コヤマシュウ(Vo)から コメント映像 | ▲ マジメな顔して サラリとおもしろいこと言ってます 上記画像を | 『風の恋人/茜色が燃えるとき』 SPEEDSTAR RECORDS VICL-35579 1,100(tax out) 1. 風の恋人 2. 3rd Season 3. 茜色が燃えるとき 4. Namorada do Vento(FREETEMPO echoed mix) ※初回盤:エンブレム型「F.C.DOステッカー」封入 ▲このCDを買うならこちら ビデオクリップをはじめ試聴ができる、 特別オフィシャルサイトはこちら ●birdの『DOUBLE CHANCE』に楽曲提供 9曲目に収録の「受けついだもの」はマツキタイジロウ作曲によるもの。
●“BS笑点”のテーマ曲をアレンジ 日本テレビのお笑い番組「笑点」の、若手落語家版が「BS笑点」(BS日テレ/日曜19:00~)。あのテーマ曲をスクービーがアレンジ担当し、ファンキーに生まれ変わっているのだ。 | | ――シングル「風の恋人/茜色が燃えるとき」はシングルといえども全4曲収録ですね。全体のテーマを設定して作ったのですか? コヤマシュウ(以下、コヤマ):秋の感じですね。前作の「ラストナンバー」ってシングルも4曲入りで夏をテーマにしたんですが、今回もテーマがあってコンセプトがあると聴くほうもお得で楽しいかなって。それにシングルでただ2曲入ってるだけとか、カラオケが入ってるとか、そういうのに抵抗があるんですよ。どうせアルバムに入るんじゃないかって思われるだろうし。だから、アルバムに入らない曲とかもトータルで聴かせたいって思ったんです。 ――秋方向へ転がせるなって感じたのは、マツキタイジロウ(G)さんが作った曲を聴いて、秋の感じがしたのですか? コヤマ:そうですね。「風の恋人」も最初はいつものバンドサウンドだったんですけど、アコギとか入れてるうちに、ブラジリアンな、ラテンな感じになってきましたね。で、いつもだとアレンジもほどほどに留めておいて、最終的にはやっぱバンドらしくしようって思うんだけど、曲が呼ぶアレンジにおもいっきり振っちゃって思いっきりパーカッションとか入れたらこうなりましたね。 ――その「風の恋人」ではラテンテイストだし、2曲目もメンバーのセッションによるインストですがサンバのリズムですよね。ラテンテイスト=秋なイメージがあったんですか? コヤマ:よく考えるとラテン=夏ですよね(笑)。でもサンバ・カーニバルみたいなラテンテイストじゃなくて、サウダージ(郷愁)な感じですね。夏より日差しがちょっと弱いっていうか。泣きの部分を出すためのラテンテイストですね。 ――3曲目「茜色が燃えるとき」には活きのいいヴァイオリンが入っていますが、"これぞスクービードゥー!"というバンドサウンドですよね。こちらが1曲目ではないのはなぜでしょう? コヤマ:ん~、今までバンドサウンド的なものを演ってきたけど、それだけじゃないのも演りたいなって思ってきたんですよね。今までは俺らのなかにも"スクービードゥーはバンドサウンドじゃなきゃ"って頑なになってた部分があったし、俺達の沸点、満足度を重視してたんですけど、俺達も普通にいちリスナーでもあるから、聴く側のツボを探ってもいいなって。それに、チャレンジしていくほうが面白いですしね。 ――なるほど。そして4曲目に「Namorada do Vento」(FREETEMPOによる「風の恋人」のリミックス。タイトルはポルトガル語で"風の恋人")ですが、リミックスを入れることもスクービードゥーにとって新しい試みですよね。 コヤマ:そうですね。リミックスを入れようと思ったのも、俺らレアグルーヴ的なものとかブレイクビーツを多用したヒップホップとかのクラブミュージックを好きで聴くんですよ。……ま、クラブには行かないで、家で聴くんですけど(笑)。だから逆に俺らの曲はクラブミュージックではないけど、ド真ん中の部分や要素って面で、そっち方面の人にも気に入ってもらえるんじゃないかなって確信があってね。それでリミックスを収録してみようってことになって、何人かリミキサーの候補が挙がったんですが、FREETEMPOのものが一番派手に、ポップに聴こえたんです。そういうほうが俺らの作品と並んでも違和感ないだろうって思ったし。 ――実際、料理してもらって初めて聴いたとき、どう思いました? コヤマ:ん~こう来るのか!って。すごいいいものができたなって思うし、俺らのよさ、大事な部分だけを取り出してまとめてバーンと一個の形にしてくれてるっていうか。俺らの楽曲っぽいものが絶対残ってて、スクービードゥーのシングルに入ってても違和感がないし、遜色ないよね。ただハウスミックスになってるってのは絶対イヤだったんで、本気仕事してくれたと思います。 ――こういったリミックス収録や大胆なアレンジの試みをしているこのシングルは、ある意味スクービードゥーの変換期でもあるんでしょうか。 コヤマ:気負ったり、一大決心してこの形になったわけではないんですよ。こういうのもあるよ、こういうのもやるよってくらいの普通にポンと出したかったし。まだまだいろんなことやりますよって1歩目な感じですね。 ――制作が終わってからこの4曲聴いたりします? コヤマ:ええ。でも自分で作ったものってできた直後ってのはいろいろ思うんですけど、時間が経つとすごく好きになりますね。でも今回のは今までになく収まりがいいっていうか。ちょっと面白いですね。微妙だけど今までのとは違う感じがする。 ――その違う感じを、敢えて言葉にするなら? コヤマ:ん~なんだろう。"優しい感じ"かな。今までの楽曲になかったものではないんですけど、なんかその部分にちょっと焦点が当たってるっていうか、俺らの中にあったんだろうけど、あまり焦点当ててなかった部分に焦点当てて作れたかな。 ――同時にライヴでも変化していきますかね? コヤマ:ん~ライヴは好き勝手やるべきだなって思ってる。楽曲なりを聴いて、ある種のシンパシーを感じてきてくれてる人が多いと思うんで、そこらへんで俺らが妙に気を遣うのは変だろうし。あとはマツキくんによく「たとえが古い! 若者に分かりやすいように!」って言われるんですよ。ベースのナガイケ(ジョー)くんが無口だってのをたとえるときに、MCで「高倉健ばり」って言ったことあるんですね。それが古いと。そんなことないと思うんですけどねぇ(笑)。 取材・文●星野まり子 | |