ついに自動車が歌手デビュー
ついに自動車が歌手デビューを果たす時代がやっていた。「自動車が歌手」というのは比喩ではない。言葉通りの出来事だ。
レーシングカーをアーティストと捉えた史上初の試みを行ったのは日産自動車。ヒューマンビートボクサーのRofuプロデュースのもと作り上げたもので、歌っているのは今シーズンのSUPER GTシリーズに出場する「NISSAN Z NISMO GT500」だ。もちろん歌声はそのエンジン音である。
そしてこの楽曲「Engine Beat Box feat. Rofu」は、「NISSAN CARTIST Z NISMO GT500」のデビュー楽曲としてApple Music、Amazon Music、Spotifyなどで一斉配信がスタートとなった。
近年、EVの普及が高まっているが、環境負荷やエネルギーコストが少ないこと、振動・騒音が少なく静かといった利点が大きく支持されていることが挙げられ、あわせて「ノイズが少ないので会話がしやすい」「振動が少ないので車酔いしにくい」と静粛性能を重視したクルマの需要も高まっているという。時代のニーズとともに、エンジン音や排気音のようなエンジン車特有の「音」が世の中から消えつつあるのが現状だ。
そんな状況下、今まで当たり前にクルマから聞こえてきたこれらの音に着目し、レーシングカーの魅力である“エンジン音”を活かすことで、そのサウンド文化を後世に残していくためにスタートした企画がこのプロジェクトだ。
楽曲制作をプロデュースしたのは、FugaとHIROによるヒューマンビートボックスのタッグチームRofuで、エンジン音をひとつの歌声として捉え、Rofuのビートボックスと絡み合うこれまでにないメロディーラインが味わえる作品となっている。なお、エンジン音や整備音、観客の歓声なども組み合わせながら、ベートーヴェンの「第九」を元としたそのアレンジは、Jazztronikによるプロデュースワークである。
Rofu
「ブオオオン!!!!!!!ブロロン!!ブオオオン! …………..ブオオン!!!!!!!ドッドッドッドッドッドドッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!ドゥルルンドゥルルンドゥルルンドゥルルンドゥルルン!!!!!!!!ブロオン!!!!!ブロオオオオオオオオオン………..ブロオオオオオオオドルンコドルンコ!!!!!!!ドン………ドドン…………ブロオオオオオオオン!!!!!(今回は、レーシングカーをアーティストとして捉える、という初の試みの中で、まずはエンジン音をサンプリングさせていただき、その音の上に、我々のヒューマンビートボックスのサウンドを乗せ、互いの音を混ぜ合わせていく手法で制作しました。制作に当たって、生の NISSAN Z NISMO GT500 のエンジン音も聴かせていただき、生まれて初めて間近で聴いたエンジン音の迫力にとても驚きました…!口から出るヒューマンビートボックスの音と、レーシングカーから出るエンジン音の融合を表現したので、ぜひお聴きください!)──総合プロデューサーRofu
「Engine Beat Box feat. Rofu」
アーティスト:NISSAN CARTIST Z NISMO GT500曲名 :Engine Beat Box feat. Rofu
配信日時:3月8日(金)
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