【速レポ】<京都大作戦2024>Saucy Dog、優しさに溢れた太陽が丘で「ただただ楽しみにして来ました」

ポスト
no_ad_aritcle

午前中は、まだ雲も目立っていた太陽が丘の空。しかし昼を過ぎたころから強い日差しが照り付け、気温はすでに35度超え。初夏を飛び越し、盛夏が一気に訪れた太陽が丘になっていた。

◆ライブ写真

そんな暑さ真っ盛りの12時5分、源氏ノ舞台を任されたのはSaucy Dog。2022年の<京都大作戦2022〜今年こそ全フェス開祭!>では、Day4の牛若ノ舞台に出演し、温かい一体感を作り上げた彼ら。この2年余りでさらに多くの音楽ファンの耳に楽曲たちが届き、心をつかんで魅了しているSaucy Dogでもある。期待も注目度も高い。




オープニングナンバー「夢みるスーパーマン」を高らかに鳴らした直後からハンドクラップも起これば、石原慎也(Vo, G)と一緒に口づさむオーディエンスもそこらじゅうに。そんな光景を前に、石原はもちろん、秋澤和貴(B)のテンションも高くなるばかりだ。秋澤はあちこちのオーディエンスとアイコンタクトもかわしながらベースを響かせ、石原はコードストロークしながら「楽しみにしてました!」と喜びも爆発させる。そんな二人の後ろでタイトにリズムを刻むのは、せとゆいか(Dr, Cho)。彼女も笑顔をこぼしながら源氏ノ舞台からの光景を満喫しているようだ。

「一昨年の京都大作戦に出演させていただいて、今年、こっちのステージでできるようになりました。ありがとうございます。10-FEETって、本当に温かくて、カッコよくて、憧れでしかない先輩です」──せとゆいか

恥ずかしそうな表情も浮かべながらそう話したのは、せとゆいか。対して石原は真剣な表情でこう言う。




「興味半分でも、集まってくれたあなたにひとつ言いたいこと。まだまだ興味半分という感じに見えてます。全然ヤジとかも聞こえるんですけど、そのぐらいのほうがやりやすいです」──石原慎也

続けて披露するのはバラードの「シンデレラボーイ」だ。敢えてこういう流れにしたんだろうか。だとしたら、見た目とは裏腹に相当なパンクス、反骨精神の塊である。曲の途中では、モッシュを始めたオーディエンスを目にして、石原は曲を中断。

「ちょっと待てよ。ちょけてやってるヤツいるやろ? これはモッシュ/ダイブの曲ではありません。空気を読んでやってくれ!」──石原慎也

音楽の楽しみ方は自由。それは石原だって分かっているはず。しかし悪ふざけは許さないという、音楽界の生徒会長のような感じ…いや、音楽への愛情や忠誠心が見え隠れする言動だ。




音楽への愛情は「poi」からどんどん激しい方向にも膨れ上がっていく。秋澤和貴はアヴァンギャルドなベースラインで攻めたと思えば、次の「ゴーストバスター」では荒々しい歌から伸びやかなメロディまで気持ちいいほどに轟かせる。Saucy Dogの音と歌に耳も身体も奪われ、腕を上げ、共に口ずさみ、強く一体化していくオーディエンス。ちょけているヤツなんて一人もいない。それには石原も思わずニッコリだ。

「京都大作戦、ただただ楽しみにして来ました。今、ここに来ているあなたと変わりないと思います。仲間同士、楽しくやりましょう! みんなで楽しんで、みんなで楽しく終われれば最高じゃないですか。俺も今日、最後まで楽しむつもりなんでよろしく」──石原慎也



京都大作戦のTシャツを着た石原が、胸のロゴを指さしながらそう言うと、歓声が沸き立った。その勢いのままライブを展開させ、Saucy Dogがラストに持ってきたのは「優しさに溢れた世界で」。イントロからハンドクラップが起こり、それに乗ってせとがリズムを刻み、秋澤がルートを弾き、石原がコードを重ねていく。さらに客席エリアからは歌声も広がる。みんなひとつになって音楽が溢れだす太陽が丘。優しさも、温かさも、力強さも、希望も、とにかくポジティブな想いだけが溢れた世界。すばらしい光景を太陽が丘が広げたSaucy Dogである。

取材・文◎長谷川幸信
撮影◎青木カズロー

セットリスト

1. 夢みるスーパーマン
2. 雷に打たれて
3. シンデレラボーイ
4. poi
5. ゴーストバスター
6. 怪物たちよ
7. 優しさに溢れた世界で

■<京都大作戦2024 〜翔んで騒いで万々祭゛〜>


7⽉6⽇(⼟) 京都府⽴⼭城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
7⽉7⽇(⽇) 京都府⽴⼭城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
open9:30 / start11:00
〒611-0031 京都府宇治市広野町⼋軒屋⾕1

▼7⽉6⽇出演者 ※50⾳順
【源⽒ノ舞台】Ken Yokoyama / Saucy Dog / サンボマスター / 湘南乃⾵ / dustbox / 10-FEET / FOMARE / HEY-SMITH
【⽜若ノ舞台】炙りなタウン / GUMX / サバシスター / SIX LOUNGE / SHANK / Maki / RED SPIDER
▼7⽉7⽇出演者 ※50⾳順
【源⽒ノ舞台】ENTH / SUPER BEAVER / 10-FEET / 東京スカパラダイスオーケストラ / Dragon Ash / マキシマム ザ ホルモン / RIZE / ROTTENGRAFFTY
【⽜若ノ舞台】アルステイク / Age Factory / THE SKIPPERS / Fire EX. / プッシュプルポット / Paledusk / MAYSON's PARTY
※10-FEETは2⽇間とも出演

【鞍馬ノ間】EGOLA / ⼤阪籠球会 / TEAM ISHIKAWA / TEAM-S / TEAM NICK / TEAM HAPPY LUCKY FROM SOMECITY OSAKA / TEAM FUKUOKA / ちきゅう
京都ハンナリーズ (エキシビションマッチ)

▼チケット
・通常札:2⽇通し券 18,820 円(税込) / 1⽇券 9,410 円(税込)
・童札(わらべふだ):2⽇通し券 9,400 円(税込) / 1⽇券 4,700 円(税込)
※童札は、2024年7⽉時点で⼩学⽣(⽣年⽉⽇が2012年4⽉2⽇〜2018年4⽉1⽇)の⽅が申し込み可能。必ず⼤⼈の⽅(通常札・家族札購⼊者)と⼀緒にご来場ください。童札のみでの⼊場はできません。
(問)公演:サウンドクリエーター 06-6357-4400
(問)チケット:https://ticket.kyoto-daisakusen.kyoto/contact

この記事をポスト

この記事の関連情報