XY、初の全世界生配信イベント開催。6月にデビュー1周年記念1stワンマン開催発表

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XYが、初となる全世界生配信イベント<XY Streaming「INITIUM」〜for &Z〜>を昨夜12月29日に開催した。

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暗闇の中にピアノの短音が鳴りだすとそこに弦楽器が重なり、まるでシリアスな映画の始まりかの様なBGMが流れ、メンバー13人が1人ひとりステージに登場。

1曲目、XYメンバーを選出したオーディション番組『YOSHIKI SUPERSTAR PROJECT X』の課題曲「XY」から幕を開ける。ピアノの旋律の中、JAYが切なく歌い上げ、そこにKARMA、HAYATOによるユニゾンでの歌唱、さらにダンスパートへと繋ぎ、会場からはスピーカーの音を掻き消すほどの歓声が上がる。

続いて、プロデューサーYOSHIKIと共に地上波初披露した記憶にも新しい新曲「Spiky Fashion」の妖艶なイントロが流れると会場のボルテージは更に上昇。ファッションショーのモデルを模したメンバー各自のキレキレのポージングとユニゾンダンス、途中FURUTATSUがベースからヴァイオリンに持ち替えての演奏と序盤にして見せどころ満載のパフォーマンスを披露。


MCでは生配信での視聴者を意識して英語や韓国語をおり混ぜての自己紹介を行う。そこからステージにはKYOHEY、KAIRI、FURUTATSUの楽器隊とダンサーのKOSEIだけが残り、バンドの激しい演奏に合わせての独奏ダンスが始まる。更にMITCHY、P→★が加わり、ダンサー内での入れ替わりやFURUTATSUのヴァイオリンに合わせたMITCHYのバレリーノを取り入れたダンスでバンドとのセッションを行った。KOSEIが“オーディション時代からやりたかった”と話していた、アメーバの様に形を変えてのXYならではのパフォーマンスと言えるだろう。

続いてKOSEIから「Tears」とのタイトルコールがあり、ステージが暗転するとGAIとJAYが登場、更にキーボードが運ばれてくる。そしてGAIの伴奏でJAYがX JAPAN「Tears」を披露した。余計な音はなく、シンプルでいて曲の良さとJAYの歌声の素晴らしさを感じることができた。再度ステージが暗転し、GAI、JAYが降壇。ステージには楽器隊3人がスタンバイし、インストゥメンタル楽曲の演奏を披露。ギター、ベース、ドラムと各々の演奏を目立たせる楽曲に目がいくつあっても足りない迫力だ。


演奏が終わるとステージにはGAI、KARMAが登場。GAIがキーボードに着き、鍵盤を鳴らすとどこかで聴いた事のあるピアノイントロに会場から歓声が上がる。KARMAの掛け声と共にYOSHIKI teat. HYDE「Red Swan」が始まった。ボーカリストとしてだけでなく2曲の鍵盤を奏でたGAIの才能は脱帽ものであった。

KARMAからのバンドメンバー5人の紹介を挟み、昨年急逝したもう1人のXYメンバー YOSHIの楽曲「VOICE」のバンドカバーを披露。楽器隊3人の力強い演奏をGAIとKARMAがツインボーカルで優しく包み込む様に歌い上げる。間髪入れずうねる様な低音のイントロから本日初公開の楽曲を披露。2人のボーカルの掛け合いが冴える横ノリなミドルナンバーを挟み、攻撃的なギターサウンドから始まる「YG」がスタート。会場は拳を掲げ振る姿で溢れ、熱気を帯びていく。

その後メンバー13人でのトークを挟み和んだ空気から、KICEの「俺らのもう1人の仲間のYOSHIの曲、歌わせてもらいます」という曲振りから「COBAIN」を披露。エフェクトがかかったKICEのハイトーンボイスとJAYを除いたダンス&ボーカル6人によるヒップホップ調のダンスで曲の世界に観る者を引き込んでいく。


さらに、RAIAからの曲振りでオーディション時代の課題曲「DIAMONDS」をダンス&ヴォーカル8人で披露。KICEのハイトーンボイス、KANJIのローの効いた低音ボイスにJAYとHAYATO、RAIAが彩を加え、ステージを縦横無尽に使った激しいダンスで会場のボルテージを更に高めていく。

MCでバンドメンバー5人を呼び込み、P→★から今回配信ライブを開催した旨やファンに対する思いが語られ、6月29日にZepp DiverCityでのデビュー1周年となる1stワンマンライブを開催することを発表した。続いてP→★がKOSEIに今日の感想を求めると、感極まって涙してしまう。すかさずP→★から「KOSEIとは普段から一緒に遊んだりするけどいつもXYの事を考えていて」というフォローが入った。


KOSEIの涙がメンバーや会場中に伝わる中、締めは彼らのデビュー曲「Crazy Love」を13人で披露。イントロのピアノの旋律が響くと、先ほどのライブ発表に沸いた会場を一瞬でピリっとした空気感に変えた。闇を照らす、でも今にも消えてしまいそうなJAYの歌声とそこに重なる、全てを飲み込んでしまう様なGAIのラップパート、そんな中で美しく舞い踊るダンサーと曲に更なる立体感をつけるギター、ベース、ドラム、そして終盤披露されたFURUTATSUのヴァイオリン。一つの映画を観終わったかの様な<XY Streaming「INITIUM」〜for &Z〜>が幕を閉じた。

来年、2024年6月29日にZepp DiverCityで行う1stワンマンライブの詳細は後日発表される。
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