トミー・リー、自宅プールでの子供の溺死事件で無罪判決が下る

ポスト
Motley Crueのドラマー、Tommy Leeの自宅スイミングプールで4歳の男児が溺死した事故で、4月17日(木)、ロサンゼルスの陪審員はLeeに無罪の評決を下した。また、男児の両親によって起こされた1000万ドルの訴訟も却下された。

陪審員は2時間以上にわたる協議の末、全員一致の無罪評決を発表、Lee(40歳)は裁判所職員が判決を読み上げた際、まったく反応を見せなかった。陪審長のHoward Pollackは判決後、裁判所の外で「死亡の責任がTommy Leeにないのは火を見るより明らかだ。子供の責任は親にある」と話した。

LeeはすぐにシルバーのBMW SUVに乗って裁判所から立ち去り、弁護士のJim Barattaが彼に代わって「この件で彼に責任はなく、それは誰の目にも明らかだろう。我々はたいへん気分を害している」と述べた。また、Leeはこの判決を「まったく喜んでいない」という。

Leeを訴えていたのは男児の両親で、ドイツのTV女優Ursula Karven-Veresと、彼女の夫で元国内水泳チャンピオン/現ハリウッド・プロデューサーのJames Veres夫妻。2人は、'01年6月16日に開かれたLeeの息子、Brandonの誕生日パーティで息子が事故死したのは、Lee側の計画が不十分だったためで、参加した15人の子供に監視員と救命具を用意すべきだったと主張していた。

Veres夫妻の息子、DanielはベビーシッターをしていたChristian Weihsという24歳のドイツ人学生と共にパーティに参加。Weihsはコンサートを観るためにパーティを離れ、同じくベビーシッターをしていた別の2人の女の子に子供の世話を頼んだ。これについて両親は報告を受け、承認していた。その後、Daniel Veresはプールで水死。裁判での証言中、両親が泣き崩れる場面もあった。両親と弁護士は今回の判決には出席していない。

62歳で4人の子供の父親でもある陪審長のPollackは、軽い心臓発作を患っていたが、裁判を終始見守った。彼もまた、自宅にプールを所有しており、両親の告発は効力を持たないと考えていたという。「監視員を雇わなくとも、周りには大勢の大人がいた。Tommy Leeだからというだけで、この件の責任を問うことはできない」

Leeの広報担当は次のような声明を発表している。「無罪の判決が出て安心しているが、この悲しい事件に勝者はいない」

(C)LAUNCH.com
この記事をポスト

この記事の関連情報