1stアルバム発売直前ライヴ！ RIZEの正しい楽しみ方！
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もうすぐRIZEの1stアルバム『ROOKEY』が発売される。この日はそのアルバムの発売を間近に控えたライヴであった。 前回に私がRIZEのライヴを見たのは3ヶ月前のことであったが、その時が私にとってRIZEとの初対面であった。その時のインパクトの程は前回のレヴューを見ていただくとして、今回は色々な意味で更なる期待が高まっていた。わかり易いところでは、フロントマンのJesseが大量オンエアされているMDカセットのCFに出演し始めた事で、一般的な認知が急速に高まっていると予想されたこと。また前回観たライヴでは、すっかり彼らの勢いに押し切られてしまっていたが、今回は落ち着いてRIZEの音楽的な本質に近づいてみたいと思っていたことだ。 ライヴが始まった、しかもかなり急に始まった。なぜならついさっきまでJesseは客席で談笑し、余裕をかましていた（ライヴ後も観客達より早くロビーにいた）。相変わらずの余裕ぶりだなぁと思っていたのだが、今回は心なしかメンバーのMCが少ない。少し観客を煽ることを控えているようにさえ思えた。 なるほど、それに比例して演奏の安定感は更に増し、RIZEの音楽をよりシリアスに観客に問うている姿勢を感じる。バンドサウンドはよりタイトになり、CDだけでは体験できないRIZE音がさらにその質感を高めている。 観客の数は予想通り倍増している。そしてモッシュやダイヴの嵐になっていたことは言うまでも無い。相変わらずJesseのアグレッシヴなラップと金子の刺すようなドラム、Tokieのクールなドライヴ感に溢れるパフォーマンスはますます健在であった。 実は私はこのライヴの前に予習を兼ねて、発売前のアルバムを改めて聴き返していた。その時に考えていたことは、前回のパフォーマンスを上回るインパクトを彼らが与えてくれるのだろうか？ という不安だった。 ステージの途中で気づいたのだが、その不安の原因は、私がRIZEのアルバムをラジカセの小さなヴォリュームで聴いていたことだったと思われる。つまり私が考えるにはラジカセの微かな音量でRIZEを聴くくらいなら、やめておいたほうがいいという事だ。 RIZEを聴く環境として理想的なのは、クラブのように大音量で聴くに限る。下っ腹をガンガン振動されつつ、できれば暴れながら身をゆだねるのが、最も理想的なRIZING（！）の方法である。RIZE自身もライヴの観客をどこまでエキサイトさせられるか、ということをイメージして作曲をしているように思えてならない。 そう考えると昨今のJesseの活躍といい、彼らがメジャー化して行くことによって、こういった臨場感のあるライヴを観ることが出来なくなるかも…という余計な心配がよぎるのであった。 その意味では、このブレイク前夜のライヴはまさに旬のRIZEを味わう絶好の食い時であろう。 今のうちです。 文●元井靖行（00/11/13） |
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