7色の音色をギター1本で楽しむ技・ワザ・わざ

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ギターが一本あれば、どんな音楽も楽しめる 

ギター。この親しみやすくて、簡単そうで、実は奥行きの深い楽器。
誰もが一度は触っているのに、その魅力の全てを感じられる前に挫折してしまう楽器。
しかし、その素晴らしさに魅入られて思春期からずっと付き合い続けているという人も多い。
誰でも簡単に始めることができて、どんな弾き方でも許してくれる懐の広さ。
手軽にどこにも持ち出せて、どこででも演奏を始められる機動性の高さ。
クールにもホットにもどんな演奏をしてもかまわない。こんなに身近な楽器が他にあるだろうか。

この特集では、ユニークな奏法でギターの魅力を最大限に引き出し、
この楽器の楽しさを地道な活動で世に伝えているアーティスト三崎ともやす氏に登場してもらい、
ギターでどこまで音楽を楽しめるかを実際に披露してもらった。使用ギターはガットギターだが、
マイペースで音楽を思いっきり楽しんでいる氏だけに、普通では考えられないような奏法も飛び出し、
ジャンルにとらわれることないギターの可能性の広がりをとことん見せてくれている。
ギターは楽しい。音楽は楽しい。そんな雰囲気をムービーの数々でお楽しみくださいませ。
工夫を凝らしたギターテクニックを使いこなすことで表情豊かになる楽曲の数々
Part.1 基本的なアルペジオなど
          
リスト「愛の夢」

メインメロディを軸に色々なアルペジオパターンを披露。メロディがコード進行に乗っていれば、どう展開してもかまわないという演奏。
「ヤンキードゥードゥル」「デキシー」
2つの全く違ったメロディを同時に弾くという名人ワザ。途中に出てくるのは小太鼓。遊びの要素をいろいろ取り入れるのも楽しい。
Part.2 スリーフィンガーと歌
           
「黒い瞳」

アコーディオン独特の雰囲気をギターで再現。普通なら右手の五本指をすべて使うところだが、スリーフィンガーで弾くという驚異!
「バイバイ・ブラックバード」
ギターを弾きながら歌うと楽しさは倍増する。好きな言葉とノリで自由に歌いまくってみる。声は立派な楽器の一部と感じさせてくれる演奏。
 歌と演奏 三崎ともやす
1946年横浜生まれ。幼い頃からアメリカの音楽に囲まれて育ち、16歳からギターとボーカルを独学で学んだ。学生時代にジャンボリーに出演。その後、森山良子、小室等、マイク真木氏らと知り合い数々のコンサートに出演、「ハマフォーク・ジャンボリー」を創設し、日本フォークソングの一時代を築く。ラジオ番組「フォークビレッジ」への出演や日比谷公会堂でのコンサートなど、さらに活動の領域を広げ週刊誌の表紙も飾るなど一躍時の人となる。その後、ジャズとの出会いが転機となって、都内のライブハウスなどで演奏活動を続けファンの支持を集めた。'70年代に数回にわたって渡米。帰国後は、日本国中で演奏活動を続けた。'82年に東京・恵比寿に「モンドリアン」をオープン。'85年には来日中のフランク・シナトラから激励を受け、シナトラ・ファミリーの一員として認められた。'98年、居を盛岡に移し地元の小学校や小さなホールなどでライブを重ねている。

ミニ・インタビュー

――ギターの一番面白いところは?

ジャンルに関係なく何でも弾けるっていうのが一番のポイントですね。音は薄いんですが、6本の弦だけであらゆる音楽のジャンルに対応できて膨らませることもできる。よくぞこんな楽器を作っていただけたと思います。僕はギターを弾くのが楽しくて仕方がない。音楽っていうのは音を楽しむっていうことですよね。

――ギターに挫折した人にメッセージをお願いします

ギターって3つか4つのコードを覚えれば伴奏しながら歌えます。非常に身近な楽器だと思いますね。カラオケなんかのように機械に合わせて歌うのもいいのですが、やはり自分で生のギターを弾きながら歌うっていうのも素晴らしいことだと思います。

――今後は

自分に合った素材の音楽を楽しんでいこうと思っています。今は盛岡に居を移していますので、おいしい空気を吸いながら、自然に響くようなさらっとした音楽作りをやっていきたいですね。

三崎ともやす公式HPはコチラ

あおぞら銀行HPはコチラ
Part.3 右手の妙技
            
「恋はリズムに乗せて」

シンプルな演奏だが、ところどころに経過音やテンションを挟み込んで、曲の雰囲気を少しずつ変えていくという地味だが面白いワザを披露。
「無題」
右手の動きに注目してほしい演奏。右手のポジションで音が大きく変わり曲の表情が変化する。ミュートを適度に使うというのもポイント。
Part.4 すべてのテクを集結して
           
「アメイジング・グレース」

「コーヒー・ルンバ」
三崎ともやす オリジナルアルバム
 All Alone
 QUCA-1001 \2,381(tax out)
1.RAIN
2.THE WORLD IS WAITING FOR THE SUNRISE
3.EVERYBODY'S TALKIN
4.A WAYFRING STARNGER
5.SMILE
6.WHAT ARE YOU DOING THE REST OF YOUR LIFE
7.MOONLIT DESERT
8.BRIDGE OVER THE TROUBLED WATER
9.WHAT A WONDERFUL WORLD
10.MR.BOJANGLES
11.ROUTE66
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 プレゼント 
ゾウの“アオ・ゾーラ”温冷庫(10名様)
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 56 Non-stop
 QUCA-1002 \2,381(tax out)
1.大きな古時計
2.恋の片道切符
3.TENNESSEE WALTZ
4.SMILE
5.episode1
6.DANNY BOY
7.episode2
8.花と小父さん
9.MEDOLEY
 うみ/浜辺の歌/通りゃんせ
 お江戸日本橋/赤い靴
 みかんの花咲く丘/赤とんぼ
 故郷/ 遠くへ行きたい
10.SOMETIMES I'M HAPPY
11.500マイル
12.RAIN
13.禁じられた遊び
14.episode3
15.MR.BOJANGLES
16.COFFEE RUMBA
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この『56 Non-stop』は'03年6月18日、あおぞら銀行本店移転記念イベントとして行われたギターコンサートの模様をCD化したもの。当初、このCDは関係者に無料で配られ、あおぞら銀行の文化事業への取り組みを示すもので、文化と人との交流が目的となっており、販売による収益を目的に作られたものではなかった。しかし多くの問合せが殺到したため、急遽インディーズCDとして販売されることになった。
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