ライヴ映像でその迫力がわかるM.O.S.A.D.特集
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ライヴ映像でその迫力がわかる 2003年、大注目のM.O.S.A.D.特集 東京と大阪という二つの都市に挟まれながらも、常に独自の文化を築いてきた<名古屋>という地。 ヒップホップの世界においても、その伝統は確実に受け継がれており、 実力と個性の伴った特別なシーンがしっかりと存在している。 そんな名古屋を代表するグループ、M.O.S.A.D.(モサド)を映像と共に大フィーチャー。 |
ストリートの躍動感をダイレクトに伝える |
そのIllmariachiと並行する形で'96年にTokona-XがEqual、Akiraと共に結成したのが、M.O.S.A.D.の前身であるMaster Of Skillzだ。彼らはシングル「M.O.S./E.A.T.」でデビューを果たし、地元名古屋を中心にアンダーグラウンド・レベルで確実なプロップスを上げていった。 2000年にはDJ Fixerが新たにメンバーとして加入し、グループ名も“Master Of Skillzの世紀(A.D.)”という意味を込めてM.O.S.A.D.に改名し、彼らは遂に次のステップへ進み始める。同年、日本各地のアーティストが集まったコンピレーション盤『Rap Warz Donpachi』にはTokona-X feat. Equal, Akira(実質的にはM.O.S.A.D.)で参加。一方でTokona-XはIllmariachiでミニ・アルバム『Aiming Higher~尾張ヒールズ~』を'01年にリリースし、収録曲「尾張ヒールズ」にはEqaulも参加している。 さらに'01年にはM.O.S.A.D.としてOzrosaurus『Rollin' 045』、餓鬼レンジャー『Upper Jam』、Backgammon「3rd Eye Contact」に次々とゲスト参加し、M.O.S.A.D.の名は確実に浸透していくこととなる。 決定的となったのが、Tokona-Xの衝撃的な二つのゲスト参加作だろう。一つは渋谷のクラブHarlemが企画したコンピレーション盤『Harlem Ver.1.0』で、プロデューサーD.O.I.とのタッグによるアルバム中最強曲と評された「EQUIS.EX.X.」。そしてDABOの2ndアルバム『HITMAN』収録曲「Murda!!!(Killa Emcee)」では、タイトルどおりのキラーMCっぷりを披露した。これによってTokona-X、そして彼が属する M.O.S.A.D.の新作への期待が一気に高まったのは間違いない。
このアルバムと同時にリリースされたコンピレーション盤『Harlem Ver.1.7』でM.O.S.A.D.として「EQUIS.EX.X」のリメイク版「EQUIS.EX.X. Pt.2」を手掛け、Tokona-Xは'03年にリリースされるMuroのミニ・アルバム『Chain Reaction』にも参加。その注目度合いは益々、加速的に上昇している。M.O.S.A.D.が'03年のヒップホップ・シーンをかき回してくれるのは間違いない。 文●大前 至 |