【俺の楽器・私の愛機】1626「旅の終わりは突然に」

ポスト

【アイバニーズ ARZIR&RG】(北海道 みっきー 50代)


高校時代にバイト代を貯めて国産レスポールを買ってから約40年間、病的なまでにギターを買い続けてきました(笑)。

勿論その間に手放したギターも多々ありますが、その時々の理想のギターを求めて上は3桁万円の高級ギターやビンテージギター、オーダーメイド、下はリサイクルショップのジャンク品まで400本ほど買ったと思います。だいたいひと通りのギターは手にしました。部品交換等の改造も色々やりました。ギターの価値や音色の好みは人それぞれで、生産国や価格で良し悪しが決まるわけではない事も経験として知りました。それでも常に欲しいギターが尽きず、この旅は終わりなき旅で一生続くものだと覚悟してました(笑)。

そんな道中でいつものように何となく気になって中古で買ったのがこの黒いアイバニーズでした。アイバニーズは好きなブランドでしたが、EMGピックアップは過去にあまり心に響いた経験がありませんでした。それにレスポールが大好きなのでレスポールの「派生系形状」のギターがあまり好きではありませんでした。でも何故か惹かれて手にして弾いてみたら弾き心地も良く、何よりEMGの気持ち良さたるや(笑)。

過去に何本か所有したし何度も聴いてたはずなのに。半信半疑で手持ちの安いRGにもEMGを乗せてみたらこれまた良い(笑)。こんな感じで不意に良いギターに出会う事は今まで何度もあり、新たな発見はこの旅の楽しみでもあり醍醐味でもあるのですが、今回初めてこの2本があれば「もうギターは要らない」とまで思ってしまったのです(笑)。

社会人になってからはほぼ毎月のようにギターを買ってきた私が実際これ以降長いことギターを買っていませんし他のギターもほとんど手放しました。どうしましょう、終わりなき旅が突然終わってしまいました。今までありがとうございました(笑)。



   ◆   ◆   ◆

んー、これは本当に終焉なのか。それともただただ途中の踊り場で長い休憩を取っているだけなのか。でもこれだけありとあらゆるギターを手にしたことで、フワッと解脱してしまうこともある気がする。私が思うに、長き旅が終わりに近づくのは、いろんなサウンドに触れ様々な寄り道をし、いろんなギターに浮気しながらも、自分が最も心地よいと感じる安堵のサウンドに帰結していくからだと思うんですよね。おそらくそれがEMGであったということだとも思いますし、ミディアムスケール&ブリッジ/テールピースと、ロングスケールのロック式ユニットがあれば十分という達観した心持ちなのでしょう。グルメ道を極めた美食家が「結局、白米と味噌汁が一番です」と言っちゃう感じなのか? 重度のGASを克服した貴重な臨床記録かもしれません。(BARKS 烏丸哲也)

★皆さんの楽器を紹介させてください

「俺の楽器・私の愛機」コーナーでは、皆さんご自慢の楽器を募集しています。BARKS楽器人編集部までガンガンお寄せください。編集部のコメントとともにご紹介させていただきますので、以下の要素をお待ちしております。

(1)投稿タイトル
 (例)必死にバイトしてやっと買った憧れのジャガー
 (例)絵を書いたら世界一かわいくなったカリンバ
(2)楽器名(ブランド・モデル名)
 (例)トラヴィス・ビーン TB-1000
 (例)自作タンバリン 手作り3号
(3)お名前 所在 年齢
 (例)練習嫌いさん 静岡県 21歳
 (例)山田太郎さん 北区赤羽市 X歳
(4)説明・自慢トーク
 ※文章量問いません。エピソード/こだわり/自慢ポイントなど、何でも構いません。パッションあふれる投稿をお待ちしております。
(5)写真
 ※最大5枚まで

●応募フォーム:https://forms.gle/KaYtg18TbwtqysmR7

◆【俺の楽器・私の愛機】まとめページ
この記事をポスト

この記事の関連情報