【ライブレポート】神はサイコロを振らない、ホールツアー<心海パラドックス>完遂「いくつになってもキラキラしていようぜ!」
神はサイコロを振らないが12月17日、東京国際フォーラム ホールAにて全国ホールツアー<Live Tour 2023「心海パラドックス」>のファイナル公演を開催した。同ツアーは10月28日の大阪・オリックス劇場公演より開幕。北海道、福岡、宮城、岡山、新潟、愛知とまわり、その最終地点が8公演目の東京国際フォーラム ホールAとなる。各公演にて会場を埋め尽くしたオーディエンスと熱気立ち込めるパフォーマンスを繰り広げてきた彼らのツアー最終日のオフィシャルレポートをお届けしたい。
◆神はサイコロを振らない 画像
アルバム『心海』を象徴するような映像が映し出され、観客の拍手喝采に包まれながらメンバー1人1人がステージへ登場。深い海の底に主人公が沈み切ったと思われる映像が途切れた後に、『心海』冒頭に収録された「Into the deep」が鳴り響き、まるで深い海の底に突如現れた異次元の世界観に誘うような幕開けとなった。
その後は「Into the deep」と2曲でひとつの楽曲と捉えることもできる「What's a Pop?」を披露、一気に会場のボルテージはMAXに。続いて、平和な世界を願う「LOVE」で温もり感が漂い、フェスなどでも人気を積み上げてきた「巡る巡る」で場内をヒートアップさせるなど、序盤から会場を神サイの世界観にぐっと引き込んだ。
「最高です、東京。待たせたな!」(柳田周作 / Vo)と切り出したのは、冒頭3曲を披露した直後。続いて吉田喜一(G)が「このツアー、自分達が何を大事にしてるのか、考えることが多かった。音楽を大好きってことが再確認できるツアーになったと思います」と語り、桐木岳貢(B)は「『心海』のアルバム制作からツアーを通して改めて思わされたのが、いろんな人に支えられているなと気付きました」と感謝。「今日は早めのクリスマスプレゼントになるようなライブをプレゼントしたいなと思います(笑)!」と黒川亮介(Dr)が語った後、再び柳田が「このツアーを通してメンズ増えたね。楽しむ準備はできてる? 一階席! 二階席! 楽しめよ!」と煽り、「Popcorn 'n' Magic!」「六畳の電波塔」を披露した。
「『心海』っていうアルバムのタイトルは、心の奥底に潜って作った神サイにとって初めてのコンセプトアルバムと言える作品です。グッと潜って作ったものを、みんなに放出するという逆説の意味で今回のツアーを『心海パラドックス』と名付けました。なので今日は存分にみんなに向かって放出したいと思います!」──柳田周作
そして、「ホールツアーだからこその音像を届けたい」とサポートメンバー(Vln, Pf)を呼び込んだ。カーテンに感情のひだを表すような映像を映し出しながら、折り重なる音の螺旋を感じさせる「スピリタス・レイク」をパフォーマンス。メンバー全員が解き放つサウンドで観客をリズムにのせ、神サイの真骨頂となるバラード2曲「夜永唄」「プラトニック・ラブ」では、観客をよりディープな神サイワールドに引き込んだ。
サポートメンバーを含めてのセッション後に、本ツアーオリジナルのライブアレンジでパフォーマンスしたのは、「イリーガル・ゲーム」「揺らめいて候」。また、「僕にあって君にないもの」ではメンバーとオーディエンスを遮断するような大型スクリーンがステージ前方に振り落とされ、洋題タイトル「Kaleidoscope (万華鏡)」をイメージさせる中で、演奏するメンバーが交差し絡み合うような演出が幻想的な世界観を作り上げた。そして、本編最後のMCで柳田がこう語る。
「神サイを結成して8年になりました! いろんなことあって。人と人との繋がりでここまで来れている。ファンのみんなも、スタッフの皆さんも、イベンターさんも、一緒にこの日を作ってくれてる皆さんも、本当にありがとうございます。一緒に鎬を削ってきた友達、バンドがコロナ禍以降いなくなってきたのも見てきて。生きてるうちにね、この景色をもっと見せたいし、大切なものは増えれば増えるほど苦しいところもあるけど、その大切な宝物を生きているうちはずっと守りたいなと思ってます。終わりがあるから、きっと輝くし、無限じゃないからキラキラするんだろうなと。そんなことを考えています」──柳田周作
会場に来ているファンに「夜間飛行」を通して、“無限じゃないからこそ儚い 今を大切に生きていきたい”というメッセージを込めて柳田が熱唱。同曲の途中では、「この旅もいつか終わりが来る。だから今、全身全霊でみんなに愛を伝えます!」と語って会場を埋め尽くしたファンとの一体感を高めた。
矢継ぎ早に続けた「タイムファクター」の冒頭では、開場時からステージ左右に飾られていたロゴフラッグが消え、突如として現れた縦型スクリーンにメンバーそれぞれが映し出される。「Division」「修羅の巷」では、映像と生バンドのライブならではの高揚感で、会場の奥まで巻き込みながらボルテージを最大限に高め、本編を締めくくった。
