debut maxi single 2002.8.28 on sale 「Pureness」 初回限定盤(CD+DVD) 通常盤(CD) 上戸彩にとって、記念すべきデビューシングル。Pureness。折しもドラマ「3年B組金八先生」第6シリーズでの迫真の演技によりブレイクポイントを迎えていた彼女。誰もがきっと、彼女がグラビアなどで見せる、明るて飾り気のない笑顔に似合うポップなナンバーでのデビューを予想していたと思う。だ が、約10ヶ月以上の制作期間、600曲以上の候補曲から選びに選ばれた曲「Pureness」は、T2yaプロデュースによる、マイナーキーのアップ テンポな楽曲。ビジュアルのイメージは、それこそ「金八先生」での役どころ「鶴本直」を連想させる、「黒」をコンセプトカラーにしたハードなものだった。心地よく期待を裏切る形になったこの作品は15万枚のヒットを記録。黒のライダースに身を包み、激しい雨に打たれるプロモーションビデオも大好評で、デビューシングルにして、ノンタイアップでオリコン初登場4位を記録。実は、上記の明るくてポップなイメージにはまっているのは、このシングルの3曲目に収録されている、「PUZZLE」だと思う。こちらもたびたびイベントなどでも歌っているけれど、本人的には素直に共感できる曲だったりする。
2nd maxi single 2002.11.7 on sale 「kizuna」 初回限定盤(CD+CD-ROM) 通常盤(CD) 「Pureness」に続き、ハードなイメージを踏襲したセカンドシングル。プロデュースは引き続きT2ya。ロマンティックで幻想的な愛の歌とも言える、スケールの大きなミディアムバラード。本人出演のバンダイ「カラオケステーション」のCMソングに決定。この曲のレコーディングからプロモーションビデオの撮影、リリースにかけては、映画「あずみ」の撮影中で、本人が全く東京にいない、という状況だった。いつもいつもそんなハードスケジュールの中レコーディングに臨む彼女を、すごいなと思うのは、やはり持ち前の集中力と言うか、「ここから本番」という時の、入り込み方が、並外れている点だ。多くのアーティストを見てきたが、かつて経験した事がないほど、シャープに集中してしまうので、実はレコーディング時間自体は非常に短時間で終わってしまう。この曲のプロモーションビデオは、そんな中「あずみ」のロケ地京都から岡山への移動日に、大阪の某ホテルの屋上で行われた。これまたスケールの大きい作品に仕上がっている。
DVD&VC 2003.2.14 on sale uetoaya films vol.01"PUZZLE" 2002年春から2002年末まで、もはや伝説ともいえるドラマ「3年B組金八先生」第6シリーズ最終回の収録場面、沖縄でのスチールロケなど、まだあ どけなさを残す面影から、2002年12月末に行われた、3rdシングルレコーディングとジャケット撮影まで。その間の表情や精神的な劇的な成長と変化が手に取るように分かる作品。FLIGHT MASTERレーベルからリリースされている唯一のドキュメンタリー映像作品となる。アーティスト上戸彩誕生編ともいえる作品で、デビューシングル初回盤に付いていたメイキングDVDや、オフィシャルサイトで配信中のドキュメンタリー映像とあわせてご覧いただくと、さらに楽しめるはず。
3rd maxi single 2003.2.26 on sale 「Hello」 初回限定盤(CD+DVD) 通常盤 「さよならは始まり・・・」というキャッチーで切ないフレーズから始まるバラード。卒業シーズンにしんみりと聴けるこの楽曲もT2yaプロデュース。そして本人出演のロッテ「爽」のCMソングになったが、CMではそれこそ「爽やか」なイメージに連動させるため、リミックスバージョンが使用されている。シングルのM2に、そのCMリミックスバージョンが収録されているので、ぜひチェックしていただきたい。ちょうど「あずみ」の撮影が終了し、ドラマ「高校教師」の撮影が始まる間の期間でレコーディングは行われた。プロモーションビデオは関東近郊の飛行場で撮影されたが、髪型を変えて、よりボーイッシュになった彼女の変化に気づいただろうか?また、デビューシングルのPV撮影から約半年の間に、17歳になった彼女の表情の変化も、ぜひ比較してみていただきたい。デビューシングルでの飾り気のないストレートな歌い方から、ふくよかで、伸びのあるボーカルに変貌している点も見逃せない変化だ。
1stALBUM 2003.3.12 on sale 「AYAUETO」 記念すべきデビューアルバム。3枚のシングルから4曲と、オリジナル曲8曲、それからHelloの新リミックスを収録して全13曲を収録。このリミックスはNYで新進気鋭のDJコンビによるもの。また、Helloはアルバムバージョンが収録されており、こちらは完結編とも言うべき構成になっている。アルバムバージョンのエンディングを聴くと、とても切ない気分になれる。シングルと同様、ドラマ「高校教師」の撮影中にレコーディングされた曲がほとんどで、実はレコーディング中ずっと風邪をひいていて、本人がインタビューでもさんざん「鼻声だった」と言っていたが、その辺はどうだろう。ぜひシングル曲と聴き比べてみていただきたい(笑)。本人の名前を冠したデビューアルバムは、バラエティに富んだ内容となった。アルバム制作中、一番最後に出来てきた「Dreamin'」が本人は一番感情移入していた作品だったと思う。夜明けの空を見上げながら、一人物想う、アコースティックでやさしい風合いのバラード。後のコンサートでは、スタッフサイドも、ライティング含め一番こだわった曲でもある。
