【ライヴレポート】michi.、<Awakening Eve>に2025年の誓い「新曲にもどんどんチャレンジしていこうと思います!」

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michi.が12月7日に2024年ラストとなるワンマンライブ<Awakening Eve>を東京・赤羽ReNY alphaにて開催した。同会場でmichi.がソロ名義初のバンドスタイルによるワンマンを行ったのが2023年の8月。その1年後にはソロ初の東名阪ツアーを開催。誕生日前日の8月17日に同会場で行ったツアーファイナルでは生誕50周年のアニバーサリーイヤーの幕開けを宣言した。

◆michi. 画像

これまでMASCHERA、S.Q.F、ALICE IN MENSWEARと自らのバンドの過去の楽曲を検証し、進化させ、セルフカバーしてきたmichi.だが、“覚醒前夜”とも解釈できるタイトル<Awakening Eve>が付けられた本公演では、michi.ソロとして2025年は新曲にチャレンジしていくと発表。50周年イヤーの大きなターニングポイントとなるライブになった。


ハンドクラップが沸き起こる中、菅大助(G)、古谷圭介(B)、竹村忠臣(Dr)のサポートメンバーに続いて、michi.はレオパード柄のシルエットが美しいロングジャケットにパンツのセットアップの衣装でステージに登場。ALICE IN MENSWEARの「ラプラスの針」で幕を開けたライブは楽曲ごとに表情を変え、ボーカリストとしてもパフォーマーとしても様々な顔を持つmichi.を味わい尽くせる内容だった。

赤と紫がクロスする照明の中で披露されたS.Q.Fの「ONE LITTLE CREATURE -13曜日目の怪人-」では曲中の台詞とパフォーマンス、michi.のオーラが演劇的な世界へと見る者をいざない、場面が変わるようにMASCHERAの「MESS-AGE」ではタイトル通り、“何か変えたきゃ 自分が変わらなくちゃ 始まらないさ”と上手下手に動き、ストレートなメッセージを投げかける。そして拳が上がるフロアの熱をさらに上昇させるようにイントロからヘドバンで煽り、MASCHERAの「Reality for Realism」を投下。ステージをアクティヴに動くmichi.から自然と笑顔がこぼれる。



「赤羽ReNY alphaにようこそ! 2024年を締めくくる<Awakening Eve>、会場に集まってくれてるみんなも配信をご覧の皆さんもどうもありがとう! 2024年は俺の誕生50周年祭と銘打っての活動をさせていただきましたが、その締めくくりにふさわしい時間を共有していきたいと思います。みんなも今年1年の楽しかったこと、嫌だったこと、人に言えない悩み、全部俺たちにぶつけてきてくれ。全部全部、俺たちが受け止めてやります!」──michi.

LEDの眩い映像の中、フロアに色鮮やかな扇子が舞ったS.Q.Fの「D.D.HEAVEN」ではサビでmichi.とファンがジャンプ。前半戦から一体感が生まれ、ミラーボールの光がキラキラと反射する中、michi.からの一足早いプレゼント。メロディックでハートウォーミングな「クリスマス・キャロル」(S.Q.F)が届けられると場内は瞬く間にクリスマスムードに包まれた。が、いい意味で翻弄されるのがmichi.のステージだ。再び、場面を転換させるように披露されたのはドラマティックなALICE IN MENSWEARのナンバー「アンドレス」。michi.のファルセットが幻想的で切ない情景を浮かび上がらせ、さらにダークサイドに振り切った重厚なS.Q.Fの「Diablo -ロザリアへ愛を込めて-」では魔界からの愛を歌ってみせる。フロアが釘付けになる中、狂気を感じさせるパフォーマンスを混じえながら誘惑と陶酔に満ちたMASCHERAのナンバー「Alice」へと繋げた中盤は頽廃的なmichi.が好きな人にとっては、たまらない流れだ。



そして、MCでも語られたが、本公演のテーマのひとつは“冬”。「クリスマス・キャロル」とともに粉雪が舞う季節が出発駅となるような疾走感のあるS.Q.Fの「Winter Express」(生誕50周年を記念してMVフルHD verが公開中)がスクリーンに映る雪の結晶とともに披露されたのも印象的だった。

