米津玄師、アルバム『LOST CORNER』AR LIVE開催。現実と仮想を融合

米津玄師のニューアルバム『LOST CORNER』リリースを記念し、8月15日から8月25日まで東京・東急プラザ原宿「ハラカド」7F屋上テラスにてAR LIVEイベント＜LOST CORNER AR LIVE in HARAKADO＞が開催された。

◆映像

4年ぶりのアルバム『LOST CORNER』を記念して行われた本イベントでは、AR（拡張現実）を取り入れることで現実の景色と仮想の映像を重ね合わせ、リアルとバーチャルを融合した新たなライブ体験を来場者に提供。


会場でスタッフから手渡される専用のiPadをハラカドの斜向かいにある東急プラザ表参道「オモカド」に向けると、そこには巨大ながらくたの塊が。「こちらは廃品回収車です。〜壊れていても構いません」という、米津が「がらくた」を制作するきっかけになったと語る、あのアナウンスが流れる中、突如車がぶつかったような衝突音が鳴り響くと、巨大な米津が空からがらくたの塊に目掛けて落下し原宿の交差点に現れた。


縦横無尽に原宿の交差点を動き回りながら「KICK BACK」を歌う巨大な米津。iPadに届いた“通知”によるとその大きさは推定42.5mで、「KICK BACK」がオープニングテーマとなったアニメ「チェンソーマン」のキャラクター・チェンソーマンに扮してオモカドやその周囲のビルを飛び回るという、現実世界ではありえない光景が画面いっぱいに広がった。


しかしながら米津の姿をiPadで追っていると、リアルタイムでオモカドの壁面で流れている「LOST CORNER」の映像やラフォーレ原宿に張り出されたアルバムアートワークなどが目に飛び込んでくる。リアルな米津の動きは、モーションキャプチャーシステムで実際に本人が演じた動きから取得したデータをもとに付けられており、本当に目の前で米津がパフォーマンスをしていると錯覚を起こすほど。参加する時間帯や天候によって見える景色が変わり、回ごとに異なる印象のパフォーマンスを味わえるのも、AR LIVEの醍醐味だ。


砂煙を上げながら暴れまわった米津は、ラフォーレ原宿から傘を抜き取り、オモカドに腰掛けると、がらくたの雨が降る中で「毎日」を歌う。すると黄色いテープでラッピングされたオモカドの上で気持ちよさそうに歌う米津を中心に7つの惑星が周回。歌詞とリンクした通知が現れるニクい演出に目を奪われている間にがらくたの雨は止み、上空を1羽のツバメが飛んでいく。こうして始まった、連続テレビ小説「虎に翼」の主題歌「さよーならまたいつか！」では、軽やかなステップを踏みながらパフォーマンス。ライブ参加者が画面右下に現れたがらくたを米津のほうへ投げ込むと、次々とがらくたが集まっていき、米津の背中にがらくたでできた翼が生える。米津は翼をくれたライブ参加者にMVさながらピースサインを披露し、ねこちゃんを抱えて空の彼方へと消えていった。


＜LOST CORNER AR LIVE in HARAKADO＞では、AR LIVE体験のほか、緑豊かな空中庭園にボルトやネジで作られた“がらくた”のキャラクター10体が隠れているのを探したり、がらくたロボットの巨大フィギュアや、がらくたで彩られた「LOST CORNER」ロゴのフォトスポットも展示され、「LOST CORNER」のCDやJUNK FOODと名付けられたレモン味のシェイブアイスも用意された。
来場者たちは会場に流れる米津の楽曲やミュージックビデオなど、アルバム「LOST CORNER」を味わいながら、原宿のテラスでそれぞれ夏のひとときを過ごした。



本日公開された＜LOST CORNER AR LIVE in HARAKADO＞の映像とともに、アルバム『LOST CORNER』をさらに楽しんでほしい。