逢田梨香子、ライブとトークショーで祝うバースデーイベントで重大発表

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声優・アーティストして活躍する逢田梨香子のバースデーイベントが、彼女の誕生日当日となる8月8日、東京・Zepp DiverCityにて開催された。

逢田とファンにとって毎年の恒例行事となっているバースデーイベント。2024年はアーティストデビュー5周年の節目にふさわしく、いつもとは趣向を変えてライブとトークショーの二部構成でお届け。凛々しいパフォーマンスと和やかなトーク、アーティストとしての姿と等身大の姿の両方でさまざまな表情を見せながら、誕生日という特別な時間をファンと共に過ごした。

第1部のライブイベントのタイトルは<RIKAKO AIDA Birthday Live 2024 ~Sing along With Us!~>。2022年のバースデーイベントは<Dear ME>”、2023年は<for YOU!!>と名付けられていたが、2024年は<With Us(=私たちと一緒に)>ということで、年を経るごとにファンと一緒に作り上げる時間への思いが強まっていることがタイトルからも感じられる。

平日にもかかわらず、会場には席を埋め尽くすほどのファンが集結。その場にいる誰もが逢田に会いたい思いを募らすなか、照明が暗転してついにライブが開幕。まずは彼女のこれまでのアーティスト活動の歩みをまとめたオープニングムービーが映し出されると、続いて真っ白な衣装を身に纏った逢田が登場し、「みなさん、こんにちは!逢田梨香子です!32歳も“Brush Me Up!”」と挨拶して「Brush Me Up!」で華やかにライブをスタートさせる。歌詞に“自分進化論!今日もSING A LONG!!”というフレーズがあり、みんなで声を出して盛り上がれるパートもあるこの楽曲で、まさに“Sing along With Us!”な空間を作り上げた。


続いて憧れの大塚愛に楽曲提供を受けた「プリズム」を高らかと歌い上げ、最後は手を胸元にあてて“うん大丈夫”と自分に言い聞かすように締め括ると、続くMCでは客席からの「おめでとう!」という大歓声を満面の笑みで受け止める彼女。今回は5周年ということで、いままでの軌跡を辿っていけるようなセトリを用意したと語りファンを喜ばせると、ここから3曲を連続で披露。夕焼け空のようなオレンジのライトとみんなでクラップを合わせる姿が温かな景色を生んだ「ハナウタとまわり道」、メロウなグルーヴとシックな歌声が麗しい「光と雨」、ドラマチックなオケと呼応するように力強い歌を響かせた「アズライトブルー」。いずれも全然違った雰囲気を持つ楽曲だがらこそ、モードを瞬時に切り替えて歌う逢田の表現力の巧みさが際立つ。


お次はアコースティックコーナーへ。高慶“CO-K”卓史(アコースティックギター)と鈴木栄奈(ピアノ)をステージに迎え入れ、この日のための特別なアレンジで3曲を歌う。まずは彼女が敬愛してやまない、やなぎなぎ提供の「Tiered」を、生演奏ならではの大きくうねる調べに乗せて、感情をたっぷり込めて歌い上げる。その後、バックの2人に、この日アコースティックで披露する3曲のうちどの曲が一番好きかを質問し、2人は共に「3曲目」と答えてひとしきり盛り上がるも、まだ何の曲かわからず置いてけぼりの観客に「……早く歌えよ!って感じですよね(笑)」と笑って謝る一幕も。

「(どんなアレンジになるか)一番想像がつかなくて。デモを聴いたときに鳥肌がたちました」と紹介して歌われた2曲目は「フィクション」。スウィンギーな原曲の要素を踏襲したパッション溢れる演奏に合わせて、逢田も体を揺らせながら情熱的な歌声をぶつける。そして演奏陣も揃ってお気に入りと答えた3曲目、まだライブで1度しか歌っていないという「花筵」を「泣くなよ」と期待たっぷりに前置きしつつ披露。最初の1コーラスはピアノのみの伴奏でしっとりと、そこからアコギとストリングスの同期音源が加わって力強く壮大に。彼女自身が作詞を手がけた思い出深い楽曲をエモーショナルに届けて、感動的にアコースティックコーナーを結んだ。


その後、この日の衣装について、2019年のバースデーイベントでは清楚な雰囲気の白い衣装を着ていたので、今回は同じ白い衣装でも、5年分の進化を感じさせる「意志強めの衣装」をリクエストしたことを明かし、改めて衣装をアピール。そして客席に「まだ声出せますか!」と檄を飛ばして早くもライブ後半戦に突入する。彼女自身が初めて作詞した大切な楽曲「Lotus」を凛と歌い上げると、続いては「この曲で気持ちをひとつにして楽しみましょう!」と呼び掛けてデビューEP『Principal』のリード曲「FUTURE LINE」を希望いっぱいに届ける。“何度でも”“また始めよう”と歌う「Lotus」から、“新しい世界のなか”“物語が始まる”期待に満ちた「FUTURE LINE」へ。このバースデーライブもまた、いつでも新鮮な気持ちで1日を送る彼女の新しい誕生を彩る1ページなのだ。

