【ロフト2周年】キーワードはパンク。世界規模で活躍する2大バンドの顔合わせ!

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キーワードはパンク。
世界規模で活躍する2大バンドの顔合わせ!

パンクを愛するバンドの、パンクを愛するものたちへのイベント


2001.04.22(sun)
TONIGHT ARTISTS

ロリータ18号
GARLIC BOYS

ロリータ18号のライヴ映像が見られます

♪毒喰う 
♪サルーン 

♪ROCKAWAY BEACH 

この組み合わせは、正にリニュ-アルLOFT2周年記念ならではの顔合わせだろう。西の横綱対ジャパン・ガ-ルズ・ナンバ-ワン、キ-ワ-ドはパンク。さて、これは見ごたえあるイベントである。


▲GARLIC BOYS
オ-プニングはGARLIC BOYSのPV、「マッシュル-ムカットとダッフルコ-ト」の映像から。ハ-ド・パンク・バンドの彼らには珍しいシックなミッド・スロ-・テンポの曲だ。続いてもう一曲、「コリゴリさんいらっしゃい」。こちらは打って変わったスラッシュコア。なるほど、この2曲で彼らの音楽性の幅が分かるってもんだ。

GARLIC BOYSは'80年代から活動、地元大阪ではナンバ-ワン・パンクバンドとして周囲からのリスペクト度も高い。浪花者らしく言葉遊びの歌詞も多く、ヘヴィなラウド・パンク・サウンドとメンバ-の濃いキャラクタ-も伴って、この辺がシ-ンでの人気につながっているようだ。立て続けに3曲ファスト・コア・ナンバ-を演奏後、少しライヴが空いてMC。客席とのコミュニケ-ションにも注意をはらう点に彼らの人柄が表われ、さらにLOFT2周年の今日のイベントを楽しもうという心遣いにも見えた。その後、お馴染みの「ハッスルするっす」だ。ヘヴィネスなミクスチャ-・コア。その後のMCで、ヨ-ロッパ・ツア-を告知。積極的なライヴ活動を続けてきたバンドなだけに何かあると思っていたが、そうだったのか。

中盤はミディアムな曲から始め、続いて「YOKOZUNA」だ。そして最新作から「マッシュル-ムカットとダッフルコ-ト」。後半は畳みかけるようなスラッシュがかったハ-ド・パンク・ナンバ-で一気に加速。ズ太いザクッとしたギタ-を中心とした、グル-ヴ感溢れる演奏で締めてくれた。


▲ロリータ18号
かたや世界規模で活動するロリ-タ18号は、バラ-ド調の「クロ-ル」のPVからスタ-ト。先のツア-中に身体を壊し、入院していたベ-シスト/キムリン復帰後の、加えて韓国ツア-から帰国後の初の東京でのライヴである。よくしゃべる彼女等はMCもメンバ-全員の近況報告を交えた楽しいもので、特にギタ-/エナゾ-のものまねは場内の失笑をかっていた。

この日はいつもとは違った初期ナンバ-も飛び出し、そのハ-ド・パンク調の曲と現在のストレ-トなポップ・パンクとの対比がおもしろい。しかしどちらもどこか癖があるロリ-タ節は、そう、この人、Vo/マサヨが歌うと全て彼女たちのものになってしまうのだ。「サマ-・タイム・ブル-ス」(エディコクラン風)や「レディオスタ-の悲劇」(バグルス)といったカバ-を散りばめ、その後のMCでは、こちらもこの後ヨ-ロッパツア-に出かけ、何とイギリスではGARLIC BOYSとの共演が待っているという話も飛び出した。後半は盛り上がり必至の「副隊長」、「サル-ン」と続き、ラストは「ロックンロ-ルスウィンドル」。アンコ-ルでは先日急逝したジョ-イ・ラモ-ンに捧げる「ロッカウェイビ-チ」。パンクを愛するバンドの、パンクを愛するものたちへのイベントであった。

文●中島儀幸

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