等身大の自分自身を表現 Nao、1stアルバム『go slow』リリース

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等身大の自分自身を表現
Nao、1stアルバム『go slow』リリース


ケツメイシのRYOJIが惚れ込んだというその声を武器にNao
ついに1stアルバム『go slow』を1/21(水)リリースした。
首都圏FMオンエア・チャートで1位を獲得した「時世」、
フジテレビ系ドラマ『顔』の主題歌「君があなたが」のほか、
3rdシングル「Everything」、4thシングル「冬の空」などを収録。
そんな1stアルバムについて、Naoに話を訊いた。


自分自身にとって忘れてた言葉、ゆっくり生きるっていう。何をこう人と合わせようとしてるんやろう、とか

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最新アルバム

『go slow』

Rhythm Zone
RZCD-45106 2,913(tax out)


1 冬の空
2 愛に変わるまで
3 君があなたが(Album Mix)
4 同じ空の下で
5 夢ひとえ
6 夕暮れ
7 明日
8 恋
9 Everything
10 野に咲く花
11 君へ
12 時世(Album Mix)

Nao OFFICIAL WEB SITE
http://www.avexnet.or.jp/nao/

──まず音楽との出会いを教えてもらえますか?

Nao:身近に音楽を感じるようになったのは3歳のころ。母親の考えでクラシック・バレエを習うようになったのが最初かな。母がどうして習わせようと思ったかっていうと、テレビでアイドルの歌とかが流れると、あたしがすごく反応していたみたい。それで“この子に音楽を習わせよう”って思ったみたいです。だから、気づいたら踊っていたという感じで、“何かと出会って音楽を始めた”という感じではないんですよ。

──バレエはどのぐらいやっていたんですか?

Nao:12年ぐらい。クラシック・バレエの先生になりたいと思っていたぐらい。そこからだんだんジャズ・ダンスやストリート・ダンスなんかへ行って。もともと歌よりはダンスを本格的に夢見てたんですよ。歌は好きだったんだけど。だから、本格的に歌うことになったのは、プロデューサーのRYOJIさんと出会ってから。

──RYOJIさんってどんな存在ですか?

Nao:プロデューサーとしての感覚ってあんまりなくて、人と人とのつながりというか。プライベートでも飲み行ったりとかもよくするし、あたしの友達も一緒に遊んだりとか、うちの大阪の実家にも遊びに来てくれたりとか。だから、アーティストとプロデューサーというだけの表面的な付き合いじゃなくて、歌も表面的な歌じゃなくて、お互いが入り込んでる感じ。

──音楽性の部分で2人が好きなアーティストが似ていたり価値観が似ている部分はありますか?

Nao:それはありますね。デビューのころからあたしが“こういう曲がやりたい”っていうのを出すと、RYOJIさんの中にも同じものがあったりとか。好きな音楽だったり、ジャケットひとつにしても、あたしがイメージするものにまったくズレを感じない。

──そういった2人のフィーリングが合うことで生まれた曲などはありますか?

Nao:結構一曲一曲がそうですね。“はい、できました”ってぽーんと曲を渡されるわけじゃないんですよ。まだ曲の色がついていない段階から聴かせてもらって、“大体こういうイメージで詩を考えている”っていう段階からあたしも意見を言わせてもらって、全部12曲そうです。

──アルバムを通してのテーマはありますか?

Nao:4曲のシングルが収録されてるんですけど、全部に共通しているのは聴いたときの温もり、暖かさ、聴き心地のよさかな。聴いてくれた人の感想が“癒される”“心にスーっと入ってくる”とかあって。自分が歌うことによって、人にそういう感情を与えることができるんだなって。

──『go slow』というタイトルに込めた意味は自分自身の生き方の表われ?

Nao:慌しい生活の中で、実家に帰りたくなるときがたまにあるんですけど、テレビでgo slowって言葉が流れてて、それが出会いだったんですね。自分自身にとって忘れてた言葉、ゆっくり生きるっていう。何をこう人と合わせようとしてるんやろう、とか。すごく重く来たんですよ。あたしの性格だったりもすると思うんですけど、マイペースというか。

──マイペースな性格なんですか?

Nao:せかせかしてる友達がいなくて。地元の友達もそうだし、東京でできた友達もゆっくりしている。そういう所を別の友達に見られると、“Naoたちすごいゆっくりしてるねぇ”とか言われる(笑)。

──だから、曲も全曲スローからミディアムなんですね。

Nao:自分の声を一番活かすことができるテンポだから。歌ってて何を言ってるか分からないようなのは嫌だし、その歌の意味も歌詞もきちんと聴いてほしいですから。

──じゃあ早口のラップなんかはやってみたいとは思わない?

Nao:(笑)それはないですねぇ。

──もともとダンス・ミュージックが好きということですが、別に自分で歌いたいとは思わないと。

Nao:嫌いではないんですけど、洋楽・邦楽どっちを聴くかと言われたら、あたし英語分からないので邦楽かな。(洋楽で)雰囲気が好き、って曲はあるんですけど、流れてくる言葉が聴こえてくる、その言葉にドキっとしたりとか、そういう所であたしは“好き”って思うので。だからやっぱり自分もそういう歌を歌いたいなぁって。そうするとテンポがミディアムとかに自然となってくるんですよね。

──Naoさんの曲は女性らしい歌詞が多いと思いますが、歌っていてもそう感じますか?

Nao:昔RYOJIさんに質問したことがあります。なんで女の人の気持ちが分かるんですか?って(笑)。“俺もいろいろ経験してるんだよ”って言葉で終わってしまったんですけど、アルバム用に作った6曲はRYOJIさんが1番だけ詩を書いて来て、“あたしは主人公はもっとこういう気持ちだと思います”とか“最終的にこの主人公は多分こういう思いで終わると思う”とか、あたしの思いも伝えています。

──2003年、<a-nation>の出演によってアーティストとして変化したり、経験したことはありますか?

Nao:人前で歌う難しさもそうだし、うーん、初めて生バンドでやったんでその難しさ。その時の波というか、“今日は合ってるな”って日もあれば、自分もそうなんですけどメロディに乗れてないとかリズムに乗れてないこともあるし。生なんでその難しさは思いました。

──じゃあNaoとしてのライヴは?

Nao:やりたいですねぇ。予定はないんですけど……。a-nationでも2曲とか、ほんとに短いライヴしかやったことがないので。ライヴってどんなものっていうのも正直分からないですけど、CDでは伝えられないものを全身で伝えたいですね。

──今年の目標は?

Nao:アルバムを出せたので、ライヴしたいですねぇ、やっぱり。スタジオでよく自分の曲歌ってるんですけど、これをたくさんの人に聴いて欲しいって思うんですよね。Zepp Tokyoでやってみたいですね。ケツメイシのライヴで歌わせてもらったんですよ、ゲストで。その時の思いがあるのかな。“自分もここでできたらいいなぁ”って。

取材・文●編集部

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