↑ 迫力満点の映像をご覧あれ (この映像はBroad Band用に作られています) ★Broad Band用専用回線をお持ちの方はこちらへどうぞ。 | | 『Co-Fu2』 Sublime Recordsl IDCS-1008 2,550(tax in) 1 Material To Digital 2 Indigo 3 CAM 4 Wild World 5 twilight 6 POD 7 Switch 8 acorn 9 ELM 10 Point Seven 11 Silk Load 12 Rey's Cake | | 「'80年代のディスコ、ハウス・ミュージックといった踊るための音楽。キックが4つあってその上にシーケンスみたいのがのっかってくるっていうのはそれ以前にあり得なかった音楽だったからすごくおもしろかったですね」と今から10年以上も前の、ダンスミュージックとの出会いを語る2人。 '98年に1stアルバム『Co-Fu』が出されると瞬く間に、そのサウンドが世界のクラブ・シーンへ広まり、ヨーロッパ・アジアの国々からライヴのオファーが殺到し、世界ツアーを敢行。そしてライヴや個々の活動でいろいろなものを吸収し、3年半の時を経て、2001年12月にアルバム『Co-Fu2』を完成させた。 DJ WADA: 『Co-Fu』で使った素材を更に再構築しながらライヴをしていったら、だんだんおもしろくなってきて、それで今回のアルバム『Co-Fu2』になったのかなって漠然とは思ってますね。自分達あまり器用じゃないんで、はみでたものはあまりなくて、常に一直線上に『Co-Fu』があって気持ちがだんだん変化していきながらも『Co-Fu』を推し進めようとして『Co-Fu2』になったんです。 骨格に力強いビートが存在するサウンドはもちろん、『Co-Fu2』でも健在だ。世界各国でプレイしてきたその実績と、経験で前作『Co-Fu』よりも明らかに進化したものを提示。 変化球がバシバシ飛んでくるような、いい意味で裏切られっぱなしのサウンドが散りばめられている。また、完璧とも言えるスムースな流れで12曲がノンストップでまとめられている反面、1曲1曲を頭だししながらよく聴くとあまりにも個性的な独立した曲であり、それらを繋いでミックスしていることにも驚いた。 | ▲DJ WADA(左)、Heigo Tani(右) | DJ WADA: 全体の流れにはすごい気をつかったんですよ。まあ、曲のリズムの流れもあるし、あとは音色とか…。全曲違うといえば違うんです。結構、前作『Co-Fu』からそうなんですけど相対的にいろんな要素をいれているので。でも「twilight」とかは必然的には流れ的に沿ってるんですけど、「POD」から「Swich」にいくっていうのも発想的にはありえないですよね。全然違ったものをすんなり普通の顔して繋げてるのがおもしろいかなーって。 Heigo Tani: そういうところをおもしろく感じてくれたならこちらとしてはOKなんです。 DJ WADA: 僕等も作りながら結構、笑うんだよね。 あえてノンストップにしたのは、いろんな側面からいろいろ楽しめるようにしたいなーって。 Heigo Tani: どんどん音が流れていって物語をつくってもいいし。 DJ WADA: 音の粒の変化っていうか、ただただ聴いて変化していく流れに身を任せたり、クラブで聴いても踊れるように…とか、ただただいろんな側面をとりあえず考えながらミックスしていったんです。現在ある音楽とかってメロディとかを形にしてるじゃないですか。メロディがくっきりしているということはイメージ的にもひとつに断定しているわけですよね。それをもっと抽象的に表現することで、聴く人がいろんなものをイメージして欲しいなーって。 Heigo Tani: 最初はCDのIDも入れるの止めようって言ってたくらいなんですけど。 でも途中から好きな人もいるしなーとか言って。 DJ WADA: いれられるだけのトゥールは入れておいたほうが聴く人が遊べるかなーっと。 もう、何をしてもらっても結構みたいな。 Heigo Tani: 1曲1曲違うし、ランダムに聴くっていうのもすごいおもしろいですよ。いろんな聴き方をしてほしいですね。 ――今後のライヴは? Heigo Tani: 今までのライヴは結構、アルバムに忠実だったんですけどね。初めから飛ばすとみんな引いちゃうかなーって思って。 DJ WADA: でもこれからはちょっと崩していこうかなと、あんまり初めから崩しすぎるとみんな混乱するんで。なんか「Point Seven」だーとかおもったら上音が違ってみたりとか…。 Heigo Tani: とにかく楽しんでやろうと。 CDを手にとった人々が、それぞれの想像を膨らまし、様々な角度で楽しめることのできるアルバム『Co-Fu2』。聴けば聴くほど、いろいろなところが気になり、新しい発見ができる。 そしてあくまでもダンス・ミュージックにこだわる2人のサウンドは、このアルバムを提示すると同時にライヴという場で、オーディエンス身体と心を解放し、更に次なる次元へとサウンドを昇華させ、流動させていく。 最後、 “2人にとってのCo-Fusionとは?”という問いかけに対し返ってきた“楽しみかな”という答えに、まだまだ続く未知なるデジタルサウンドの可能性を感じた。 取材・文●イトウトモコ | |