「初期衝動っていうのは凄く欲しくて、パンクな感じというか、“コレやりてぇ!”というところでやるみたいな。ビートの選び方にしてもみんなが“これだ!”というところでやろうって。俺自身もいろんなリズムにラップを乗っけたいなぁと思ってて、こういうビートでラップしたら面白いかな、みたいなことを常々考えていたんですよ。今まではスキル的な面でそれをトラックにするのが難しかったのが、こうやると'50年代のジャンプR&B風になるみたいな、そういう感じがわかってきた。で、それを真田人に聴かせたら"面白そうだね"みたいな話になったから更に膨らませて、みたいな感じですね。だから、全体的に大上段に構えてガーッと振りかぶる感じというのは今回余りないです。普通に肩の力抜いてる感じがするんですけどね」(ダースレイダー) これまでマイカデリックが“変態ラップ”をやってきたのだとしても、今回のアルバムで彼らが"変態ラップ"をやめたという印象を受けることはない。が、それでもアルバムの随所からは、どこかすっきりとしたニュアンスを聴き取ることができる。 「別に“変態ラップ”をやめてはいないと思うんですけど……なんていうのかな、プレゼンの仕方が変わったんですね、多分。ここはこれくらいのパワーでやった方が逆にちゃんと言ってることが聴こえるとか、ここは少し言葉を抜いた方が面白く言えるみたいなのが身に付いてきたというか。だから、意識してすっきりさせようと思ったのではなくて、体が覚えてきたなみたいな。元々計算して音を組み立てるタイプではないし。俺個人に関して言えば、常々ファンキーなものを作りたいというのがあって、その結果、最初の頃作ってたのは、細々と再発されてるようなマイアミのファンク・バンドみたいな、ゴチャゴチャしたやつだったんですよ。それはそれで好きなんですけど、今回はオハイオ・プレイヤーズも入れてみましたって感じですかね」(ダースレイダー) | | 『ITSELF』 Happy House 2003年04月23日発売 VICL-61107 2,730(tax in) 1 ハイパーヘビー級 2 アン ドウ トワ 3 激空間プロラップ 4 52年度通信カーリング部同窓会 feat. アルファ 5 マハラジャ 6 BBQ feat.Q, 人間太鼓腹, HEAVY-Q a.k.a. DJ PLATINA 7 SHARPEN'S YOU UP 8 地球最後の日 9 しゃくなげスタイル 10 RAWPOWER 11 BRUSQUE BLUES 12 Z斬 feat. HUNGER 13 月夜の晩に君さえいれば・・・ 14 破壊と創造 15 M&M feat.MANKIND MARKER | |