KORG、伝説的名機「microKORG」がさらなる進化を遂げて登場
小さな筐体から強力なシンセ・サウンドを響かせ、幾つもの伝説的なステージに立ってきたmicroKORGがさらなる進化を遂げて登場した(発売時期は未定)。
ミニ鍵盤の持ち運べるサイズ感、プログラムのジャンルを選ぶ大きなダイヤル、サウンドを形づくる5つのノブ、中央から伸びるグースネック・マイクなど、アイコニックな部分はそのままに。コントロール・パネル中央にはカラー・ディスプレイを装備し、視覚的にも楽しいグラフィカルな表示によって、直感的なエディットが格段に進化した。ボーカル・プロセッサー、ループ・レコーダーも搭載して、これからの音楽シーンにも対応している。
音楽ジャンルで選び出したプログラムを5つのノブでエディットするという、求めるサウンドを最も速く手に入れるためのユーザー・インタフェースを継承。さらに、移り変わりゆくそれぞれの時代のサウンドをキャプチャーするため、バンク・セレクトにクラシック、モダン、フューチャーというコンセプトが新たに加わった。また、コントロール・パネル中央の2.8インチ・カラー・ディスプレイに映る視覚的にも楽しく美しいエディット画面が、microKORG の新たな魅力。5つのノブそれぞれに対応したパラメーターを一度に俯瞰しつつ、触っているパラメーターの状態をアニメーションによって感覚的に把握できるようになったことで、ストレスのないエディットを実現。また、現在の音作りの状態を一目で理解できるオシロスコープ表示にワンタッチで切り替えることもできる。基本的なワークフローを継承しつつ、今だからできる新たな技術を注ぎ込んだUI は、これまでの、そしてこれからのユーザーでさえも直感的に深い部分までエディットできるようデザインされている。
microKORGといえば、マイクの付いたシンセサイザー。専用機でないとなかなか実現できなかった憧れのロボット・ボイスを、付属のマイクを使って1台で簡単に楽しめたところが、ロングセラーとなった所以でもあった。このmicroKORG の魅力の一つであるマイクによるシンセサイズをさらに進化させるべく、ボーカル・プロセッサーを新規開発。ボコーダーはもちろん、ボーカル・エフェクトとして今や定番となったボーカルのピッチを補正するハード・チューン、そして元の声のピッチをシフトした声を重ねられるハーモナイザーを搭載。ボーカル・プロセッサーからの出力に、さらにリバーブやディレイなどのエフェクトをかけることも可能。金属製ネックの付属の専用グースネック・マイクを使って、憧れのボーカル・サウンドを新しいmicroKORG と共に楽しめる。
シンセならではのリアルタイム・パフォーマンスを可能にするため、一定区間をループしながら自分の演奏を重ねてバック・トラックを作成できるループ・レコーダーを搭載。録音、再生/停止、アンドゥ/リドゥの専用ボタン3つによって、誰でも簡単にループ・レコーディングを使用できる。録音のため、再生のための設定はそれぞれのボタンを長押しするだけで表示されるなど、一度使えば覚えられるよう整理されたUIによって、気軽にルーパーを使いこなすことが可能。もちろん、8つのプログラム・ナンバー・ボタンによって発音のオン/オフ設定ができるアルペジエーターも搭載している。
定番のサウンドはもちろん、新しいサウンドも取り入れるべく、音楽ジャンルに基づいたプログラム・セレクトに加え、クラシック、モダン、フューチャーという時代に即した新たなコンセプトをバンク・セレクトに導入し、それぞれの音楽ジャンルの定番、現代、そして未来のサウンドを好みに応じて選ぶことを新たに提案。3つのバンクに含まれる8つのジャンル・カテゴリーにはそれぞれ8つのプログラムがプリセットされており、ユーザー・バンクには64のプログラムを保存することが可能。microKORG はアナログ回路をモデリングしているバーチャル・アナログ・シンセです。バーチャル・アナログ・シンセの特徴として、物理的な回路構成の制限がないため、音作りの自由度が広いことが挙げられる。この柔軟性によってクラシック、モダン、そしてフューチャーといった時代を超えたサウンドを実現。アナログ回路での音作りでお馴染みのパッチ機能もバーチャル・パッチとしてコンパクトに搭載しており、グラフィカルな画面で素早くパッチングを確認しながら、奥の深いきめ細かな音作りをすることができる。
筐体の基本設計やコントロールパネルのレイアウト、グリーンのシルク印刷、ノブの形状などのmicroKORGらしいアイコニックな部分はそのままに、現代的にデザインをアップデート。新しい特徴でもあるカラー・ディスプレイをセンターに配置し、コントロールパネル全体を一段窪んだ形にすることによって、演奏するときや音を作り込むときの没入感を高めている。ボディには立体的な形状を引き立てる絶妙な色合いのメタリックカラーを、サイドパネルには末長く使う道具としての堅牢さを演出するブラックの石目塗装を施している。
シンセ・サウンドの幅を可能な限り広げるための、ダイナミクス系を含めた9タイプのモジュレーション、それぞれ6タイプのディレイ、リバーブの3系統のエフェクトを新規開発。3系統のエフェクトは独立してON/OFF選択可能で、ウェット/ドライで効果のかかり具合を個別に調整できる。またエフェクトを通った出力はローとハイが調整できる2バンドのパラメトリックEQに送られ、最終的なサウンドのキャラクターを調整することができ、外部ミキサーやエフェクターを使わずに本体だけでも音作りが完結できる。
黒鍵と白鍵の比率を調整したことで和音が押さえやすくなり、速いフレーズの演奏もしやすいようタッチを追求した、ナチュラル・タッチ・ミニ・キーボードを採用。上質感のある箱型鍵盤はグリッサンドがしやすくなっている。また37鍵で必ず必要なオクターブ・シフト・ボタンも演奏に最適な位置にあり、設定に悩むことなく演奏に専念することができる。
付属のACアダプターに加えて単3形電池6本でも動作し、幅54.2cm、重さ2.1kg(本体のみ。電池、マイク除く)と持ち運びにも便利なサイズで好きな場所に自由に持ち出して演奏することができる。
新生microKORG の発売を記念して、2種類の限定カラーモデルがラインナップ。コントロール・パネルやサイド・パネルに加え、プログラム・セレクト・ダイヤル、そしてホイールがアルミ・パーツになった特別仕様。全体をブラックでまとめたクールなメタリック・ブラックと、パール・ホワイトとシルバーの組み合わせが美しいメタリック・ホワイト。それぞれのモデルにはボディカラーに合わせた専用ソフト・ケースも付属する。
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