──1stアルバムの日本での大成功をどう思う? ホリー:もちろん1stアルバムの成功はすごくうれしかったけど、ミスもあったし、反省点もいろいろあった。わたしは結構自分に厳しいタイプで、“ここをこうすればよかった”とか“もっと良くできたはず”とか、いろいろ考えちゃう方なの。音楽のいいところはまた常に新しい自分でスタートできるところ。2ndアルバムをセカンドチャンスとして、経験を生かすことができたと思う。 ──新作はどんな風に作ったの? ホリー:1stアルバムのレコーディングはテレビ番組の撮影とずっと並行して進めていたの。今回は6ヶ月の間、朝起きたらスタジオに行って曲作りやレコーディングに専念できたからすごくよかった。今回わたしが目指していたのはレコーディングのすべてに関わること。それが実現できたの。制作過程での細かい判断も自分ですることができたから、毎秒毎秒、スタジオで過ごす時間が楽しくて仕方なかった。 ──自分らしさを出せたという意味で、具体的な例や曲はある? ホリー:たとえば1stシングルになった「ステイト・オブ・マインド」という曲は最初はけっこうソフトな曲だったの。レコーディングの最中に空き時間ができて、たまたま別のスタジオを覗いたときにジェフがこの曲を書いていて、面白そうだったからスタジオに乱入したの。で、何時間か叫んだりしていたら、クレイジーでロックっぽい曲になった。この1stシングルは自分で書いた曲じゃないんだけど、アルバムにとっては重要な曲だからシングルに選んだのよ。このアルバムを象徴する曲だと思う。 ──自分では何曲ぐらい書いたの? ホリー:アルバムに入らなかった曲も合わせると全部で40曲ぐらいね。でも、収録されたのは5、6曲だからアルバム全体の半分ぐらいね。 ─そういった制作課程には満足してる? ホリー:すごく満足してる。自分の目的としていたことの大部分が達成できたから。自信と経験を積んで次のアルバムではぜひプロデュースも自分でやってみたいわ。 取材・文●末吉靖永 |