お蔵入りになったビートルズの絵が美術館に寄贈される

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5年もかけて仕上げたものの、結局、バンド・メンバーに拒否されお蔵入りしていたザ・ビートルズを取り上げたアート作品が最近、英国のギャラリーに寄付された。これは、ザ・ビートルズの名作『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』のアルバム・ジャケットで有名な画家、ピーター・ブレイクの作品。dotmusicによると、ブレイクは5年を費やして作品を完成したものの、出来上がったころには、「いまの外見とは違う」との理由でバンド・メンバーから拒絶されてしまったという。

ブレイクは、'62年のザ・ビートルスの写真を元に'63年から同作の制作に取り掛かかった。しかし、ようやく作品が完成したのは'68年。その5年の間にメンバー4人の外観は激変しており、仕上がった作品を見たメンバーは、作品にサインを入れることを拒否したという。このため作品は、メンバーがそれぞれの姿の上にサインするはずだった4つの場所が空白のまま残っている。

この絵画をチチェスターのパラント・ハウス・ギャラリーに寄贈したコリン・セントジョン・ウイルソン教授は、このように話している。「ピーター・ブレイクは、作品の制作に時間をかけ過ぎた。終わったころには、ザ・ビートルズはサインしないと言い出したんだ。もう似てないからという理由でね。彼らはそのころには、髭を生やしてネックレスをしてた。それにしても、(ザ・ビートルズは)ユーモアに欠けてるよ」

Ako Suzuki, London
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