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revenusからロンチメンバーへメッセージが届いています! | 2001年、年明けのドラマの中で人気となった「2001年のおとこ運」(火曜日よる10時より)。主役のあたる(菅野美穂)のテーマ曲になっているのが、revenusのメジャー・デビュー・マキシ「千の瞳」(2月7日発売)だ。
revenusは、ジャニス・ジョプリンを聴いて声のコンプレックスを克服したというヴォーカル(詞も手がける)の世古あき子。ハードロックを始め、テクノ、ジャズ、ソウルと幅広い音楽性を持ち、作、編曲活動も行ってきたギター(コンポーズ、アレンジも手がける)の菅原サトル。ジェフ・ポーカロ、ジョン・ロビンソンといったL.A.の名ドラマーのプレイを聴いてドラマーを志したという、ドラムの近藤順子の3人によるユニット。
昨年(2000年)の8月23日に、マキシ「Happy Driving」を発表。3人の音楽性を反映させながら、ポップでキュートなナンバーを届けてくれた。
「千の瞳」では、YOSHIKIとがっぷりと組んで、L.A.でレコーディング。
世古: YOSHIKIさんは、アーティストの気持ちを大事にするので、サウンドの面はもちろんのこと、精神的なところも含めて、まずはrevenusのメンバーがどうしたいのか、というところを大切にしてくれるんです。「千の瞳」でYOSHIKIさんと初めて、いっしょにスタジオ・ワークをやったんですよ。
菅原: 今回もプロト・タイプというか、自分達で完成させたプリ・プロを、ロスに持っていって、それをもとにYOSHIKIさんを含め、みんなで話し合いながら作り上げていったんです。
世古: 歌に関しては、ピッチに関して厳しい、ということは聞いていたんですが、実際はどんな感じなのかな?…とわからない状態でスタジオに入ったんです。確かにピッチとか、こだわるところもあるんですが、それ以上に歌心というか、聴いてくれる人に届くというところを、大事にするんだな、と思いました。細かい指示ではなくて、“ここのフレーズを僕に届けて!!”という感じで…。それから、コーラスのところ。特にラストの部分はYOSHIKIさんのアイデアでしたね。
菅原: そうそう。プリ・プロのときは、割合淡白に終わっていたもので、きっと物足りないと感じたんでしょうね。“もうひとドラマほしいよね”と言って、あのコーラス部分が生まれたんですよ。あと、間奏のアコースティック・ギター・ソロのところも、アコギだなとは思っていったんですが、どんなフレーズにするか、決定打はなかったんです。いくつか、自分が思うアイデアを録ってみたら、その中のアルペジオがいいと言ってくれて、アルペジオで攻めたら、ということになったんです。
近藤: 私は、少し遅れてロスへ行ったんですけど、そのときにはコーラスが増えている、完成形に近い状態になってたんです。それを聴かせてもらったときは、知っている曲なのに新しいものに出会った感じがしました。ドラムも、私が叩いたものを基本的にはそのまま使っているんですが、サイズ的なこともあって、エディットされてもいるんです。自分なりに流れを考えて、組み立てて叩いていたものが“こう変化するのか”と面白かったですし、興味深くもありました。
世古: この曲は、revenusの中でも間口が広いというか、世代や性別に関係なく、いろいろな人に聴いてもらえて、いろいろとイメージを膨らませてもらえる曲になったと思います。今回のレコーディングの時にも、revenusが今もっているメロディの良さ、アレンジの良さという、そのカラーというものを大事にしたいとYOSHIKIさんは、何回も言ってました。これは、以前からもよく言ってたことなんですけどね。
菅原: そうなんだ。でもrevenusって、いい曲を、いい音楽を届けたいというところで、まとまっている3人だと思うから…。“こういうものをやります”と強く提示するのではなくて、この3人でやっていく中で、スタイルが生まれていき、形が残せていけたらいいなと思っているんですよ。なんか、そうやって音楽と向き合っていく過程そのものがrevenusだと思うんだ。僕は個人的に“こうです!”と言いたくないほうなので…。
世古: 私もそう思います。“こうです”と形を決めるよりも、むしろどんどん壊していく、というか、良い意味で裏切っていきたい、というところはありますね。revenusは、音楽的にもいろいろな面をもっているので、まだまだお見せしていないところがたくさんあります。
5月には、早くも次なる作品をリリースするというrevenus。こちらも、L.A.でレコーディングをしてきたナンバーだとか。
ポップでキュートな「Happy Driving」、普遍的で懐の深さを聴かせてくれた「千の瞳」に続いて、今度はどんなrevenusの横顔を届けてくれるのか、楽しみなところだ。 |
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