ポール・マッカートニー、アートを語る

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先週Paul McCartneyは、初のアート本『Paul McCartney Paintings』の出版を祝い、作品が展示されているMatthew Marks Galleryのオープニングセレモニーを行うため、足早にニューヨーク市を訪れた。「キュートなBeatle」が画家として知られるようになったのは、'99年5月にドイツのSiegenに住むある画廊オーナーがPaul McCartneyに絵画作品を展示したらどうかと強く呼びかけたのがきっかけだった。

そのことを裏付けるように、McCartneyは、長い間絵筆とキャンバスで作品を描き続けてきた、とLAUNCHに語った。
「かれこれ、18年くらいになるかな」と彼は言う。
「作品を発表したいと思ったことはまったくなかった。そういうことはあまり好きじゃないんだ。だって、有名人が絵も描いているっていうのは、絵画という芸術の価値をちょっと見くびっているような気がするだろ。けど、ドイツで会った人に“私はあなたの作品を真剣に受け止めている”とかなんとか言われて、作品を発表するよう説得された。で、そうしたんだ」

書籍と展示会で約100点の作品が観賞できるが、McCartneyはあとおよそ400点の作品が自宅に眠っていると見積もっている。LAUNCHがMcCartneyに一番好きな作品は何か尋ねたところ、アート本の表紙を見れば分かるよ、との答えが返ってきた。
「表紙には“Big Mountain Face(大きな山の顔)”というタイトルの作品が掲載されている。表紙に載せる絵はどれがいいかと聞かれたときに、それを選んだんだ。一番気に入ってるものだから。と言っても、いろいろと変わるんだ。そうだろ? どれがいいかって言われても、たくさんある。あるときはこれが一番いいと思っていても、その後に今度はまた別のものがいいと思うようになったりするんだ」

記:Gary Graff、デトロイト
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