は?
平原:ピアノを弾きました。2曲目の「NIJI NO YOKAN NO YOKAN」で。弾いてるというか、ピアノに触れている感じなんですけどね。
──なぜこのインタルードを入れたのでしょう?
平原:私にとって『虹の予感』という曲は、初めて作詞、作曲を手がけたシングル作。これからも歌い続けたい、大切な曲なんですよ。それが、どういうきっかけで生まれたのか?をみなさんにも伝えたかった。それで、デモで録音したMDを引っぱり出して、アルバムに収録したんです。
──他の収録曲も、魅力的なものばかりですが、特に6曲目の平原さんのが作詞した「Smile」が印象的でした。歌詞の一人称が“僕”しか存在してないのは、平原さんの歌詞では珍しいなぁーって。
平原:言われてみたら、そうかも!“僕”や“君”って一人称を普段使わないから、フレーズに入れるのに抵抗があるんですよね。でも、今回は小さい子が、友達に語りかけているような雰囲気をだしたかったから、そうなったのかも。
──また12曲目に収録され、さらに同時発売シングルでもある「Hello Again,JoJo」で聴かせる、おとぎ話を語りかけるような歌声も印象的でしたね。
平原:この曲を初めて聴いたときから、心ひかれていて。私が絶対に歌う!と心に決めてましたから。きっとこれを私以外のアーティストさんが歌ったら、嫉妬するだろうな、と思ったほど。それくらい大好きな曲です。子供のコーラスもあって、今までとは違う、かわいい感じの1曲ですよね。
──では、アルバム制作全般を通じて、何か得たことは?
平原:今回、たくさんの人と曲を作れて。自分の音楽観がさらに磨かれた感じがします。大好きな音楽をやれることの幸福感を、再び噛み締めることができましたね。
──このアルバムで、2004年の音楽活動はとりあえず一区切り、って感じだと思うんですけど。この1年どうでした?
平原:めまぐるしかった。1年前のことが、もう5年前に起こったことのような気がする。
──では最後に。2005年に向けての抱負を。
平原:ライヴツアーをやりたい! まだ行っていない場所がいっぱいあるし、そこで私の歌を聴いてくれてありがとう!と伝えたいですね。
取材・文●松永尚久 |
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