亀梨和也、誕生日にセルフプロデュースライブ。山下智久との4年ぶり共演も
亀梨和也が2月23日、Billboard Live TOKYOにて<Inside 23 experiment No.0/No.B>を開催した。
◆ライブ写真
これは2023年末に同会場で初開催された<Inside 23 experiment No.0>に続く第2弾。今回はタイトルに、開催日である自身の誕生日“Birthday”、また”Be side””Brand new”など様々な意味合いをこめて<No.B>と銘打って公演を行った。
バンドメンバーの周囲を飾るキャンドルの灯りが無数にゆらめく場内。客席と至近かつ、Billboard Live TOKYO ならではのシックなムード漂うステージに、ピンスポットを浴びながら、モノトーンの大胆な柄のロングコートに身を包んだ亀梨が登場。
1曲目となる「なんでもないや」を振り絞るように情感を込めて歌い上げ、満場の拍手が送られると挨拶へ。初めに今回の公演での楽曲セレクトに関連し、<No.B>の<B>には[Best Friend][Between]等も含まれると例に挙げ、「そういう人と人との関係をテーマに楽曲を選ばせていただいて。各アーティストの方に許可をいただいて……沢山の方たちの繋がりのなかで今日という日を迎えられたんだなと」と、改めて感謝の言葉を。
そして「今夜も、配信でも沢山の方にご覧いただいています」と、モニターの向こうから見守るファンへも呼びかけた亀梨。今度は「僕がグループとしてデビューして15年を超えて進むKAT-TUNを語る上で、この曲ははずせないかな」と、張りつめるようなストリングスに乗せて「Real Face」をパワフルに。続いてはそんなデビューナンバーの生みの親であるスガシカオのナンバー「Progress」を披露。歌唱前には、この日来場していたスガシカオに手を振る一幕も。
さらに映像コーナー「...Be side」(「ホタルノヒカリ」などで知られる漫画家・ひうらさとる書き下ろしのアニメーションフィルム)を挟むと、亀梨はキャンドルの灯りが幻想的に場内を照らすステージで、スローなアレンジの「絆」をしっとりと響かせた。
様々なジャンルのアーティストの皆さんと、本公演ならではの実験的なコラボについて「<experiment>はインプットの時間にもなっている」と、大いに刺激を受け取っていると語っていた亀梨。
そして亀梨の友人であり本公演でギター・ブルースハープを担当する山下穂尊とハーモニーを届けた「オリオン」では、亀梨はカウチに腰かけ語りかけるように温かいナンバーを優しい歌声で届けた。「生演奏で1回だけってなかなかないよね」という山下穂尊に、亀梨は「しびれますよね!」と贅沢で貴重な時間だと弾けるような笑顔を見せていた。
また、2月11日に合同で行ったインスタライブにて、ゲスト登場を予告していた山下智久がバースデーケーキを手にステージに登場。客席のファンやバンドメンバーにもふるまわれたバースデーケーキは、Toshi YOROIZUKA氏監修。亀梨自らYOROIZUKA氏に電話し依頼したという逸品は、イベントタイトルを記したチョコレートプレートがあしらわれた<Inside 23 experiment No.0/No.B>特製。ケーキのアップをモニターに映すと亀梨がケーキ皿を持つ自身の手を引き合いに、「気持ちは緊張していないのに、手が震えちゃって、その手を見て動揺しちゃう(笑)。サビのポーズとかも」と語る場面も。
こうして山下智久氏とともにお届けしたMCコーナーへ。亀梨から「我々としては4年ぶりですか? 同じステージに立つのは。お互いの環境も諸々変わっていくなかで。本人同士ではプライベートではちょこちょこ会ったりして。真面目な話し合いもしっかりしてね。そんななかで今回、誕生日に遊びに来てくれたと」と紹介された山下智久は、「初めてカメに会ったのはたぶん13歳くらいの時」と振り返ると、「俺12歳! すごいよね。25年来のつきあい。いろいろ仕事もしながら、こういう密度でお仕事する相手ってなかなかいない」と亀梨。これには山下も「ホントに切磋琢磨しあえる友人というのはね。お互いに尖った時もあったし、そこから共に成長し合えた」と感慨深い表情。ふたりはハグを交わすと「青春アミーゴ」を披露した。
歌いながら笑みを交わし、トークで話題に挙がったサビで親指を立てたこぶしを寄せる手振りを再現する一コマも。歌唱を終え、山下を見送った亀梨は、配信に寄せられたメッセージにコメント返し。
「この[experiment]では前回に続いて、カバーを。アーティストの皆さんの物語を自分というフィルターを通して表現しているのだけど」としながらも、亀梨は誕生日ということで、リクエストに上がった自曲のナンバーをひとことずつドンドン歌う大サービス。そして最後にはアカペラで「ツキノミチ」をワンフレーズ歌い上げていた。
そして本編最後には、自身が主演したドラマ「東京バンドワゴン~下町大家物語」(2013年放送)のエンディングテーマであり、同作でドラマ共演した玉置浩二氏作曲の「サーチライト」をじっくりと聴かせた。そして「すごく昔から大好きな曲で、僕が気合を入れたい時に聴かせてもらっていた大切な曲」とアンコールナンバー「終わりなき旅」を歌い上げた。
約2時間にわたる公演で、亀梨はアンコールまで全8曲を生バンドの重厚なメロディに乗せて歌い上げ、客席からの拍手に輝くような笑顔で手を振り返していた。最後は客席通路を進み、「ありがとうございました!」と会場をあとにした。
MCでは、本プロジェクトの公式サイトを立ち上げることも明かした亀梨。その実験的な挑戦は「皆さんの声が栄養となって実現する」という言葉の通り、まだまだ続いていく。
セットリスト
1.なんでもないや(RADWINPS楽曲)
2.Real Face(KAT-TUN 楽曲)
3.Progress(スガシカオ楽曲)
映像(...Beside)
4.絆(亀梨和也 楽曲)
5.オリオン(いきものがかり楽曲)
6.青春アミーゴ(修二と彰 楽曲)
7.サーチライト(玉置浩二楽曲)
Ending
EN 終わりなき旅(Mr. Children楽曲)