NEMOPHILA、バンドの力の向上を強く感じさせたワンマン＠Zepp haneda

4人体制となり8月からスタートした初のNEMOPHILA ワンマンTOUR＜全力前進〜開花したけりゃこの指とまれ〜＞。途中Vo.mayuの喉の音声障害で一部中止延期というアクシデントに見舞われたが、無事ツアーを再開し今日の日を迎えた。

全力前進とメンバー4人のうちなるビーストを、伝統的なロックアイコンにデザインした新しいロゴのバックドロップを背に、SE明けから「ZEN」「RIZE」「AMA-TE-RAS」と序盤からNEMOPHILAの真骨頂とも言えるハードな曲で畳みかけるが、そのアイコンタクトからは笑顔を読み取れるほどステージを心から楽しんでるように見える。鋭くシャウトするmayu (Vo) に、スリリングにギターとベースを絡ませる葉月 (Gt）とハラグチサン (Ba）、パワフルにエモーショナルにビートを爆裂させるむらたたむ (Dr)！観客のテンションは早くも加速し、ツッパリのフリで会場が一体となる「OSKR」までMCを挟んで5曲会場が一体となり疾走する。


中盤ではNEMOPHILA4人体制となって初の音源「G.O.D」と、9/11に配信された2枚目のシングル「PROGRESS」を披露。「G.O.D」はこれまでのNEMOPHILAを受け継ぎつつ、メタルコアの部分を軸に演奏面でも進化してることを証明。続いて「PROGRESS」では7弦ギターや5弦ベースドラムの低い重心には漢気が漂い、リフが冴えまくる鋼鉄のナンバーだ。

終盤は、縦横無尽にステージを舞い、お立ち台で客を煽るフロント陣。観客の打ち上がる拳が印象的な「雷霆-RAITEI-」、E.Gを手したmayu (Vo）が「ALIVE」からポップパンクな「Waiting for you」で存在感を魅せる中盤。途方もなく拮抗する観客とステージの熱量。突き上がる拳と咆哮するかのように響く声、ライブの終盤はアッパーなキラーチューン「Seize the fate」「DISEENSION」「OIRAN」と煌びやかに連打し大盛況のうちに本編を締め括った。

アンコールはシンガロングなパワーバラード曲「Life」から、疾走感と鮮やかさがクロスし強烈なグルーヴを生みだす「REVIVE」、mayuのハスキーな高音とシャウトが光る「鬼灯」と披露！爆音の轟に身を委ねた観客の満足感とメンバーの笑顔の中に、より自由にりカッコ良く、グルーヴ感もさらに増したNEMOPHILAに、バンドとしての成長、バンド力の向上を強く感じた夜だった。


ライブのMCで発表した11月のシングル「Beautiful Days」に関して、「デモを作る段階から、かなりにシンプルにスッキリしたサウンドにしたいと思っていて、世界観としては自分の日常フォーカスし、何気ない子供と一緒に過ごす中で気づいたことを言葉として紡ぎたいなと。みんな結構バッキバキに弾きたい気持ちがあるんだけど、私のその思いに寄り添って歌を前に出してくれた曲です。」とライブ終了後の楽屋でmayu (Vo）は語ってくれた。

一人一人の出す音が粒となりその輪郭がキラキラしながら一つの大きな光となり、NEMOPHILAの音楽はシーンに放たれていくに違いない。その中心はやはりmayu (Vo）！そしてこれからもこの4人の全力前進に期待したい。