Neo PV Interview 各シングル曲についての思い~ そしてプライベートまで、思う存分語ってくれちゃいました! PVも観れますよ~!!! | 『Rhythm Celebrity』 ポニーキャニオン PCCA-01640 2,940(tax in) 1 あまく危険な香り 2 ビター・ハーフ 3 Kissing You 4 Lush(Original Full Mix) 5 Tiny Honey (Tiny Voice,Ultimate Connection feat.KREVA) 6 Dry & Deny(Extended Full Mix) 7 Didn't Want It 8 フレイズ 9 Honey's Jam/Tiny Honey Part2 10 Red Incognito (Home Grown Dancehall Mix feat.Rude Boy Face) 11 Premiere(Original Full Mix) | | やさしくて、甘い声…。Neoの歌を聴いているとあまりに大人びている落ちついた声に癒され、そしてすごく爽快なすがすがしい気分になる。しかし、その声の持ち主は弱冠19歳。インタヴューで出会った彼女は、本当にかわいらしく、大阪産まれの元気のいいNeoだった。 「4歳とか5歳の時からホンマ、自分は歌手になるって決めてたんですよ。"なる"じゃなくて"なってる"って思ってたんですよ。18、19歳の時には"なってる"って思って生きてたから…。もとからほんま歌うことがすごい好きで。そんで、ピアノとかも習ってたし、吹奏楽部にも入ってて、サックスやってたんですけど…。かっこいいですよー! その頃から肺活量はイカツかったですね~。水泳選手でもないのに…(笑)。今いい形で両方やりたいんやけど、サックス吹いたら歌うたわれへんし、どうしよう…忙しいみたいな。サックス吹き終わって歌ったら鼻息しか聴こえへんくらいの勢いやから(笑)、だからとりあえず、今は歌だけ…」 Neoは自身が思い描いていたように18歳でデビュー。 デビュー曲「Tiny Honey」ではプロデューサーに現在R&Bを中心に活躍中の今井了介を、フィーチャリングではKICK THE CAN CREWのKREVAを迎えている。さらにDJで活躍するDJ WATARAIもリミックスで参加など、周りをがっちりと固めてきた。しかし、Neoの歌唱力と存在感は、まわりの凄さに引けをとらないほど、ストレートに伝わってくる。 その後、8カ月間で3枚のシングルを発表し、計4枚のシングルにインディ時代の曲、新曲を加えてアルバム『Rhythm Celebrity』を2002年2月にリリース。このアルバムを通して聴くと、そのヴァラエティに富んだ楽曲群を歌声がやさしく包み、Neoらしく歌いこなしているのが分かる。1曲目に収録されている「あまく危険な香り」は、山下達郎の'82年のヒット曲だが、クレジットをみるまで気づかなかったほど、Neoの色が全面に出た仕上がりだ。 「私が生まれたときリリースされた曲なんですよ。だからそれを知っている人にはすっごい喜んでもらって"やるなーおぬし…"みたいな。山下さんもラジオで言ってくれたみたいで、私が歌ってること知ってはるんですよ。私も山下さん大好きなんですよね。ポップでソウル系な感じで…。だから、すごいカヴァーできて嬉しいです」 「自分に曲が1曲もなくてもいいんですよ。自分の持ち曲っていうのがなくても。いろんな人の曲を自分のものにしたりとか、好きな人のカヴァーをやって自分なりのNeoらしさを出せたら、それだけでホント満足なんです。歌ってるだけで…。だから"ソウルフルな歌い方ができてるね"とか言われるんですけど、いろんな意味で確かに意識はしてるんだけど、ジャンルを問わず歌ってますね。どういうジャンルをやっている人っていうのは期待してなくて、どういう声の人かっていうのを、わかってもらえたら一番ですね」 確かにアルバムにはR&B、ソウル、ダンスホール・レゲエetc…ブラック・ミュージックを基調とした楽曲が揃うが、そうしたジャンルにこだわっているわけではないようだ。ただ、その自身の声にはとてもこだわりがある。 「“歌が上手い”って言っていただけるのはすごい嬉しいですけど、自分では全くそう思ってないんです。そりゃ、友達とかとカラオケ行ったらうまいんですよ~(笑)。そうじゃないと、ここにいる意味がないし…。でも知識的にも技術的にも全然、まだまだやしって思ってるんです。だけど、声っていうものには自分でもNeoの声にホント惚れてるんですよ。NeoもNeo大好き…みたいな。声はホント天からの贈り物やなーって思いながら歌ってます。 あとは、技術と知識と元気さえつければ…。歌ってるときの声にはまだ元気ないでしょ。でも、今ホンマ若いから声を張りあげても大丈夫じゃないですか。こんな歳でジャズとか渋くやってもそれはただ、やったことにしか過ぎないから。今はどれだけ自分が声だせるかっていうのをすごいトライしてて。 あと、アルバムの中では裏声使ってるじゃないですか。あれは気持ちいいままファルセット(裏声)にしている時もあるし、もう次の声がでえへんかもとか思ってファルセットに切り替えてるんですよ。でも、本当は今ホントに若いんやから、どれだけ自分が地声で歌えるかで、いろんな自信が持てると思うんですよ。そういう殻を破って、大阪系の歌を歌いたいな(笑)~みたいな」 とても素直でエネルギッシュで、周りのいろいろなことをどんどんと吸収していく19歳のNeoは、とてつもないスピードで成長している。そして"歌うこと"だけでなく、他のことにも挑戦しようとしている。 「今、自分で詞書いてるのってテーマが焼き芋とか…ホンマ、アホみたいなのばっかなんですよ(笑)。自分がすっごい好きになるものをこうやって文章にすれば、恋愛の話じゃなくても、すごく温かい文章がかけるんですね。そういうのがすごい楽しくて、でも今はすごい作曲とかが楽しいから、そっちを早く自分のメロディで誰かいい人にアレンジしもらってっていうのを早く出したいですね」 果たして次は何をしてくれるのか…、とても楽しみな女性シンガー登場である。 取材・文●伊藤智子 | |