「この1年を締めくくるラインナップ。今日は冬らしい曲を増やそうといろいろ準備させていただきました。あ! 今、俺、嘘ついてたな。「クリスマス・キャロル」も「Winter Express」もこれまで両方やってたな。すいませんでした(笑)」と謝るお茶目な部分も覗かせつつ、今は音源が手に入らない「ONE LITTLE CREATURE -13曜日目の怪人-」と久々に披露した「Diablo -ロザリアへ愛を込めて-」は貴重なセレクションだということに触れた。



「ようやく寒くなってきたね。みんな風邪ひいてない? 大丈夫? マスクしている人は全力を出すと呼吸が危険なので、たまに休憩しながら楽しんでいただけたらと思ってます。と言いながらも、めちゃくちゃハードな曲、用意してきました。次の曲こそがmichi.ソロになってバンドスタイルになって初めて久々にやる曲、「Vertigo!」(S.Q.F)です!」──michi.

michi.ソロライブ恒例のコール&レスポンスのコーナーに今回選ばれたのが、この曲だった。レクチャータイムでは「イントロが長いので、みんなの声と持久力が試されます」となにげにプレッシャーをかけつつ、michi.流ロックンロールとも言える「Vertigo!」はファンの突き上げられた拳とかけ声が追い風となって大盛り上がり。michi.が着るとドレッシーに見えるレオパード柄の衣装すらもワイルドに表情を変えていた。


そして後半戦は、冬の寒さを忘れるパーティチューンを連続投下。キャパの広いmichi.の音楽性に緻密かつアグレッシヴに対応するバンドのメンバーの力量に驚かされつつ、キラーチューン「ROUND&ROUND」(S.Q.F)でフロアを踊らせ、「さあ、俺たちともっと高く高く行けるかい?」と煽ったALICE IN MENSWEARの「アビエイターズ -飛行少年A to Z-」へ。終盤に向かうに連れ、開放感、多幸感が上昇のカーヴを描いていく構成だ。

イントロで「バブリーに踊るぜ!」と煽ったMASCHERAの「刹那2012」ではエレクトロハウスのビートに扇子が揺れ、シンガロング。本編ラストはタオルが振られたエロティックかつファンタジックなALICE IN MENSWEARの「Pre-TEA PARTY」で締められた。


アンコールは楽器隊の演奏から始まり、途中でジャケットを脱いだmichi.が登場。ロマンティックなMASCHERAのバラード「powder」が冬を彩り、「speed shower」から大合唱になった爽快感たっぷりの「to fly high」へ繋げるなどMASCHERA楽曲を3連発。いつの間にかバックスクリーンには飛行機から見るような空と雲が広がり、michi.も最高の笑顔を見せた。

「アンコールどうもありがとう! この1年もたくさんの人に支えられて、いろんなチャレンジをすることができました。michi.ソロ初のツアー、MASCHERAのリズム隊の力を借りての姫路凱旋2daysライブ。そして東京以外の場所でも、曲を届けたい、KOJIの音も届けたいと思って、本来の形では難しかったけれど音に妥協せず、新しくシステムを組み直してKOJIも連れていくことができました。俺の50周年祭は2025年の8月まで続きますが、来年の抱負としては過去に素晴らしい曲を書いてくれた作家たちを守る、と同時に新曲にもどんどんチャレンジしていこうと思います!」──michi.

拍手と声援が溢れ、支えてくれるファンやメンバー、スタッフに感謝の言葉を伝え、2024年ラストナンバーはmichi.の悩殺シューティングアクションでもおなじみ、開放感マックスのS.Q.Fの「スピードスター」だった。



全19曲を歌い終えたmichi.は清々しい笑顔でメンバーを紹介。「来年、可能性があることには、すぐにチャレンジしたい」と伝え、冬に東名阪ツアーの開催を報告した。「重ね重ねになりますが、2024年は本当にどうもありがとうございました! そして2025年もmichi.をよろしくお願いします!」とステージを去るのが名残惜しくてたまらない様子だった。積み重ねてきた日々を経て生まれるmichi.としての新しい曲たちを楽しみに待っていたい。