そして、これも彼女自身が作詞したライブの定番曲「ブルーアワー」へ。イントロが流れ出した瞬間、客席のペンライトが青一色に染まり、美しい光景が広がるなか、逢田は儚さを感じさせつつも強い意志を感じさせる歌声で、“新しい明日を生きるよ 何度も”と宣言する。歌い終えて静かにお辞儀する姿も印象的だった。


ライブ本編の最後を飾ったのは、7月にリリースされた逢田の最新曲「マイメソッド」。普段は後ろ向きな性格で、ライブをやるたびに「またみんなに会えるのかな?」と考えてしまいがちな彼女が、「自分なりに前向きになって、みんなのことを考えながら作った」というこの楽曲。「この曲を、みんなとの、また会う日までの約束の曲にできたらと思います」と伝えると、彼女はその身を振り絞るように、ひときわエネルギッシュに歌を届けて、“きっと会えるよ”と約束を交わす。ロックな曲調、いままで以上に聴き手をリードするような力強い歌詞も相まって、会場の気持ちがひとつになっていくことが確かに感じられる、素晴らしいフィナーレだった。


「ありがとうございました!」と晴れやかにステージを去った彼女を惜しむように、客席からは盛大な「りかこ」コールが沸き起こり、やや時間を置いて黒のアレンジTシャツに着替えた逢田がステージに再登場。アンコール1曲目は、彼女が最初に歌った自分のオリジナル曲「ORDINALY LOVE」だ。5周年の歩みを感じさせるセレクトに、逢田自身もその後のMCで「歌いながらグッとくるものがありました」と語る。

改めて、デビュー5周年を迎えたことについて、「学びの多い5年間」であると同時に「人の温かみを感じた5年間」だったと振り返る逢田。クリエイター、スタッフ、ファン、人に恵まれた環境で活動できていることに対して感謝の言葉を伝えると、「最後はみんなと一緒に踊りたいんです」と振り付けのレクチャーを行ってラストの楽曲「ステラノヒカリ」へ。彼女の「それぞれのステラの光を灯していきましょう!」という呼び掛けに応えて、客席のペンライトが色とりどりに灯ってカラフルに揺れるなか、彼女はまぶしい歌声と笑顔でその場にいる人々の心を明るく照らす。サビの振り付けではみんなで動きを合わせて心をひとつにし、ラストは「唐突ですがボールを投げます!」とサインボールを客席に投げ入れて、会場中をハッピーな光で満たしてバースデーライブを締め括った。


第2部のトークショー<RIKAKO AIDA Birthday Talk Show 2024>では、ラジオ番組での共演を通じて縁のあるグランジの遠山大輔をMCに迎え、笑いの絶えないトークを交えながら進行。自身の顔写真が大きくバックプリントされた法被や“りかこちゃんぬいぐるみ”などのライブグッズをフル装備して登場した逢田は、同じ法被を着たファンが大勢並ぶ客席を楽屋のモニターで見ていたとのことで、「(自分の顔写真がたくさん並んでいて)結構ホラーでしたね」と彼女らしい素直な感想を漏らす。

最初のコーナー「RIKAKO's Lyrics」は、逢田自身が作詞した楽曲の制作エピソードを通じて、彼女のアーティスト活動の歩みを振り返っていくというもの。初めて作詞した楽曲「Lotus」は、「始まりがあれば終わりがある」「いつ死ぬかわからないからこそ、悔いのないように感謝を伝えて生きたい」といった彼女自身の根底にある人生観を、どんな泥水でもきれいな花を咲かせる“蓮の花(=Lotus)”になぞらえて表現したもので、今見ると言葉の選び方などに初々しさを感じるも、自分でも気に入っているという。


「ブルーアワー」は「Lotus」より危うい部分もありつつ力強さがあり、逢田自身も自分を体現できたので一番お気に入りの歌詞なのだという。遠山との普段の絡みとは違って意外にも真面目なエピソードが多く引き出され、アーティスト・逢田梨香子のクリエイティブな一面に直接触れられる貴重な機会となった。

続いてのコーナー「Q & Aida」は、ファンからあらかじめ募った質問に逢田が答えるというもの。「オリンピックで自分の得意なことを競技にできるとしたら、どんなことで金メダルを目指しますか?」という時事ネタの質問に、「どこでも寝れる」という特技を活かして「ありえない場所で何秒で寝られるか」を競い合う競技を提案し、「いま布団があったら寝れる」「スクランブル交差点でも寝れると思います」とアピール。次のオリンピックで「早寝」が正式競技化された際には、日本代表として出場する意欲を示した。


