プリンス、4月6日にNapsterを通してニューシングルをリリース

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PrinceはNapsterの全面的な支援者ではないが、論争となっているこのファイル交換システムを使うことに反対はしていない。彼は4月6日(金)、Napsterを通してニューシングル“The Work--Pt. 1”をリリースすると発表した。Princeが彼自身のサイト(npgonlineltd.comとnpgmusicclub.com)以外で音楽を電子配信するのはこれが初めてだ。

Princeのスポークスパーソンは、彼がレコード産業との争いでNapster側についているわけではないとLAUNCHに言う。しかしPrince本人は、購読形態をとっている彼のNPG Music Clubに人を呼ぶことができるシステムで、最新の音楽を人々に広く知らせる面白い方法だとみている。スポークスパーソンはまた、PrinceとNapsterの間に金銭的な取引は存在しないことを認めた。

Princeは昨年の記者会見で、伝統的なレコード会社との大きな問題として、彼の目に映ったことを述べた。「音楽の質は低下しているのに、CDの価格は急激に上がっている。仲介業者が作り出した方法で消費者が消費する限り、この状態は変わらないだろう。問題は複雑ではなく、解決も単純なんだ。つまり“パン屋にはパンを作らせろ”ということ。ミュージシャンは音楽を作るんだ。音楽を“コンテンツ”と定義したとたん、問題が起きるんだ」

Napsterとの取引について、Princeは次のように語る。
「レコード会社が理解していないのは、Napsterは大きなフラストレーションのひとつの実例なんだということ。レコード会社が電波やレーベル、販売店を通して、人が耳にする音楽をコントロールしていることに対するフラストレーションだよ。今、それらの全てが、レコード会社が確立したこの“システム”に組み込まれている。そして音楽“製品”によって大きく支配するようになっている。そうなると本当の音楽に傷がつくんだ」

Bruce Simon、ニューヨーク
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