【速レポ】<REDLINE>ALI、メモリアルなイベントに鮮やかな爪痕「一緒に生きていこう」

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真っ赤な照明にステージが照らし出される中、鳴り響いた「仁義なき戦い」のテーマ。とたんにフロアから歓声があがる。そこから「Dance You, Matilda」へと突入していくお決まりのオープニングがBODY STAGEのムードを一気に変えていく。黒で揃えたバンドメンバーとは対照的に白いジャケットを着たLEOが現れ、マイクスタンドを掴んで歌い出せば、そこはもうALIの世界だ。

◆ライブ写真

「ALI、はじめます」。そう言うとLEOは人差し指を高々と掲げてみせた。「REDLINE, are you ready?」。コーラスを務めるMOMONADYの一言から「Wild Side」へ。「声出せますか!?」という彼女の言葉に全力で応えるオーディエンスの姿がライブのヴォルテージを高めていく。


MOMONADYのラップ、ホーンセクションの切れ味鋭いサウンド、そしてタイトに研ぎ澄まされたリズム。ジャンル的なことでいえば彼らの存在感はこの日のラインナップの中でも異色だが(そしてそれはある意味、どこにいってもそうなのだが)、そんなの関係ないくらいにその場に集まった人々をロックし、ぶち上げてしまうのもまたALIである。「言葉じゃない、メロディですらないものがみんなの心に突き刺さったらリアクションしてください」とMCでLEOは言っていたが、まさにそのとおりの光景が、ここから次々と展開していくことになる。最後、「ヘイ!」と叫んで「Wild Side」を終えたLEOは、フロアを見て力強く頷いてみせた。

「おまえらのハートに火をつけに来たんだよ!」──LEOが声を上げ、ラテンのリズムが12月の幕張に灼熱の空気を持ってくる「VIM」が始まる。自らも体を弾ませながら叫ぶLEOに同調するようにオーディエンスの人並みが揺れ、CESARのギターソロに歓声が起きる。さらにトロンボーン(KASSY)、トランペット(Akihiro Nagata)と見せ場を繋ぎ、いよいよ盛り上がりは最高潮。オーディエンスが振り回すタオルが美しい景色を描き出した。「REDLINE、あったまんてきてんのか?」と前のめりなスカチューン「GABBA GABBA HEY HEY」。LEOがステージのいちばん前まで出てきてオーディエンスとのあいだでコール&レスポンス。


「REDLINE、ラストダンスということで、これはおめでとうなのかおつかれさまなのかわからないけど、俺の友達でもある健太郎が一番喜ぶのは、みんなが楽しんでいる姿だと思う。怪我をしないように、風邪もひかないように、最後まで楽しんでくれよ!」──イベントはこの2日間で終わってしまうが、その舞台で「これからも一生懸命、ともに生きていきましょう」と前向きのメッセージを伝えるあたりもやはりLEOだ。ALIの音楽にはいつだって命そのものが燃えているような熱を感じるが、そういうバンドがこのファイナルの場にいてくれることにもきっと意味があるのだと思う。

その後、代表曲「LOST IN PARADISE」を投下してフロアをさらなる興奮へと誘うALI。オーディエンスの手が振られ、BODY STAGEはゴージャスでスリリングなサウンドとともにひとつになっていく。マイクに向けてがなり立てるように声を上げるLEOは汗びっしょりだ。その汗を拭うこともせず、彼はオーディエンスにメッセージを送る。「うまくいかない仕事、うまくいかない家庭。頑張れなんて一方的には言わない。一緒に生きていこう」──そして「俺たちの家族になってくれますか」という言葉で歓声を浴びるなか「Funky Naussau」が始まっていく。いつ終わるともわからない濃密なグルーヴが渦を巻いてクライマックスへと駆け上る。「やりたいことがある」とLEOはオーディエンスを座らせ、タイミングを合わせて全員でジャンプ。それをきっかけにステージ上とフロアの距離は一気に縮まっていった。ドスの効いたMOMONADYのボーカルがさらにオーディエンスを高揚させるなか、ついに曲は最後のパートへ。「ALI!」と名前を叫ぶコール&レスポンスが鳴り渡ると、「音楽、万歳!」と叫んでライブは終了。あっという間に駆け抜けたそのステージは、このメモリアルなイベントに鮮やかな爪痕を刻んだのだった。


文◎小川智宏
写真◎Taka"nekoze photo"

セットリスト

[BODY STAGE]
1.仁義なき戦い〜 Dance You, Matilda
2.Wild Side
3.VIM
4.GABBA GABBA HEY HEY
5.LOST IN PARADISE
6.Funky Naussau

■JMS主催<REDLINE ALL THE FINAL>

12月7日(土) 千葉・幕張メッセ 国際展示場 9-11ホール
12月8日(日) 千葉・幕張メッセ 国際展示場 9-11ホール
open9:00 / start10:30 / 終演予定22:00

▼12月7日(土)出演アーティスト
ACIDMAN、Age Factory、ALI、ASP、Awich、bacho、FAT PROP、FOMARE、go!go!vanillas、HERO COMPLEX、KOTORI、MONGOL800、MY FIRST STORY、PEDRO、RIZE、SATOH、SIX LOUNGE、THE FOREVER YOUNG、TETORA、tricot、w.o.d.、WurtS、04 Limited Sazabys、クリープハイプ、サンボマスター、ハルカミライ、東京スカパラダイスオーケストラ、優里
▼12月8日(日)出演アーティスト
AFJB、BLUE ENCOUNT、coldrain、Crossfaith、Crystal Lake、CVLTE、Dragon Ash、dustbox、EGG BRAIN、ENTH、FACT、Fear,and Loathing in LasVegas、FOR A REASON、HEY-SMITH、MAN WITH A MISSION、MONOEYES、MY FIRST STORY、NOISEMAKER、Northern19、Paledusk、ROTTENGRAFFTY、SHADOWS、SHANK、SiM、The BONEZ、SPARK!!SOUND!!SHOW!!、TOTALFAT、WORSTRASH、マキシマム ザ ホルモン

■REDLINE ALL THE FINAL PROJECT “REDLINE DREAM BAND”

2024年12月6日(金)配信開始
※デジタルシングル
▼Vocal
Adam Graham (FACT)
AG (NOISEMAKER)
GEN (04 Limited Sazabys)
Hiro (SHADOWS / FACT)
細美武士 (MONOEYES)
庵原将平 (SHANK)
Jean-ken Jhonny (MAN WITH A MISSION)
Jesse (The BONEZ / RIZE)
JOEY (EGG BRAIN)
Jose (TOTALFAT)
Kaito (Paledusk)
笠原健太郎 (Northern19)
Kenta Koie (Crossfaith)
Kj (Dragon Ash / The Ravens)
MAH (SiM)
Masato (coldrain)
N∀OKI (ROTTENGRAFFTY)
NOBUYA (ROTTENGRAFFTY)
Suga (dustbox)
▼Guitar
Kazuki (SHADOWS / FACT)
YD (Crystal Lake)
Daidai (Paledusk)
▼Bass
チヨ (SPARK!!SOUND!!SHOW!!)
▼Drums
Tatsuya (Crossfaith)
▼Special Thanks
169 イチロー, タクマ, タナカユーキ (SPARK!!SOUND!!SHOW!!)



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