そしてファンに自宅から持ってきた私物をプレゼントする「Present for...!」のコーナーでは、「ガチ私物というか宝物」「本当に大事なものなので(プレゼントするか)迷ったんですけど……」と期待を煽りつつ、ステッカーという私物か判断のつきにくいものをプレゼント。なんでも柄がダブっているものをセレクトしたという。遠山からの「在庫処分ってことなの?」というツッコミもありつつ、逢田のサイン入りとのことで喜ぶファン一同。その場で抽選が行われ、5名にプレゼントされた。

最後のコーナーは「Mini Live」。第1部のライブでは歌わなかった曲を含むセトリとのことで、会場のボルテージも一気に上がる。逢田は「皆さん、トークショーも盛り上がっていきましょう!」と呼び掛けると、リズミカルなアップチューン「Dream hopper」を歌って熱く盛り上げる。そして第1部でも歌われた新曲「マイメソッド」を披露。客席をしっかりと見渡しながら、何度でも力強く再会の約束を交わす。最後は、逢田との夏を締め括るのに欠かせないナンバー「ノスタルジックに夏めいて」を歌詞通りスカートをなびかせながら軽やかにパフォーマンスし、ファンも全力のクラップやコールで応えて、みんなで一緒に最高の夏の思い出を作り上げた。


その後、遠山がバースデーケーキと共に再登場。彼の呼びかけで観客が最大限の声量で「ハッピーバースデートゥーユー」を歌い、その心からの祝福の歌に「沁みました、泣きそう」と目を潤ませる場面も。その直後の遠山からの「何したい?」という問いかけに、イベントの段取り的には「みんなで記念写真を撮影したい」と答えるべきところを、逢田は素で「泥酔したい」と答えて爆笑を誘う(普段はお酒をあまり飲まないが、この日は嬉しくて飲みたい気分になったという)。

そんな逢田から、ファンへのお返しとして新情報のプレゼント。まずは2025年5月5日という5づくしの日に、アーティストデビュー5周年を記念したライブ「RIKAKO AIDA LIVE 2025」を東京・LINE CUBE SHIBUYAで開催することが決定。そして「りきゃこ」としてVTuberデビューすることを発表すると、予想の斜め上を行く展開に客席からは驚きと歓喜の声が上がる。昨年からずっと温めてきたというこのプロジェクト、彼女のYouTubeチャンネルで近日中に生配信を予定しているとのことで、楽しみに待ちたい。


さらに「ここで私からひとつご報告が……」と遠山やスタッフでさえ把握していなかったことを逢田が話し始めて、緊張感に包まれる会場。「わたくし、逢田梨香子、先月……免許を取りました!」とかねてから目標にしていた車の運転免許を取得したことを報告し、会場は安堵と祝福と歓喜が入り混じった盛大な拍手の音で包まれる。取得までに1年以上かかったものの、この日みんなに報告するために頑張ったという。だが、大事なライブが終わるまでは運転を控えるように言われているとのこと。遠山からの「オートマとマニュアル、どっち?」という質問にピンときていなかったようでやや心配もあるが、「でも取れたから大丈夫!」と運転に対して自信をのぞかせていた。


そんなこんなで、5年の歩みを感じさせるライブから嬉しい特報まで盛りだくさんとなった今年のバースデーイベント。最後には「寂しいけど寂しくない、そんな不思議な気持ちです」と今の心情を素直に言葉にしつつ、「また来年も会おうね!」としっかり約束して楽しい時間はお開きとなった。彼女が「マイメソッド」に込めた“きっと会えるよ”という願いと約束は、8月8日を「推しの誕生日」だけでなく「逢田梨香子と逢える日」として、この先もずっと特別な1日にしてくれるはずだ。

Text:北野 創
Photo:江藤はんな(SHERPA+)

ライブ・イベント情報

<RIKAKO AIDA LIVE 2025>

日程:2025年5月5日(月・祝) / OPEN 17:00. START 18:00
会場:東京・LINE CUBE SHIBUYA
価格:8,000円 ※全席指定
お問い合わせ先:SOGO TOKYO 03-3405-9999
■RIKAKO AIDA OFFICIAL MEMBER「Us」会員抽選先行受付
受付期間:8/8(木) 21:00 ~ 9/1(日) 23:59
結果発表:9/4(水) 18:00
支払期限:9/8(日) 23:59
RIKAKO AIDA OFFICIAL MEMBER「Us(アス)」の入会方法など詳細
https://members.rikakoaida.com/aboutUs/
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