取材・文◎山本弘子
撮影◎河井彩美

■<michi.ソロ 2024 ラストワンマン「Awakening Eve」>12月7日(土)@東京・赤羽ReNY alpha セットリスト

-opening-
01. ラプラスの針 (ALICE IN MENSWEAR)
02. ONE LITTLE CREATURE -13曜日目の怪人- (S.Q.F)
03. MESS-AGE (MASCHERA)
04. Reality for Realism (MASCHERA)
-mc-
05. D.D.HEAVEN (S.Q.F)
06. クリスマス・キャロル (S.Q.F)
07. アンドレス (ALICE IN MENSWEAR)
08. Diablo -ロザリアへ愛を込めて- (S.Q.F)
09. Alice (MASCHERA)
10. Winter Express (S.Q.F)
-mc-
11. Vertigo! (S.Q.F)
12. ROUND&ROUND (S.Q.F)
13. アビエイターズ -飛行少年A to Z- (ALICE IN MENSWEAR)
14. 刹那2012 (MASCHERA)
15. Pre-TEA PARTY (ALICE IN MENSWEAR)
-encore-
16. powder (MASCHERA)
17. speed shower (MASCHERA)
18. to fly high (MASCHERA)
-mc-
19. スピードスター (S.Q.F)
-ending-

▼サポートメンバー
菅大助 (G)
古谷圭介 (B)
竹村忠臣 (Dr)

■<michi.ソロ 2024 ラストワンマン「Awakening Eve」>配信チケット

2024年12月7日(土) 赤羽ReNY alpha
open16:30 / start17:00 / 配信start16:50
▶配信チケット:https://unitedproducts.zaiko.io/item/367213
【配信チケット料金】
B-②ライブ配信チケット+30日間 (2025/1/6(月)23:59まで)のアーカイブ視聴 ¥7,500(税込)+ZAIKO手数料
B-③ライブ配信チケット+DVD盤 ¥10,000(税込)+ZAIKO手数料
B-④ライブ配信チケット+DVD盤+CD ¥13,000(税込)+ZAIKO手数料
B-⑤ライブ配信チケット+Blu-ray盤 ¥11,500(税込)+ZAIKO手数料
B-⑥ライブ配信チケット+Blu-ray盤+CD ¥14,500(税込)+ZAIKO手数料
B-⑦ライブ配信チケット+アーカイブデータ+DVD盤+CD ¥17,000(税込)+ZAIKO手数料
B-⑧ライブ配信チケット+アーカイブデータ+Blu-ray盤+CD ¥18,500(税込)+ZAIKO手数料
※ディスク付きプランをお求めの方はチケットご購入時、記入漏れやミスにご注意ください。また、すでに個人情報ご登録済みの方も再度お名前やご住所の入力が必要となります。漏れやミスがあった場合は発送が遅延したりお届けできない場合がございます。
※コース③~⑧には「30日間 (2025/1/6(月)23:59まで)のアーカイブ視聴」も付属します。
※コース③~⑧のDVD盤、Blu-ray盤、アーカイブデータには全てオフショットの特典映像を収録します(30日間のストリーミング配信にはオフショット映像は含まれません)。
※コース⑦~⑧アーカイブデータはデータ準備完了(目安としてはチケット販売終了より3~5週間)次第、ダウンロード先URLをお知らせいたします。
※CDはライブ音声を収録したものとなります。
※ディスク盤の映像、CDの音声は、若干の編集や音質調整などが加わる場合がございます。
※DVD盤、Blu-ray盤、CDの発送はチケット販売終了後から約5~7週間ほどお時間をいただきます(簡易パッケージ/レターパックライト/海外への発送は対応しておりません。返金等も出来ませんので、あらかじめご了承ください)。
※レターパックライトはポスト投函となります。ポストの大きさなどで投函できない場合は不在通知が投函されます。その場合は不在通知から再配達のご依頼をお願いします。保管期限超過で事務局返送となった場合はヤマト運輸着払いでの再送となりますのでご注意ください。
※配信チケットに関しましては、2025年1月6日(月)22:00までチケット購入可能です。
▶総合インフォメーション:https://michi-solo.com/contact

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