ガービッジ、“I Think I'm Paranoid”が著作権侵害で訴えられる

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Garbageのメンバーが、またもや法律問題で頭を悩ませることになった。Garbageの“I Think I'm Paranoid”が、American Breedによる'67年の作品“Bend Me, Shape Me”の“歌詞と曲両方の重要な要素”を違法に真似たものとして、音楽出版社のHelios Music Corporationがバンドを相手取り訴訟を起こした。Garbageのこの曲は'98年のアルバム『Version 2.0』に収録されている。

5月11日(金)にカリフォルニア州の連邦地方裁判所には次のような内容が提起された。
「曲の作者および出版社の表示を怠ったことで、被告らは一般の人々に対し、被告(Duke)Erikson、(Shirley)Manson、(Steve)Maker、(Butch)Vigが(“I Think I'm Paranoid”を)すべて独自に制作した作者であるという誤った認識を与えた」

原告のHelios Musicは、同曲から発生した全利益、被告らによる同曲の“今後の販売、配布および利用”の停止、懲罰的損害賠償金、適正な弁護士費用などの損害賠償を求めている。原告側は、メンバー以外にもAlmo Music、Rondor Music Internationa、Deadarm Music、Irving Music、Vibecrusher Musicの名を被告として挙げている。この件について、親会社にあたるUniversal Musicへ問い合わせてみたが、現在のところ返答は得られていない。

Garbageにとっては、これが今年2件目の訴訟問題となる。Garbageが他のレーベルに移籍できないように、Universalが“不当に独占状態を強制する方法”をとったとして、メンバーは1月にロサンゼルス高等裁判所で同社に対する訴訟を起こしていた。

バンド側は、Almoの社長であるJerry Mossがその経営の座から退いた場合は、バンドにはAlmoおよびその親会社に対して帰属責任はないとする契約上の“Keyman Clause(主要人物条項)”を取り上げ、UniversalがAlmoを取得してMossは職を離れたと訴えているものである。これに対しUniversal側は、Mossはまだ辞めてはいないと主張している。

なにはともあれ、メンバーは訴訟騒ぎで落ち込んでいるつもりはないようで、3rdアルバム『Beautiful Garbage』を夏の終わりごろにリリースすると発表した。バンドの公式ウェブサイト(garbage.com)では「新作のミキシング段階に入った」と報告、「辛抱強くサポートしてくれているみんなに感謝します」と伝えている。

Neal Weiss, Los Angeles LAUNCH.com
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