1stアルバム『ハルカリベーコン』堂々完成!

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ハルカ+ユカリで“ハルカリ”ということは皆さんご存知でしょうし、
デビュー曲「タンデム」から最新シングル「ギリギリ・サーフライダー」まで、
ホップ⇒ステップ⇒ジャンプの順調な三段跳びでチャートインを果たしてきたこともご存知でしょう。
が、しかし、O.T.Fプロデュースによるヒネリの効いたトラック+脱力ラップ&ダンスで人気上昇中の
彼女たちについて、まだまだ知らないことは多いはず。
だって、待望の1stアルバム『ハルカリベーコン』にはO.T.F以外のプロデューサーも参加、
ハルカリの未知な魅力を引き出しているのです。
むむぅ~ん、新発見続出!

うちらが考えてもロクなの思いつかないし。『ハルカリハム』よりマシでしょ?

1st ALBUM

『ハルカリベーコン』
2003年9月3日発売
FLCF-3974 2,940(tax in)

1. intro.HALCALI BACON
2. タンデム
3. ギリギリ・サーフライダー
4. 嗚呼 ハルカリセンセーション
 /スチャダラパー
5. おつかれSUMMER
 /田中和之(Fantastic Plastic Machine
6. ハルカリズム /KOHEI JAPAN
7. Peek-A-Boo
8. Cover Sation of a Mystery
9. Hello,Hello,Alone /Nathalie Wise
10. スタイリースタイリー
11. エレクトリック先生
12. 続・真夜中のグランド
 /もりばやしみほ(hi-posi



マイペースなトークとフニャフニャしたダンスとラップで彗星のごとく登場し、あっという間にちまたの話題をかっさらったハルカリ。さすがリップスライムのメンバーで構成される“O.T.F(オシャレ・トラック・ファクトリー”がプロデュースしているだけのことはある!と思ったものの、あの形容しようのない力の抜けた感じは、2人が持って生まれた資質。もともとダンス一筋だった2人がラッパー・オーディションを受けたのも「募集のチラシがピンクでかわいかったから」と言うだけの理由だし。そんな2人が優勝してしまったのだからさあ大変!と思ったのは周囲だけで、当の本人達は「受かったものは仕方がない。せっかくだからやりましょ!」と、ハルカリの快進撃が始まった。

「タンデム」「エレクトリック先生」「ギリギリ・サーフライダー」とシングルを出すごとに“あの脱力ラップは誰?”と話題になりチャートはぐんぐんランクアップ。

「どこが脱力ラップなもんですか! 「タンデム」なんか“そんなに頑張らなくてもいいのに!”ってくらい声に張りがある。「ギリギリ~」だってテンポは速いし息継ぎも大変だし、けっこう頑張ってるのに!」(ハルカ)

「あまり頑張ってます!って感じに見られるも嫌だけど、頑張ってるのに頑張ってないように言われると“いやいや頑張ってるんだよ”って言いたくなる」(ユカリ)

結局、頑張っているのかいないのか、よくわからないが、ヤル気があるってことだけは確か。そんなハルカリが、1stアルバム『ハルカリベーコン』をリリースした。リップスライムのDJフミヤがカリカリベーコンを食べていた、ただそれだけの理由でタイトルが決まっちゃうのもこの2人なら許せてしまう。

「これ、うちらが考えたんじゃないんですけど(笑)。決まってるものはしょうがないし、どうせうちらが考えてもロクなの思いつかないし、何げに気に入っちゃったしね。かわいくないですか?『ハルカリハム』よりマシでしょ?」(ユカリ)


アルバムにはスチャダラ語満載の、スチャダラパーによる「嗚呼 ハルカリセンセーション」をはじめ、語り調ラップが2人を苦戦させたNathalie Wiseによる「Hello,Hello,Alone」。ほかにも田中和之(Fantastic Plastic Machine)、もりばやしみほ(hi-posi)、KOHEI JAPANが参加し、15歳の等身大のハルカリの魅力を、あることないこといろんな角度から引き出している。また、DJフミヤが2人の会話をカット&ペーストした「Conversation of amystery」や、RYO-Zが2人の好きなものを聞き出して作詞した「スタイリースタイリー」では、2人のリアルがそこかしこに散りばめられている。

「うちらの会話って他の人にはミステリーらしくて。この間ラジオでしゃべったときも、うちら2人は大爆笑なのにほかの人はぽかーんて(笑)」(ハルカ)

鳥が恐竜の進化型だ、という説もあるが、進化とは思わぬところで思わぬものを生み出すもの。アメリカで生まれ日本に定着したラップの進化型、それがハルカリ。人類の歴史にその名を残すのか? …そんな大げさな話ではない。

取材・文●榑林史章

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