そしてアンコール。ステージに姿を現したのは柳田のみだ。アルバムでは弾き語り収録された「告白」を披露。孤独な世界感を表すような狭い空間演出の中、桐木、黒川、吉田がそっとステージに登場し、同曲後半は本ツアーオリジナルの4人編成でのアレンジとなっていた。その最後には、「今日というこの瞬間を見せたいなと思ってます。最後くらいは笑って帰れよ! いくつになってもキラキラしていようぜ!」という柳田が心からのメッセージを伝えた。
ツアーファイナルのラストに「キラキラ」を全力で披露。会場内の一体感を作り上げ、ファンの気持ちを最大限に盛り上げてライブを締めくくった。
終演後、2024年3月から5月にかけて全国28都市でのライブハウスツアー<近接する陽炎>を開催するほか、6月からはそれとは別軸に位置付けるZepp Tourツアー<開眼するケシの花>開催も発表、場内は歓喜に包まれた。
神はサイコロを振らないは2023年末、東京・大阪で大型フェスに出演するほか、<Live Tour 2023「心海パラドックス」>のセットリストとプレイリストが現在公開となっている。
■全国ホールツアー<神はサイコロを振らない Live Tour 2023「心海パラドックス」>12月17日(日)@東京国際フォーラム ホールA セットリスト
OP. Into the deep
01. What's a Pop?
02. LOVE
03. 巡る巡る
04. Popcorn 'n' Magic!
05. 六畳の電波塔
06. スピリタス・レイク
07. 夜永唄
08. プラトニック・ラブ
09. イリーガル・ゲーム
10. 揺らめいて候
11. 僕にあって君にないもの
12. 夜間飛行
13. タイムファクター
14. Division
15. 修羅の巷
encore
en1. 告白
en2. キラキラ
■全国28都市ライブハウスツアー<Live Tour 2024「近接する陽炎」>
3月17日(日) 鹿児島・鹿児島 SR Hall
3月19日(火) 熊本・KUMAMOTO Django
3月20日(水/祝) 長崎・長崎アストロホール
3月26日(火) 静岡・浜松 窓枠
3月28日(木) 京都・KYOTO MUSE
3月30日(土) 島根・松江B1
3月31日(日) 山口・周南RISING HALL
4月02日(火) 福岡・小倉FUSE
4月05日(金) 北海道・旭川CASINO DRIVE
4月07日(日) 北海道・帯広MEGA STONE
4月11日(木) 広島・広島クラブクアトロ
4月13日(土) 愛媛・松山 Wstudio RED
4月14日(日) 香川・高松DiME
4月16日(火) 徳島・club GRINDHOUSE
4月18日(木) 兵庫・太陽と虎
4月20日(土) 奈良・NEVER LAND
4月21日(日) 滋賀・U☆STONE
4月23日(火) 長野・NAGANO CLUB JUNKBOX
4月25日(木) 栃木・HEAVEN'S ROCK 宇都宮 VJ-2
5月01日(水) 新潟・club RIVERST
5月02日(木) 富山・富山SOUL POWER
5月08日(水) 茨城・mito LIGHT HOUSE
5月09日(木) 群馬・前橋DYVER
5月15日(水) 宮城・仙台Rensa
5月17日(金) 岩手・盛岡Club Change WAVE
5月22日(水) 三重・松岡M’AXA
5月25日(土) 沖縄・桜阪セントラル
▼チケット
5,500円(税込)
【ファンクラブ先行受付】
W会員:2023年12月17日(日)21:00~2023年12月25日(月)23:59
年額会員:2023年12月26日(火)18:00~2024年1月8日(月)23:59
月額会員:2024年1月9日(火)18:00~2024年1月16日(火)23:59
■全国5都市Zeppツアー<Zepp Tour 2024「開眼するケシの花」>
6月16日(日) 大阪・Zepp Osaka Bayside
6月22日(土) 北海道・Zepp Sapporo
7月06日(土) 福岡・Zepp Fukuoka
7月14日(日) 東京・Zepp Haneda (TOKYO)
▼チケット
5,500円(税込)
【ファンクラブ先行受付】
W会員:2023年12月17日(日)21:00~2023年12月25日(月)23:59
年額会員:2023年12月26日(火)18:00~2024年1月8日(月)23:59
月額会員:2024年1月9日(火)18:00~2024年1月16日(火)23:59
■ライブ/イベント出演情報
12月28日(木) 大阪・インテックス大阪
<COUNTDOWN JAPAN 23/24>
12月30日(土) 千葉・幕張メッセ国際展示場1~8ホール・イベントホール
<FUKUOKA MUSIC FES.2024>
01月21日(日) 福岡PayPayドーム
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