4th maxi single 2003.5.14 on sale 「MESSAGE/PERSONAL」 ファーストアルバムまでを「第1期」と呼ぶべきなのだろう。4枚目となるこの「MESSAGE/PERSONAL」から、上戸彩をめぐる音楽の様相は一変する。このシングルからいわゆる「両A面スタイル」が定番のようになっていく。M1の「MESSAGE」がニベア花王「8×4」のCMソングとなり、こちらは作曲がHΛL、作詞に岩里祐穂、編曲にSinを迎えた豪華キャスト。M2の「PERSONAL」についてはデビューからおなじみT2yaプロデュースによる、文字通りパーソナルなバラード。この曲はフジテレビで始まったアニメ「金色のガッシュベル!」のエンディングテーマとなった。この作品のリリースが、2003年の上戸彩にとってポイントになっていて、「MESSAGE」については、コンサートでも重要な曲であり、ソニーマガジンズから発売されたアーティスト本のタイトルとなり、また今年発売されたセカンドアルバムのタイトルにもなった。本人をしてぜひアルバムのタイトルにしたかったというだけ、思い入れの深い曲なのだ。「PERSONAL」については、ドラマ「高校教師」の役どころ、町田雛の気持ちを重ねていたと本人が言うだけあって、これもまた思い出深い曲となった。
1st LIVE DVD 2003.8.6 「UETO AYA FIRST LIVE TOUR Pureness2003」 「人前で歌うのが苦手」とアーティストにあるまじき発言をあちこちでしている(笑)上戸彩にとって、初めてのコンサートツアーは、2003年4月から5月にかけて全国6カ所(大阪、広島、福岡、仙台、名古屋、東京)で行われた。約20分に及ぶメイキングにおさめられている通り、初日の大阪では1曲目の「Pureness」でステージセンターの階段から颯爽と登場し、わき上がる客席を見たとたん涙が止まらなくなり、1曲通して涙が止まらずに歌えなかったという貴重な思いでもありつつ、6カ所を通してみるみる成長していく彼女の姿に、複数箇所足を運ばれたお客さんはもちろん、スタッフも終わる頃には感動の涙、涙だった。その最終日東京はzepp tokyoでの模様が完全収録されているこのDVDは、もちろんライブビデオにありがちな「後から音を差し替え」なんてことは全くしていないし、文字通り「Pureness」な上戸彩の魅力がストレートに伝わる作品になっていると思う。余談だがメイキング映像は実は収録されている20分の4倍にも及ぶ長さがあり、分数の関係で泣く泣く20分に割愛したが、そのことがどれだけこのツアーが実り多いものだったかを物語っている。また90分の本編と20分のメイキングを通して見ないと見られないスペシャルコメントが収録されている。
5th maxi single 2003.8.27on sale 「感傷/MERMAID」 初回限定盤 通常盤 本人主演ドラマ「ひと夏のパパへ」主題歌となった「感傷」、ロッテアイス爽CMソングとなった「MERMAID」の両A面シングル。ともにPIPELINE PROJECTプロデュース。デビューから一年が経過した上戸彩。ぐっと大人びた歌い方となった「感傷」は、夏の終わりの切なさを感じさせるドラマティックな作品で、「あなた誰なの~」という一節がちょっとコブシも入って、とても印象的。反対に「MERMAID」はその名の通り、夏の定番みたいな楽曲となった。灼けつく太陽の下、自転車をこぎながらアイスをつかみ取るシーンは覚えている方も多いはず。
クリップ集DVD 2003.9.18. On sale 「UETO AYA CLIPS 01」 デビューシングルから、5thシングルまでのビデオクリップを完全収録した初のクリップ集。オフィシャルサイトuetoaya.tvの予告編や、未発表のものも含むメイキング映像も多数収録。また、テレビスポット映像も収録した作品。ある意味、「UETO AYA films vol.01」の続編的な部分もあるかもしれない。こちらはアーティスト上戸彩の一年間の活動の集大成となっている。プロモーションビデオとしても、3rd single "Hello"までと、"MESSAGE" 以降は彼女の存在感も大きく変わっていることが、はっきりわかるはず。ロッテアイス爽の3曲目のCMソングとなった「Steppin' Out」のリミックスバージョンがボーナストラックとして収録されている。
