自殺シーンの生中継コンサート、その結末は?

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AP通信のよると、10月4日(土)夜に行われるはずだったフロリダ出身のバンド、Hell On Earthのウェッブコンサートが中止になった。コンサートでは、自殺シーンが生中継される予定だった。ライヴと自殺は2ヶ所の秘密の場所からバンドのサイトで放送されることになっていたが、4日夜に香港のコンピュータから大量のデータが流入したため、サイトが遮断された。

このサイトを管理するサンディエゴのテクノロジー会社のオペレーター、Jason Trindadeは「大量のデータが流入したため、サーバーがストップした。どうにもできない」と話している。Trindadeは、Hell On EarthのBilly Tourtelot(Vo)が来週末までコンサートを延期すると伝えてきたと言う。しかし、Tourtelotは、コンサートは行なわれたが、ライヴが終わるまでウェッブ放送に問題があったことに気付かなかった、とAP通信に語っているという。彼は自殺があったかどうかはわからないと話している。

セント・ピーターズバーグの警察と救急隊には4日夜のコンサートの時間から少なくとも4時間以内に自殺の通報は入っていない。

バンドのサイトにはパフォーマンスや自殺の生中継の情報はなく、「ショーは来週行なわれる」という簡単なメッセージと別のサイト(evilnow.com)へのリンクが掲載されている。両サイトにコメントを求めたが、5日(日)午後の時点ではアクセスできなかった。

セント・ピーターズバーグ市は先週、このコンサートを中止させるために、エンターテイメントまたは商業目的で自殺を扱うことを違法とする条例を発効した。また、10月2日(木)には同市の裁判官がHell On Earthに対してパフォーマンスの差し止め命令を出している。

匿名の自殺志願者は、イベントを妨げれば訴訟を起こす、と話している。この志願者は進行性の不治の病を患い、あらゆる治療を試みたが効果がなかったという。

(C)LAUNCH.com
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