ビートルズのオリジナル・ドラマー、ピート・ベストがバンド初期を語る本を出版

ポスト
Beatlesのメンバーが再びアメリカを席巻した。とはいっても、今回はオリジナル・ドラマーのPete Bestだ。61歳のBestは異母兄弟のRoag、Roryらと共に執筆した著書『Beatles: The True Beginnings』をプロモーション中。全米の書店を回り、Beatlesの初期時代について講演しながら、各地でイベントに顔を出している。

この本では、John LennonPaul McCartneyGeorge HarrisonらがBestの実家の地下に作られたカサバ・コーヒー・クラブで、Quarrymenを結成したときのエピソードが明かされている。カサバ・コーヒー・クラブは'59年、Bestの母親が地元リバプールのロック・キッズのためにオープンした。Quarrymenはそこで出演のチャンスを得たが、デコレーションのために店内の壁に絵を描くというのが条件だった。Bestはその1年後、新結成されたSilver Beatlesに加入している。

Bestは'60年から'62年にかけてBeatlesのドラムを担当。彼の推計によれば、3回のドイツ公演を含む1000以上のライヴをこなしたという。

'62年8月19日、Bestは解雇され、後任にRingo Starrが加入した。解雇はマネージャーのBrian Epsteinから言い渡され、Bestはその後、バンドメンバーとは一切連絡をとらなかったという。Bestはリバプールでパン屋を営み、その傍ら、自らのバンドPete Best Bandで音楽活動を行っている。

Bestは『Washington Post』紙に、解雇されたことを何年も恨んでいたと話している。
「裏で勝手に決められて頭に来たんだ。実際に解雇されたとき、メンバーはそこにいなかった。Brianに任せたままだった。もし、みんながいてくれたら、この問題を解決できたかもしれない。でも、そうはならなかった」

Bestと彼の異母兄弟らは6月14日、ニュージャージー州リッジウッドのBookendsとニューヨーク州ハンティントンのBook Revueでサイン会を開催する。

7月4日、Bestはアイオワ州ストーム・レイクで独立記念祭のパレードに参加、その後にサイン会を開く。また、午後にはソフトボールの試合に出場し、夜はバンド演奏を行う予定。

(C)LAUNCH.com
この記事をポスト

この記事の関連情報