6th maxi single 2003.11.27on sale 「微熱」 初回限定盤 通常盤 ここまでの上戸彩の中では異色ともいえるラテン色の強いナンバー「微熱」。M2の「Silence」も切なさいっぱいのラテン系ナンバーとなっている。ボーイッシュというか、中性的な描写の多かった歌詞も一転、この作品では「女」を感じさせる内容になっていて、サウンド的にもよりハードな音に変化していく。作曲に新進気鋭の渡辺未来、そして作詞に伊秩弘将、編曲に水島康貴という黄金コンビを迎えた意欲作。どんな役柄であっても見事に演じきる女優上戸彩だが、アーティスト上戸彩としても、ひとつのスタイルに固執する事なく、様々なスタイルを積極的に取り入れては形にしていくことが、一番明確に分かる作品といえる。そしてこの作品を最後に、アーティスト上戸彩にとって大きな変化が訪れるのであった。
7th maxi single 2004.2.4on sale 「愛のために。」 初回限定盤 通常盤 上戸彩にとって新たな扉を開いた作品。本人主演ドラマ「エースをねらえ!」のエンディングテーマであり、ドラマの大ヒットとともに、20万枚という過去最高のセールスを記録した「愛のために。」。織田哲郎プロデュース。前々作までの「黒」、前作の「赤」のコンセプトカラーから一転して、「白」を基調とした作品となった。この作品を持って第3期の幕開けともいえる、今までの上戸彩にはなかった明るくはじけた曲調。あまりにも有名な原作を見事に現代盤に アレンジしたドラマに、これ以上ないほどぴったりはまった「愛のために。」は織田哲郎によるスカ調の挑戦的なアレンジが、あまりにも印象的だった。上戸彩的にも織田プロデューサーの奏でるメロディに対しては、無条件かつ即座に感情移入できるようで、そんなすばらしいコラボレーションがここから始まる。そしてM2に収録の「アリガト」も織田哲郎プロデュースなのだが、アルバムには収録されていない、隠れた名曲。新たな上戸彩の魅力満載の作品となった。
2ndALBUM 2004.3.3 on sale 「MESSAGE」 初回限定盤(CD+DVD) 通常盤 直近の「愛のために。」をリードシングルとする、セカンドアルバム「MESSAGE」。前述の通り膨大なアルバムタイトル候補の中から、本人が真っ先にこのタイトルを選んだ。ファーストアルバムとは異なり、全13曲中、なんと8曲がタイアップ曲という内容。後のシングルに収録される、3年B組金八先生のゲームソフトの主題歌となった「贈る言葉」のカバーや、ロッテ「爽」のCMソングとして、先のクリップ集にリミックスバージョンが先に発表される形となった「Steppin' Out」も含まれる。相変わらずハードなスケジュールの合間を縫ってレコーディングされたのは変わらないのだが、一年前と比べて、音楽における感性も、集中力も、格段に磨きがかかり、レコーディングでも迷いが全く無くなってきていることが、音にも現れてきている。アルバムでははじめて、初回盤にDVDが付いている。
8thシングル+DVD 2004.6.16 On Sale 「風/贈る言葉」 2004年4月から一年間、アニメ「忍たま乱太郎」のエンディングで流れることとなった「風」。作曲を織田哲郎、作詞に三浦徳子、編曲に清水信之という黄金メンバーを迎え今までのどの作風とも異なる、世代を超えて愛されうる楽曲が生まれた。また、上戸彩にとっては後輩にあたる、「全日本国民的美少女コンテスト」から飛び出したユニット「美少女クラブ21」から、一番年少の3人組「こつぶぐみ」(命名上戸彩)がコーラスで参加していて、花を添えている。サウンドも「ショウユレゲエ」ともいえる大胆なアレンジに沖縄風の音色も取り入れた異色の作り。さらに両A面としてアルバムにも収録された「贈る言葉」のシングルバージョンを収録。こちらは、タイアップのゲーム作品のリリースにあわせて収録された形なのだが、アルバムバージョンとは違った、アコースティックな風合いが名曲のカバーにさらに彩りを添えている。この作品は初めてCDとDVDの2枚組としてリリースされたが、DVDには「風」のプロモーションビデオに加え、「贈る言葉」のイメージクリップも収録されている豪華版。イメージクリップでは、ゲーム「3年B組金八先生 伝説の教壇に立て」の映像が使用されていて、「あの頃」を思い出させる。
9th シングル 2004.7.28. On Sale 「あふれそうな愛、抱いて/涙をふいて」 なんと、2ヶ月連続の両A面シングルリリースという事になった9枚目のシングル。「あふれそうな愛、抱いて」は、「風」に続き、作曲:織田哲郎、作詞:三浦徳子、編曲:清水信之のメンバーで制作された。ロッテアイス爽の4曲目のCMソングとなった。平成版「青い珊瑚礁」というと言い過ぎだろうか、爽やかな風が吹き抜けるような、夏の定番ソング的ポップスが誕生。「風」が、今までのアーティスト上戸彩という線とは異なる、いわば変化球(魔球?)のようなものだとしたら、こちらはストレート、という感じだ。また、「涙をふいて」は、一年前にエンディングをつとめたアニメ「金色のガッシュベル!」の劇場版のテーマソングとなった曲で、Sinプロデュースの楽曲。作詞を広沢タダシが担当。非常に素直な 歌詞とメロディで、肩の力を抜いて楽しめる曲。上戸彩にとって思い出深い出演ドラマと、奇遇にも同じタイトルになったが、もう一つの偶然はドラマ「涙をふいて」のサントラを担当していたのが、今回のプロデューサーSin(knife名義)だということ。