【インタビュー】YENA、ロックチューン「DNA」に刻まれた挑戦と決意「生きる原動力、それが私の歌う理由」

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元IZ*ONEのYENA(イェナ)が2月7日、日本2ndシングル「DNA」をリリースした。「ロックが大好き」と語るYENAが今回チャレンジしたのは、疾走感のあるバンドサウンドが印象的な力強いアッパーチューンだ。

◆YENA(イェナ) 動画 / 画像

2023年8月にシングル「SMILEY-Japanese Ver.- (feat.ちゃんみな)」で日本CDデビューを果たし、日本での本格的な音楽活動を開始したYENAの2ndシングルは、アイドルや歌手の仕事に就くことが“DNA”で決まっていたかのような自身の強い決意を表した日本オリジナル曲でもある。

シングル「DNA」制作秘話はもちろん、2024年早々に開催されたライブや先ごろ行われたショーケースの感想、プライベートの近況について、前回取材時よりもさらに上達した日本語でトークを展開してくれた。


   ◆   ◆   ◆

■60歳までアイドルをやってそうと言われます
■このお仕事が好きでDNAが流れている


──最新シングル「DNA」はアグレッシヴなロックナンバーです。キュートでポップな日本デビュー曲「SMILEY -Japanese Ver.- (feat.ちゃんみな)」から一転、新たなジャンルに挑みましたね。

YENA:私はもともと挑戦が好きで、以前からロックナンバーをやってみたいという気持ちがあったんです。音楽フェスのステージでお客さんと一緒に高いエネルギーを放つロックならではの雰囲気が好きなので、自分のシングルの表題にもそういう曲があるといいなって。

──普段、プライベートでロックは聴くんですか?

YENA:はい! 明るいロックが好きで、日本のバンドだとONE OK ROCKさん、Official髭男dismさんをよく聴きます。

──「DNA」の制作は、YENAさんがトラックを選ぶところから始まったのでしょうか?

YENA:何曲か候補を用意してもらった中で、このトラックを聴いたときにピンと来ました。これ以外は考えれない!って感じで。周りのスタッフさんも同じ意見だったのでスムーズに決定しましたね。私はもともとアニメのOST(主題歌)が好きで、これを聴いたときに“アニメに合いそう!”と思ったんです。勢いのあるイントロからその景色が見えるというか。YENAのアニメが始まっていく感じ(笑)!

──YENAさん主演のアニメが脳内で広がったのですね(笑)。

YENA:私のアニメを作るならぜひテーマソングにしたいです(笑)。

▲「DNA」初回限定盤A

──歌詞の印象はいかがですか? 楽曲を通して伝えたいメッセージと併せて教えてください。

YENA:「DNA」は、“D=誰もの心の中で” “N=眠る” “A=愛”の頭文字なんです。辛いことや苦しいことがあっても、私たちの心には“愛”があるからきっと強く生きられるよって。そういうメッセージがこの歌を通して伝わるといいなと思います。それにYENAは、歌うことやパフォーマンスすること、ステージに立つことがDNAに刻まれているかのように大好きなんです。だから、この歌詞はまさにYENAだな、私をそのまま表現してるなって思います。

──レコーディングで意識したことはありましたか?

YENA:曲の雰囲気に合わせることに集中しました。ロックサウンドですが、どこか愛らしさのある歌詞なので、そのギャップが難しかったです。

──そのギャップにどうアプローチしていきましたか?

YENA:声はカッコよく、でも愛らしい姿も思い浮かべてもらえるように。たとえば“♪誰もの心で眠る愛”の“愛”だけ明るい感情で歌うとか、ポイントを絞って可愛らしさを表現しました。パフォーマンス中も、そういう部分でウィンクをしたり、ところどころでチャーミングさを出しています。

──前作「SMILEY -Japanese Ver.- (feat.ちゃんみな)」インタビューでは、「日本語の“つ”の発音が難しい」とおっしゃっていました。今回、苦戦した言葉はありましたか?

YENA:「DNA」はそこまで苦労せずに歌うことができました。“つ”はまだ難しいけれど、「前より上手になったね」って言われます、前よりは…(笑)。

▲「DNA」初回限定盤B

──YENAさんがガールズバンドのボーカルに扮するロックモード全開のMVも見どころ満載の仕上がり。撮影秘話はありますか?

YENA:撮影のとき、バンドメンバーがリアルに演奏してくれたから、本物のライブみたいに楽しむことができました。めっちゃ近くでいいサウンドが聴こえてくるので、のめり込みました。

──ダイナミックなバンドサウンドに負けないボーカルがカッコいいです。床に張り巡らされたケーブルもすごい量ですよね。

YENA:迫力がありますね。ただ、油断すると踏んでしまいそうで(笑)、気を付けました。

──YENAさんがMVで特に見てほしいところはどこでしょうか?

YENA:衣装を2パターン用意して撮影したので、それぞれに合ったビジュアルに作ることにもこだわりました。特に、「これが必要です」と私が現場でアイデアを出して加えたポイントメイクもあるんですね。赤い衣装のほうは、胸元の大きなリボンにまず目が行くと思うのですが、これって最初はなかったんです。スタッフさんとお話して、愛らしさを表現するアイテムとして取り入れました。リボンの色が黒なので、可愛いだけじゃないロックなカッコよさも表れていると思います。

──曲のタイトルにちなんで、ご自身に流れるDNAを実感することはありますか?

YENA:私はこのお仕事がすごく好きで、“アイドルのDNAが流れているんだろうな”って思います。周りの友達からも「YENAは60歳までアイドルをやってそう」と言われますし(笑)。芸能界に入っていなくても音楽やダンスで表現する仕事に就いていたんじゃないかな。たとえばテーマパークでパフォーマンスするキャストとか。

──「アイドルが天職」というふうに自ら自信を持って言えるのが、YENAさんのカッコいいところですよね。

YENA:“好きな仕事だからこそ楽しく幸せに生きることができる”──これが一番大切な考えだと思います。私が歌う理由は、生きる原動力になるから。ステージで歌ってファンの方々とコミュニケーションを取る時間が一番好きです。

▲「DNA」通常盤

──カップリングの「SMARTPHONE -Japanese Ver.-」は2022年8月に韓国でリリースした楽曲の日本語バージョンです。どんな1曲ですか?

YENA:私のスマートフォンには、ゲームもアニメも好きなものが全部入っていて。私たちの生活はスマートフォンがないともう何もできない。“YENAもあなたたちのスマートフォンのような存在になりたい。必要と思われたい”という思いも込めて作った1曲です。

──軽快なラップのフレーズもありますね。

YENA:2番のラップは韓国語の歌詞と同じ内容ですが、日本語バージョンは言葉の数が多いんです。たくさんの言葉を速く言わなきゃいけないし、リズムも違ってくるので、歌うのが大変でしたね。レコーディングも時間がかかりました。

──この曲を韓国でリリースしたときはどんな反応がありましたか?

YENA:「YENAっぽい」とか「まさにYENA」みたいな感じでした。「DNA」とはまた違う角度から私の思いを素直に伝えたような歌なので、それを感じてもらえてうれしかったです。

──ちなみにYENAさんがスマートフォンでよく使うアプリは何ですか?

YENA:最近はゲーム! スイカゲームにハマっています。

──お、スイカは作れますか?

YENA:もちろんです(笑)! あとはYouTubeやSNS、カメラ。写真を撮るのも結構好きです。

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