お腹いっぱい♪ 美形ヴォーカル揃い踏みナイト

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お腹いっぱい♪ 美形ヴォーカル揃い踏みナイト

■NO?YES!!
LIVE
「ひまわりの種」








■GOLD
LIVE
「Eazy Action」








■Raspberry Circus
LIVE
「ラブ・マーケット」








■NO?YES!! & GOLD & Raspberry Circus
LIVE
SESSION
“美形ヴォーカル揃い踏みナイト”。

この日のラインナップを、私はこう呼びたい。

いきなり個人的尺度での物言いで申し訳ないが、“ライヴを観に行く”という表現をするからには、耳だけでなく目でも楽しみたいものだ。それは照明とか特効とか、演出の面で視覚的に面白みがあるもの、という点もあるけれども、ステージに立つアーティストのルックス自体が良いに越したことはないわけで。で、ルックスに釣られて一度はライヴに行ったとする。

けれどもライヴとは、目で見て、耳で聴いて、肌で感じて、その場の空気を嗅ぎ、味わう。いわば、五感を満たしてこそ満足感を得られるものなわけだから、ルックスが良いだけではリピーターにはならない。

そんなこんなで、Raspberry Circusが初企画したライヴ・イベント<ROCK CIRCUS>2daysの2日目に行ってきた。


▲NO?YES!!
トップ・バッターは、この5月にメジャー・デビューが決まったNO?YES!!

'80年代バンド・ブームを彷彿とさせるビート系ポップ・チューンを基調にしながら、LAメタルを思わせる快活なコーラス・ワーク。

彼らのライヴを観るのは今回で3度目になるのだけれど、この3回ともそれぞれに違う表情を見せてくれ、試行錯誤しながらも成長している姿が窺えた。

▲GOLD
続いては、元SPACE COWBOYSのギタリスト/大山英寿のソロ・ユニット、GOLDの登場。

今のところはパーマネントなメンバーではなく、ライヴごとにゲスト・ミュージシャンを迎えての活動になっているらしい。この日は、Vo&Gは大山、そこにベーシストとドラマーが加わった3ピース編成で、重厚かつストレートなロックンロールを4曲お見舞い。

ギターを弾きながら歌う、という選択が今後どうなるのかは分からないけれども、ギター・サウンドに比重が置かれている楽曲ゆえに二足のワラジを履くことがベストであるとは正直なところ言いがたい。

ゲスト・ヴォーカルとして登場したPOP、元Valentine D.C.のKENICHIとのセッションで見せた、往年のロック・ナンバーをアレンジするセンスもさることながら、光と影を併せ持つギタリストとしての佇まいには、やはり孤高の存在感を感じてしまった。


▲Raspberry Circus
そして大とりは、このイベントの首謀者、Raspberry Circus。

単刀直入に言えばグラムなのだが、そこは活動歴の長さゆえか、楽曲にもステージングにも一筋縄ではいかなそうな、ある種の妖気を発している。

シャンソン歌手のようなしなやかな腰つきで歌い上げたかと思えば剣道の面の素振りをしてみたり、メロメロのバラードで酔わせたかと思えば'70年代歌謡とグラムロックの狭間を行き来するようなヘヴィ・チューンでノックアウトする。ライヴの構成は巧い。


約3時間に及んだイベントのラストは、3バンド入り乱れてのセッション大会。

各バンドのヴォーカリストたちが代わる代わるマイクをとり、RUNAWAYSの「Cherry Bomb」とCheep Trickの「Surrender」を披露。英詞のハナモゲラ加減も含め、ステージ全体のハチャメチャ加減がイイ感じで楽しいエンディングであった。・・・と、“であった”と仰々しく締めるのもはばかられる、濃厚な3時間。

お腹一杯、胸もいっぱい。ごちそうさまでした。

文●松戸美緒

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