グローバルガールズグループMADEINが4月29日、東京・Zepp DiverCityにて自身初となるショーケースライブ＜MADEIN SHOWCASE LIVE＞を開催した。同イベントのオフィシャルレポートをお届けしたい。

◆MADEIN 画像

会場にはトータル(昼夜2部制)約4,000名のMABY(MADEINのファン呼称)が集結した。体調不良のためSUHYEが欠席したものの、中身の濃厚な1時間半のイベントはまるで初コンサートのような熱気に包まれ、アンコールのMCでは今夏の日本デビューも発表となった。

2024年9月に韓国でデビューしたMADEINは、Kep1erのメンバーとして活動したMASHIRO(マシロ)とYESEO(イェソ)、LIMELIGHTのMiU(ミユ)とSUHYE(スへ)、『PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS』に出演したSERINA(セリナ)とNAGOMI(ナゴミ)といった日本人メンバー4人と韓国人メンバー2人からなる第5世代の6人組グローバルガールズグループだ。

昨年の韓国デビュー以降、韓国の主要音楽番組に軒並み出演したことをはじめ、日本でも『東京ガールズコレクション』や『ガールズアワード』への出演、大阪でのファンミーティング2DAYS(ソールドアウト)実施ほか、TBS『CDTVライブ!ライブ!』、NHK『Venue101」、NTV『バズリズム02」などの音楽番組に出演し、韓国デビュー曲がSpotifyバイラルチャート3位に浮上した。また、MASHIROはTBS『それSnow Manにやらせて下さい』でのダンスパフォーマンスが話題となるなど、2025年に活躍が期待されるネクストブレイクグループの有力候補と目されている。

▲MASHIRO(マシロ)

▲YESEO(イェソ)

▲MiU(ミユ)

▲SERINA(セリナ)

▲NAGOMI(ナゴミ)

MADEIN初のショーケースライブ＜MADEIN SHOWCASE LIVE＞は、メンバーの個性が伝わるオープニングVCRを経て、最新作品『MADEIN FOREVER』のタイトルソングである「LOVE, AFRAID」で華やかに幕を開けた。MASHIROがクールなラップで魅せれば、NAGOMIは儚い甘さを香らせ、YESEOは純真なヒロイン性を放つ。急遽5人体制でのパフォーマンスになったにもかかわらずフォーメーションチェンジも美しく、バイタリティーの高さを感じさせた。

デビューEP『RISE』のタイトルソング「UNO」を披露した際には、MABYから「MADEIN！」の特大コールが響き渡る一幕も。メンバーもファンと一緒に声を重ね、嬉しそうに目じりを下げる。デビュー時から妥協せず、ブラッシュアップし続けてきた1曲ということもあり、安定感もピカイチだ。続く「MADELEINE」では、ポップでキャッチーなアイドル性を遺憾なく発揮。ひとつひとつのモーションは軽やかで、彼女たちがステージを舞うたびに、魔法の粉がキラキラと揺れるよう。MADEINが持つ無邪気で愛らしいヒロイン性を爽やかに輝かせた。

この日は「気まぐれロマンティック」、「LALALA LOVE SONG」、「Subtitle」といった名曲をソロでパフォーマンスするカバーセクションも展開。それぞれが自身の魅力や強みを演出した選曲は、オープニングVCRにあった「それぞれのキャラ それぞれのカラー こうして完成されたMADEIN」というフレーズを体現していたようだ。韓国デビューから、わずか7ヶ月にして彼女たちは自身を深く理解し、着実に歩みを進めている。

スタンドマイクスタイルでの歌唱となったのは、もどかしいお互いの気持ちや2人の向き合う距離感と葛藤を描いた「SATURN」。メンバーは胸に手を当てたり、瞳を閉じたりしながら、マイクへ真っすぐ声を落としこんでいく。涙の影を感じさせる切ない歌声は、言葉では表現しきれない強い想いを宿していた。

▲MASHIRO(マシロ)

▲YESEO(イェソ)

▲MiU(ミユ)

▲SERINA(セリナ)

▲NAGOMI(ナゴミ)

聴かせるバラードの直後にも、楽曲に引っ張られることなく、ニコニコと笑顔を煌めかせるメンバー5人。MCでは「愛♡すくり～む！」や「エッホエッホのうた」などのミームにチャレンジし、MABYと一緒に盛り上がった。

ライブはラストスパートへ。「DADARIDA」ではクールなオーラを放って客席を虜にしていく。MiUが指先まで意識の行き届いたモーションで惹きつければ、SERINAはどこか挑発的な視線で魅了。キュートさだけにとどまらない、自信に満ち溢れたガールズクラッシュな一面も持ち合わせているのだ。最後には、大人っぽい色気が放たれる「DOPAMINE」を投下。ピンク色の銀テープが放出され、晴れ晴れしいムードで本編を終えた。

メンバーとテレビ電話をするようなVCRを挟み、アンコールへ突入。「BABY MAYBE CRAZY」や「TA-DA!」などのステージングはフランクな雰囲気、ラストはハッピーな空気で初となるショーケースを締めくくった。

約1時間半に18曲をギュッと詰めこんだ自身初のショーケースライブ＜MADEIN SHOWCASE LIVE＞は、MCでMASHIROが「コンサートに近いショーケースを作るために努力しました」と話していた通り、お披露目会にとどまらない充実の内容となった。天真爛漫な可愛さがありながら、圧倒的なスキルを活かして多様な一面を見せてくれた彼女たちは、第5世代ガールズグループの先陣を切っていく可能性を秘めている。今年の夏には、大物アーティストとフィーチャリングした楽曲で、日本デビューも決まっている。

取材・文◎坂井彩花
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