ピンク・フロイドの『Echoes』が初登場2位

Pink Floydのベスト盤『Echoes』は、昨年のBeatlesの『1』ほどのメガセールスとはなっていないが、それなりに好調だ。アルバムはすでに21万4000万枚以上を売り上げており、Britney Spearsには及ばなかったが、Michael Jacksonを抜き、来週のBillboardで2位に初登場する見込み。

アルバムに収められているのは'67年のレコーディングデビューから最新作『The Division Bell』（'94年）までの26曲。要するにSyd Barrettがバンドをリードしていた時期から'68年の彼の脱退、ベーシストのRoger Watersがバンドの実権を握り、ギタリストのDavid Gilmourが加入した後にレコーディングされた曲までをフィーチャーしている。

ドラマーのNick Masonは『Echoes』を聴いていると、たとえそれぞれのメンバーが違う方向へ進んでいたとしても、同じバンドだと感じるとLAUNCHに語っている。

「詞的には全く違うんだ。Sydが書いたものとRogerのものとじゃ違うから。だけど音楽的には、ひとつのスタイル、サウンド、そのサウンドが活きるようなまとめ方があると思う。特にオーバープレイをして、この種の特殊なエフェクトをイントロで使った点なんかはね。例えば“See Emily Play”ではそういったブリッジがある。2倍速にされたテープみたいな感じだし、サウンドイフェクトやヘンなノイズといった、いろいろなアイデアの先駆けだったんだ。それ以来ずっと一貫して使ってるよ」

キーボーディストのRichard Wrightを含むPink Floydは、現在彼ら独自のプロジェクトに取り組んでいるが、『Echoes』の成功を受けて再結成する計画はない。

Gary Graff, Detroit　LAUNCH.com