大型の大気流、日本列島に接近中…失神注意!

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大型の大気流、日本列島に接近中…失神注意!


「MUSIC」
エピック・レコーズ ESCB 2197
1.MUSIC
2.カミナリ(獣 MIX)
3.MUSIC(BACK BONE MIX)







Interview Dec.-2000
Vol.1
Vol.2
Vol.3
Vol.4

1月24日に行なわれたON AIR EASTでのワンマン・ライヴは、JesseがMCで言っていた通りアンコールなんて要らないほどの、本編だけでオーディエンスを満足させる高密度なステージだった。

正味1時間強、セットリストの13曲という曲数は、他のアーティストと比較すると少なめなのかもしれないが、会場に入った瞬間、この熱気が2時間以上続いたら死人が出るんぢゃないだろうか? と真剣に思わせるほどのテンションなのだ。

現に、1曲目が終わった段階で早くも失神した女の子が一人、場外へ運び出されていた。

“雷図音楽”という文字が記されたドデカイ旗をステージ上に掲げ、プレイする1曲1曲でその雷図音楽を体現する。流麗かつリズミックなラップを聴かせながらも威風堂々としたギター・プレイを見せるフロントマンとしてのJesseの存在は去ることながら、リズム隊がいかに曲線的な音を作っているか、それがRIZEの音が重厚かつ鮮烈であることの要因だと思う。

混沌としたレゲエ・フレーヴァーに炸裂するロックのエナジーを注入したかのような、ボブ・マーリィのカヴァー「Jammin'」、名刺代わりになりそうな愛嬌たっぷりの新曲「Name」など、この日に初披露となった曲たちもまた、RIZE然とした三位一体の音塊であった。

1stアルバムのセールスが30万枚を超え、さらにバックオーダーも続々入り、雑誌の表紙も飾り、ほんの数ヶ月前には小さなライヴハウスをそこそこに埋める程度だったのが700人キャパのハコを即日ソールドアウトにしてしまうほどの動員力を持っている今。

RIZEは間違いなく右肩上がりの上昇気流、それもとてつもなく大型で勢いのある気流に乗っているのだと確信した。

文●望木綾子

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