【ライブレポート】Conton Candy、「何があってもライブハウスに帰ってくる」
Conton Candyが、12月17日に東京・渋谷 Spotify O-Crestで<Conton Candy Autumn TOUR 2023 “charming”>を開催した。ここでは、イベントのオフィシャルレポートをお届けする。
◆ライブ画像
本公演は、9月にリリースされた3rd EP『charm』をタイトルに掲げてまわる東名阪ツアー<Conton Candy Autumn TOUR 2023 “charm”>の追加公演だ。初演は11月19日に愛知・名古屋 RAD HALLにてカネヨリマサルを迎え入れての2マン、12月10日には東京・渋谷 eggmanにて自身初のワンマン公演。(大阪・心斎橋BRONZE公演は2024年2月に延期)そして、前回の<帰りたくない夜に>ツアーファイナルの地であった渋谷 Spotify O-Crestで追加公演を迎えた。本ツアーは、一般発売開始から1分で全公演SOLD OUTした。初ワンマンライブや大型フェスを経験し、さらにパワーアップしたConton Candyを、会場を埋め尽くす観客が出迎える。
スモークで包まれた真っ暗なステージに、コーラスが幾重にも重なった幻想的なSEが鳴り響く。照明の明転と共に3人が登場して早々に、紬衣(読み:つむぎ、Vo, G)の力強い歌声で始まった1曲目は、「好きなものは手のひらの中」。Conton Candy随一のライブロックチューンであり、アンコール定番の楽曲が、まさかの1曲目に選ばれたことで特別な一日の幕開けを感じさせる。続いて、2023年の音楽チャートやアワードを席巻した「ファジーネーブル」。さらに、未発表曲「TOKYO LONELY NIGHT」で3人の故郷でもある東京への想いを歌う。そして、アップチューンの「プードル」。「私たち本気でやってんだよ!」と感情を乗せ、一気に会場のテンションを上げていく。
ベースの重低音が光るバラード曲「ディープレッドタルト」で、がらっとムードを変えた。MCでは、紬衣が「きっと、みんなそれぞれ色んな思いを持ってこの場所に来てくれている。私たちも辛いこと、嫌なこといっぱいあるけど、ライブがあるから頑張れてる。みんなが私たちの原動力になっていて、私たちがみんなの原動力でもある。その気持ちを死ぬまで持っていたい。」と語り、披露されたのは未発表の新曲、「もっと」。続いて、巧妙なコーラスワークが光る「Darling」。深みのあるバラード2曲を披露し、会場がエモーショナルな空気に包まれる。
「ここに全部置いていくつもりで、悔いなく楽しもう!」と「Interlude」から、彩楓(読み:さやか、Dr, Cho)のリズミカルなドラムで始まった「リップシンク」。多くのファンから名曲との呼び声が高く、今回のEP『charm』に初収録された人気曲だ。紬衣が軽快にフレーズを畳み掛け、観客のボルテージを急上昇させていく。そして、印象的なギターリフから始まる「baby blue eyes」では観客の大合唱が起き、会場が一つになる。
まだまだ本編は終わらない。ここから、Conton Candyがロックバンドたる由縁を見せつけられる。紬衣が「みんなで汗かいてぐっちゃくちゃになって帰ろう!」と叫んで始まった「音の鳴る方へ」で観客の心を鷲掴みにすると、「全部出し切るつもりで来いよ!」と、ロックチューン「102号室」で会場のボルテージを最高潮に更新する。紬衣が「ライブに勝ち負けはないと思ってた。でも、今は分かる。ライブには勝ち負けがある。“自分”に勝たなきゃ。この会場で演った“あの時”に勝たなきゃいけないんだ!」と叫んだままにライブチューン「ロングスカートは靡いて」へ。この日一番の紬衣のハイトーンボイスが会場を突き刺し、観客全員が拳を天井に高く突き上げる。「これがロックバンドだ!!」という言葉とともに、メンバーがステージを後にする。
割れんばかりのハンドクラップで、再度メンバーがステージに迎え入れられる。ステージに用意されたハイチェアに腰掛け、紬衣はアコースティックギターに持ち替え、Conton Candy初のアコースティックパートが始まる。選ばれた曲は、独特なギターリフとエモーショナルな歌詞がファンを掴んで離さない「エンジェルスモーク」と、季節外れの春のロックバラード「桜のころ」。しっとり且つ大胆にアレンジされた2曲に、涙を流す観客も。最後のMCでは、「“ファジーネーブルの人”だとか、“ロングスカートは靡いての人”だとか、色々言われることもある。でも、私たちのことを信じてくれて、好きでいてくれて、ここに集まってきてくれる人たちがいる。そんなみんなをもっと大事にしたいと思った。Conton Candyはこれからも3人で続けていくので、みんなの心の中にConton Candyの音楽がずっと一緒にいて欲しいなと思います。」とファンへの感謝を語った。
「始まりから終わりへ、終わりから始まりへ!今日からがまた始まりだ!!」と、アンコールの最後に選ばれた楽曲は本編の1曲目にパフォーマンスした「好きなものは手のひらの中」。客席がうねりをあげる盛り上がりを見せながらも、「綺麗なのは似合わねえぞ!」と、この日一番の熱狂が生まれた3回目の「好きなものは手のひらの中」が始まる。ステージで楽しそうに跳ねまわるメンバー、観客は一気にフロア前方に押し寄せ“ぐっちゃぐちゃ”になりながら拳を上げて大合唱。「Conton Candyは続いていく!そして、何があってもライブハウスに帰ってくる!!」という力強い言葉でこの日のライブは締めくくられた。
興奮冷めやらぬ中の公演終了後22時に、12月10日の初ワンマンライブで撮影された「ファジーネーブル」のライブ映像が早くも公開となった。同楽曲のライブ映像が公開されるのは今回が初めてとなる。
さらに、先日発表された初のワンマンツアー<Conton Candy ONEMAN TOUR “FORCE”> のオフィシャル先行は12月25日12時正午から開始となる。2024年6月22日に東京・SHIBUYA CLUB QUATTRO、7月6日に大阪・UMEDA CLUB QUATTRO、7月7日に愛知・NAGOYA CLUB QUATTROと全国3ヶ所を周る自身最大規模のツアーとなっている。
<Conton Candy Autumn TOUR 2023 "charming">セットリスト
1. 好きなものは手のひらの中
2. ファジーネーブル
3. TOKYO LONELY NIGHT
4. 執着
5. プードル
6. ディープレッドタルト
7. もっと
8. Darling
9. Interlude
10. リップシンク
11. baby blue eyes
12. 音の鳴る方へ
13. 102号室
14. ロングスカートは靡いて
EN1. エンジェルスモーク [Acoustic]
EN2. 桜のころ [Acoustic]
EN3. 好きなものは手のひらの中
EN4. 好きなものは手のひらの中
<Conton Candy ONEMAN TOUR “FORCE”>
2024年7月6日(土):大阪・UMEDA CLUB QUATTRO
2024年7月7日(日):愛知・NAGOYA CLUB QUATTRO
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