The Spy"C"Dildog ライヴレビュー@6.26パラダイス・ホール

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6月26日に三宿パラダイス・ホールにて久々のワンマン・ライヴを行なったThe Spy“C”Dildog。前ドラマーの脱退に伴い、この日はサポート・プレイヤーを迎えてのライヴだったものの、これがなかなかのハマリ具合で骨っぽいバンド感を醸し出していた。

アンコールを含め全14曲のメニューはデビュー・シングル「Dr.マチルダ」で幕を開け、憂いと色情と悲哀を溶け合わせたような楽曲が繰り出されていく。そしてライヴが後半に差し掛かった頃。佐藤祐也が長めのギター・ソロでイイ顔している真っ最中、四つん這いになったヴォーカリスト/高橋晏奈の背後から、ソロリソロリとベーシスト/村山淳が接近→腰をフリッフリッという“絡み”が。

“和製グラム懐メロック”とその音楽性を称される彼らゆえ、このテの見せ場はある種のお約束的なもので意外性はない。しかし、定番のスタイルをここまでストレートにやってのけてしまえるのは、単なる面の皮の厚さではなく、むしろ先達への紛れもない敬愛の念として受け取ることができた。

この日、もっとも印象に残っているのは「熟してなくちゃ、ダメだよ」という高橋の挑発で始まる「マダムキラー」の艶めかしさ、8ビートに昭和匂漂うメロディを乗せた「パープルビーヘヴン」(9月リリース予定の3rdシングル)と続いたエンディングの、エキサイティングな流れである。現在までにリリースされている2枚のシングルだけでは分かり得ないSpy“C”Dildogの世界を観に、ライヴへ足を運んでみてはどうだろう?


<SPIRIT ROOM Vol.2>
7月14日(日) 六本木Y2K OPEN 17:00 START 17:30
【出演】
The Spy "C" Dildog/ZZ/JINDOU/Water Fowl/nanogram/ムスカリ/and more
【チケット】
前売り ¥2,100(ドリンク代別 ¥0)/当日 ¥2,300(ドリンク代別 ¥0)
【チケット事前予約・問い合わせ先】
Y2K ROPPONGI 03-5775-3676
ユイミュージック03-5722-6413(平日11:00~17:00)

<GO-CON>
7月29日(月)札幌KRAPS HALL OPEN 17:30 START 18:00
【出演】
The Spy "C" Dildog/the CHERRY BOY
※チケットは、北海道の玉光堂チェーンにて「RUBBER DOLL」を購入するとイベント招待券をプレゼント
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